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『自閉症という知性』レビュー2

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画像出典元:NHK出版 https://www.nhk-book.co.jp/

こんばんは。編集長のmarfです。この度、センサリーデザイン最前線第40回第50回でご紹介した池上英子教授のご厚意により、2019年3月11日に発売となった『自閉症という知性』(NHK出版新書 580)をご献本いただきました。

池上教授が4人の自閉症スペクトラム当事者との交流を経て書かれた本作。TENTONTOでは数回に分けて、本書籍のレビューをお届けします。前回に引き続き、ユミズがレビューします。
 
 
『自閉症という知性』レビュー
文:ユミズタキス

・第1章を読んで
NHK「自閉症アバターの世界」でも取り上げられた、セカンドライフ上で自己実現を図るラレさんに迫る。ゲームをつくったりするぼくからすれば、ラレさんのやっていることをゲームにして、お金を払って誰もが楽しめるようになればいいのに、と思うけれど、ラレさんはどう考えるのだろうか。

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『自閉症という知性』レビュー

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画像出典元:NHK出版 https://www.nhk-book.co.jp/

こんばんは。編集長のmarfです。この度、センサリーデザイン最前線第40回第50回でご紹介した池上英子教授のご厚意により、2019年3月11日に発売となった『自閉症という知性』(NHK出版新書 580)をご献本いただきました。

池上教授が4人の自閉症当事者との交流を経て書かれた本作。TENTONTOでは数回に分けて、本書籍のレビューをお届けします。
 
 
『自閉症という知性』レビュー
文:ユミズタキス

・ぱっと読んでみて
ぼくも本書で語られている当事者らと同じく、経済的に有利になる機会を度々放棄してまで、自身の肉体と精神を組み替えるような奇妙な術を時間をかけて開発してきた。この推理と試験を重ねて作られた痛ましいノウハウの数々は、多くの人からみて快適さからかけ離れた見栄えをしていると知っている。だから口外を避ける。

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バンクーバーのお父さん、息子のため自閉症スペクトラムの主人公が活躍するSFを書く

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Y = ユース(青春)

熱い思いを胸に活動する、テントントさんのハートフルなチャレンジ。
 
 
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画像出典元:Oregonlive.com 様 http://www.oregonlive.com

テントントさんがやってみたコト 第15回

こんにちは、TENTONTOメンバーのmarfです。このコーナーでは、多くの人と感覚の違いを持って暮らす人=テントントさんのうち、自分の抱える感覚の違いに基づいて活動をされている方々をご紹介しています。本日は自閉症をもつ息子をモデルにして小説を書いたブライアン・タシマさんをご紹介します。

ブライアンさんはバンクーバー在住のミュージシャンです。
彼の息子、トーリン・タシマさん(現在17歳)はアメリカにいる自閉症スペクトラム障害をもつ350万人の中の1人です。彼は幼い頃に、数列や対話をそっくり記憶する、地元のモールを歩いては詳細な地図を作る、コンピュータを使う方法とそれを一から作る方法を見つけ出すなどをやってのけました。こういったASD者にみられるシステム指数の高さゆえの突出した能力が、父親ブライアンさんにはまるで魔法か強大な力のように思えたそうです。
それで、ある日トーリンさんが「自分のための本を書いてほしい」とブライアンさんに頼んだことを機に、ヤングアダルトSFファンタジー・シリーズ “Spectraland Saga” を執筆しました。
自閉症を強大な力として使う10代の子が主人公です。また、そのキャラクターはブライアンさんのようにミュージシャンでもあります。音楽が危機の瞬間に彼をもう一つの世界に導きます。

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テントント通信:アスペにとっての読書感

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O = オーダー(秩序)

なかなか理解されない「自分ルール」にも、なにかヒントがあるかも。
 
nenpa2000

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自閉症スペクトラム、「障害」と「症状」

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(火) N = ナビ(案内)

センサリーデザインに関する知識や、ビッグニュースをお届け。
 
 
ASnyumon

こんばんは、TENTONTO編集長のユミズタキスです。

本日はサイモン・バロン=コーエン著『自閉症スペクトラム入門』より、自閉症スペクトラム症状(Autism Spectrum Condition, ASC)という言葉をご紹介したいと思います。

ここ日本では、(伝統的)自閉症、アスペルガー症候群といった言葉に代わる新しい概念、自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder, ASD)という言葉が少しずつ認識されてきています。自閉症スペクトラム障害は発達障害のひとつで、自閉的傾向に由来する精神障害の幅広いあらわれを表現する言葉です。

イギリス、ケンブリッジ大学発達精神病理学教授でケンブリッジ大学自閉症研究センター所長のサイモン・バロン=コーエン博士は、自閉症スペクトラムの研究に長く携わってきた今日における自閉症研究の第一人者です。彼は自閉症スペクトラム障害を医学として研究を深めるため、また当事者およびその家族に自閉症スペクトラムの本質を説明するために、自閉症スペクトラム症状(ASC)という言葉を好んで用いられています。

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バンクーバーのお父さん、息子のため自閉症スペクトラムの主人公が活躍するSFを書く

