N = ナビ(案内)
センサリーデザインに関する知識や、ビッグニュースをお届け。
TENTONTOメンバーのYutaniです。
このコーナーでは、私達TENTONTOが皆さまに一番お伝えしたいこと、センサリーデザインについてご紹介させて頂きます。前回から久しぶりの更新となります。
イギリスで生まれたセンサリーデザインの考え方について、TENTONTOwebおよびフリーペーパーTENTONTOで度々、情報をお届けしてきました。その概念はごく新しいもので、日本においては認知度がさほど高くないのが現状です。しかし本国イギリスでは既に、センサリーデザインは建築設計の専門家も興味を寄せるところとなっています。
今回は、イングランドのKelly Barkerさんが2014年に設立し、Derby(イングランド中部の都市)を拠点にさまざまなインテリア・デザインを手掛ける設計事務所・Just Living Interiorsのwebサイトより、Kellyさん執筆によるエッセイ「SENSORY DESIGN FOR AUTISM(自閉症者のためのセンサリー・デザイン)」を和訳でご紹介します。
S = スヌーズ(うたた寝)
テントントさんのマイペースな日常を、コラムやマンガでつづります。
Youtubeでつい、ふいに探して見てしまう動画がある。日本のいろいろなテレビ局の「クロージング映像」だ。closing・閉じること。文字通り、放送終了間際のチャンネルで、その日の放送を「閉じる」ために流される幕引きの映像のことだ。
局の名称と周波数が示されつつ、その局が位置する地域の街並みの映像が流れ、最後にナレーターが視聴者に夜の挨拶をする、というのが、よくあるクロージング映像の構成である。午前3時頃、夏の時期なら、東の空がほんの微かに明るくなり始める頃合い。大体のチャンネルで、その日の番組放送が終わるのがこれ位の時間だ。もし夜更かし/早起きをして、この時間に起きていることがあったなら、テレビを点けてお好みのチャンネルに合わせてみていただきたい。どこかのチャンネルで、クロージング映像が見られるはずだ。
TENTONTOメンバーTEHOによるコーナー『その感覚は論題だ!コーギィ&ヨーゴのあまさず討論』。犬のコーギィと猫のヨーゴが、ASDやADHDの感覚の違いについて毎回ひとつテーマを決めて、抗議vs擁護で分かれて話し合う新感覚ディベートコラムです。前回に引き続いて「散らかった部屋」について、コーギィとヨーゴが話し合います。
コーギィ(以下コ) : 服や本は出しっ放し。
ヨーゴ(以下ヨ) : ニャ。
コ : なくなると困りそうなモノは、いくつも同じものを部屋に散らばす。
ヨ : ニャ♪
コ : 確かにそういう部屋がヨーゴにとっては都合がいいみたいだね。
ヨ : わかってもらえたようニャ。
コ : いや、僕が言いたいのは…。
ヨ : ニャ?
コ : ヨーゴの部屋に遊びに来る人はどうなのさ!ってことだよ!
ヨ : ニャー!痛いところを突かれたニャ!
この動画にたどり着いたのは、布団の上でぼんやりしていて、自分にとって理想的な何かへのアプローチの仕方は石工(いしく)のような感じかもしれない、という、なんだかよくわからない着想がわいたときだ。
ネットサーフィンしていると石工の使う、コヤスケという聞きなれない道具が目に入る。石に狙ったように衝撃を与えて割ったり、削ったりするこの職人道具のYouTube動画に、おおっ、と感動する。
なんだかよくわからないことをしているようでいて、職人さんはたくさんのことを考えて手を動かしていて、それを結果につなげる。発達障害当事者の一見よくわからない行動や言動も、同じように結果につながればな、と思った。
ユミズ タキス
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