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先日の編集長タキスの記事(コラム:有害、無害について考える)を読んで思い出したことがあり、それにまつわる事柄で自分なりに考えるところを今日は書いてみたいと思う。
思い出したというのは、10年ほど前に私がやっていたSNSでの話だ。そのSNSで繋がりのあった男性が、ある一つのニュースを取り上げて記事を書いていた。内容は、車椅子の方の転落事故のニュースを、ガンダムに出てくるロボ、ガンタンクが発進するシーンの画像とともに紹介するというもの。足がキャタピラで見た目が車椅子っぽいガンタンク。事故の状況とかけてふざけているその記事は、淡白な文章と相まって妙に笑いを誘うものに仕上がっていた。
E = エモ(感動)
「体感できるセンサリー」をお届け。動画や音楽をご紹介します。
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編集長のユミズタキスです。今日は、昨日の記事でご紹介した、Honeyslug制作の異色のアクションゲーム「ホホクム」について、TENTONTO誌的な観点から解説をしてみます。
発達障害についての情報を発信する団体のサイトで、そもそもなぜこういったゲームを取り上げるのか。その疑問の答えは、発達障害をもつ人々の「癒し」につながるデザイン要素を模索する中で、ゲームの中にその答えを、当事者である私がまま見出してきたからです。
「ホホクム」もそのひとつです。虹色のヘビになって風変わりな世界を探検するこのゲーム。プレイするといつも私は、日々枯渇している「センサリー体験」の感動を、一気に得られるのです。
ASD者、とくにASDをもつ子どもを「はげます」装置として、日本ではスヌーズレンとしても知られる、幻想的な光のゆらめきによる知覚刺激があります。こういったものに当事者は感動を落ち着きを感じる傾向があるため、欧米、特にイギリスでの施設の導入事例が多いことは、これまでの記事でもご紹介してきました。
ではなんの要素に癒やされているのか。これは当事者である私にとっても、大きな謎のひとつです。街を彩るイルミネーションをはじめ、キレイなものをみると人は癒されるという一般則はありますが、なにをキレイと思うのかに、非ASD者とのズレを感じることが私は多々あります。
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「こういうことをしちゃ、いけない。」こういった道徳観念は、何かしらの”大事にしなければいけないもの”に沿って判断されるものでしょう。一般の感覚を持っている人からすれば非常識な感覚を持っているといえる発達障害の当事者は、しばしば”大事にしなければいけないもの”の優先順位が常識的でないという点で、目立ってしまうことがあります。
その際たるものが、害をなすという概念の捉え方のずれです。それというのも、「自分のされたくないことは相手にもしないようにしましょう」のような小学生的な道徳観では一揃えに動けない、というケースが害をなす・なさないの場合でまま発生するからです。先天的な感覚の違い、同じく発達障害傾向のある家庭内での環境からくる違い、理由はいくつかあります。ただ何が酷でなにが酷でないか、自然と自分が思うことと多くの人が思うこととがずれていて、そのずれが自分を非常に不利にすることに気を張っているという気持ちが、必然生じやすい星のもとにはあるのです。
昨日のツイートでもお知らせしましたが、センサリーゲームとしてたびたびご紹介しているマインクラフトのアドベンチャーゲーム版新作、Minecraft:ストーリーモードのシーズン2のPS4日本語版が本日より予約開始となっています。
PS4「Minecraft:ストーリーモード シーズン2」の予約受付が開始!予約で25%オフ
http://gamefavo.com/news/minecraft/ps4-mc-storymode-s2/
前作Minecraft:ストーリーモードの日本語版は未発売ですが、記事によるとストーリー上の関連性は無いとのことです。私は前作を少しプレイしたことがあるのですが、映画の中でゲームをしているようなとても手触りのいいゲームでした。またPS4のレゴのゲームシリーズもプレイ経験がありますが、それよりはアクションがシンプル、かつ美麗で、よりアドベンチャーゲームらしい仕上がりです。トレイラーを見る限り今作もかなり出来が良さそうですので、ぜひチェックして見てください。
ユミズタキス
メンバーのTEHOです。前回のコラムで書かせていただいた<ばかまじめな相互理解の過程>について、もう少し詳しく書いてみたいと思う。実際に自分が体験した会話をたとえにして、まず自分が苦手なパターンの会話について説明してみる。
ある日仲間内で集まった際に、そのうちのひとりが頭を奇抜な髪型にしてきた。彼の髪型に対して「似合ってなくね?」のような感じで、みんなで茶化してイジる流れの会話が始まった。急に「TEHOはどう思う?」と話を振られ、自分はその髪型は悪くないのではと思っていたので、その根拠も考えた上で「いいんじゃない」と答えた。それに対して「ははは、根拠はなんだよ」とみんなから笑って返された。こちらは根拠を持って発言しているのにそれを汲んでもらえなかった気がして、場の空気にそぐわないイライラした態度を取ってしまった。