パズルウイルスの脅威

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以前はまっていた時期があり、少し距離を置いていたパズル。先日ついに手を出してしまった。パズル欲というのは音を立てずに人間を侵食する。今回チャレンジしたのは海外のコテージの絵の300ピースパズルである。このパズルは距離を置く前に購入したもので、未挑戦だったものだ。パズルの完成には2日かかった。1日2〜3時間、合計で6時間ほどだ。この2日間私の中ではありとあらゆる葛藤が繰り広げられていた。表面に出ることは無いが、私の中では様々な感情が流れていた。

私はやらなければならないことがあるとパズルが脳裏に浮かぶことがある。パズルというのは、やってはいけないような状況だからこそ、やりたくなってしまうものなのだ。今回も例にならって締め切りが近く、仕事が溜まってしまっていた。この状況のわたしの体内は、パズル欲ウイルスが最も繁殖しやすい。こうして私は夜10時頃、パズルに挑み始めた。ウイルス蔓延の瞬間である。

初日は枠を作り上げ、わかるところを埋めていき終了。しかしやめた途端、私の中でパズルへの思いが加速しだす。「もしかしてあのピースはあそこにはまったかもしれない…」や、「もしかしたらさっきはめたところは違ったのではないか…」と、完全なパズルプレイヤーと化した。ベッドについたものの、そんなようなことを目を瞑りながらぐるぐる考えていた。本当は今すぐ飛び起きてパズルをやりたかった。今やってしまうと確実に次の日の仕事に影響を及ぼすと思ったのと、一人暮らしではないので、一緒に住む人に対し電気をつけることの後ろめたさを感じたのがうまく作用し、その日は眠ることができた。

朝起きた時は別のことを考えられていたので無事、仕事場へと出勤することができた。しかし仕事を始めて数分、なにやらパズルがちらつきはじめる。トイレへ行ってみればレンガの接合を見てパズルがちらつく。結局仕事場に拘束されていた8時間、ほとんどパズルのことを考えていた。そして帰宅後、締め切りがあるのにもかかわらずパズルを開始。気が付いたら、数時間後に完成していた。ひとまず戦いは終わった、と思えたが、達成感を感じたかと言われれば、実はそうでもないのだ。最後の1ピースを埋めたはずなのに、まだ埋めきってないような感じがする。早く埋めなきゃならないといった追われている感覚が残っている。わたしのパズル欲ウイルスは生き続けているのだ。パズルのジレンマが始まった音がした。

脳ではやってはいけないとわかっているはずなのに、体は抵抗できない。これがこのウイルスの脅威なのである。次はなんのパズルをやろうか、毎日のように百貨店やハンズのパズル売り場に足を運んでいる。ピンとくるものを見つけ次第、次のパズルに取り掛かろうと思う。

 
わ田かまり

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