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画像出典元:Oregonlive.com 様 http://www.oregonlive.com

テントントさんがやってみたコト 第15回

こんにちは、TENTONTOメンバーのmarfです。このコーナーでは、多くの人と感覚の違いを持って暮らす人=テントントさんのうち、自分の抱える感覚の違いに基づいて活動をされている方々をご紹介しています。本日は自閉症をもつ息子をモデルにして小説を書いたブライアン・タシマさんをご紹介します。

ブライアンさんはバンクーバー在住のミュージシャンです。
彼の息子、トーリン・タシマさん(現在17歳)はアメリカにいる自閉症スペクトラム障害をもつ350万人の中の1人です。彼は幼い頃に、数列や対話をそっくり記憶する、地元のモールを歩いては詳細な地図を作る、コンピュータを使う方法とそれを一から作る方法を見つけ出すなどをやってのけました。こういったASD者にみられるシステム指数の高さゆえの突出した能力が、父親ブライアンさんにはまるで魔法か強大な力のように思えたそうです。
それで、ある日トーリンさんが「自分のための本を書いてほしい」とブライアンさんに頼んだことを機に、ヤングアダルトSFファンタジー・シリーズ “Spectraland Saga” を執筆しました。
自閉症を強大な力として使う10代の子が主人公です。また、そのキャラクターはブライアンさんのようにミュージシャンでもあります。音楽が危機の瞬間に彼をもう一つの世界に導きます。

2012年にシリーズの最初の本 “Secret of the Songshell” を出版。2015年秋に第2巻となる ”Mystery of the Moonfire” が出版されました。

Oregonlive.comに”Mystery of the Moonfire” 出版に際してブライアン・タシマさんへのインタビュー記事がありましたので、一部引用してお届けいたします。

Autism becomes a superpower in Vancouver dad’s sci-fi/fantasy series for teens(2015.11.24)

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『発達障害のある人の就活成功バイブル』レビュー3

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こんばんは。TENTONTOメンバーのYutaniです。

先日、幻冬舎メディアコンサルティング 様のご厚意により、『発達障害のある人の就活成功バイブル』(小宮善継・著)をご献本いただきました。先月11月11日に発売開始となったばかりの新書です。

TENTONTOでは数回に分けて、メンバーが本書籍のレビューをしています(第1回第2回)。第3回の今回は私、YutaniBAP(幅広い自閉症の表現型)的視点からレビューをいたします。

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自閉症スペクトラム、「障害」と「症状」

ASnyumon

こんばんは、TENTONTO編集長のユミズタキスです。

本日はサイモン・バロン=コーエン著『自閉症スペクトラム入門』より、自閉症スペクトラム症状(Autism Spectrum Condition, ASC)という言葉をご紹介したいと思います。

ここ日本では、(伝統的)自閉症、アスペルガー症候群といった言葉に代わる新しい概念、自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder, ASD)という言葉が少しずつ認識されてきています。自閉症スペクトラム障害は発達障害のひとつで、自閉的傾向に由来する精神障害の幅広いあらわれを表現する言葉です。

イギリス、ケンブリッジ大学発達精神病理学教授でケンブリッジ大学自閉症研究センター所長のサイモン・バロン=コーエン博士は、自閉症スペクトラムの研究に長く携わってきた今日における自閉症研究の第一人者です。彼は自閉症スペクトラム障害を医学として研究を深めるため、また当事者およびその家族に自閉症スペクトラムの本質を説明するために、自閉症スペクトラム症状(ASC)という言葉を好んで用いられています。

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『発達障害のある人の就活成功バイブル』レビュー2

gentosha20151111
こんばんは。TENTONTO編集長のユミズタキスです。

この度幻冬舎メディアコンサルティング 様のご厚意により、11月11日に発売開始となった『発達障害のある人の就活成功バイブル』(小宮善継・著)をご献本いただきました。

TENTONTOでは数回に分けて、メンバーが本書籍のレビューをしています(前回はこちら)。本日の担当は私、ユミズタキスです。

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『発達障害のある人の就活成功バイブル』レビュー

gentosha20151111
こんばんは。TENTONTO編集長のユミズタキスです。

この度幻冬舎メディアコンサルティング 様のご厚意により、11月11日に発売開始となった『発達障害のある人の就活成功バイブル』(小宮善継・著)をご献本いただきました。

これまでもTENTONTOでは、テントントさんがやってみたコトのコーナーや、発達障害者雇用問題を扱うBBCの番組についてなど、発達障害の当事者にとって大きなテーマ「仕事」についてご紹介してきました。本書籍は「就活」、つまり発達障害当事者と雇用について書かれたものとなります。

当事者向けの情報の多様性が比較的低い日本国内において、たいへん貴重なテーマを扱っている本かと思いますので、当サイトを通じてTENTONTO的視点でご紹介させていただきます。

本日から数回に分けて、TENTONTOメンバー複数人が本書籍のレビューをしていきます。本日の担当はTENTONTO公式キャラクター「んとんとちゃん」の作者、イラストレーターのmarfです。

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