【センサリー・ゲームレビュー】Giant Squid『Abzu』北米版

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予告の通り、本日のTENTONTOwebでは、先日8月4日に配信がスタートしたばかりのビデオゲーム「Abzu」(PS4・北米版。Giant Squid制作)の【ネタバレなし】レビューをお届け。レビュー執筆は、TENTONTOメンバーのYutaniが担当します。

―海中への冒険

「Abzu」は、海中を舞台に、遺跡探検水中生物とのふれあいを体感できる海洋ダイビング・アドベンチャーゲーム

基本動作は、「R1=海中へ潜る」「×=海中でキックして加速(メニュー決定)」「L1=生き物の身体に摑まる」「LRスティック=泳ぐ方向・カメラアングルの指定」の4つです。加えて、「□=シグナルの発信」。特定のタイミング・スポットで押すことによって、イベントが発生します。

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「New game」を選ぶと、晴れ渡った空と、澄んだ海に浮かぶ主人公の姿がモニターに映し出されます。プレイヤーが操作する主人公は、ダイバーの服装をした中性的な外見のキャラクター。海中で出会った、主人公をサポートしてくれる小さなロボットと一緒に進んでいきます。

―多様な海中生物たち

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「Abzu」の最大の魅力は、海中でのたくさんの生き物たちとの出会いです。バス、ヒトデ、クラゲ、イカ、シャチ、イカ、アンコウ…など、数えきれないほど多くの生き物が登場します。L1ボタンで生き物に「摑まる」ことで、一緒に泳いだり、海面からジャンプしたりすることが可能です。

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流れの早い海流の中で□ボタンを押すと、魚たちがシグナルに反応して白く光り、スピードを上げて泳いでいきます。

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序盤で出会うGreat white shark(ホホジロザメ)は、その後も繰り返し登場する重要な生き物。後半では一緒に、運命的な体験をすることとなります。

―海中遺跡の冒険

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ゲーム序盤、主人公は海中遺跡を発見し、その中を探索しつつ、海の深くへと進んでいくことになります。

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打ち捨てられた構造物や石像、金属のようなものでできた扉。そして、てっぺんが青白く光る巨大な柱。その柱の中の空間で主人公がアクションを起こすことによって、遺跡に生物たちの姿が戻っていきます。

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冒険の途中で見つかる、イルカを象った石像は、「meditation(瞑想)」のためのスポットです。□ボタンで、石像の上で座禅を組み、「瞑想」がスタート。画面が切り替わり、スティックを使って、石像の周りにいる海中生物たちの姿を見つめることができます。画面右下には、注目中の生物の名前が表示。さながら、水族館にいるかのような気分を味わうことができます。

―「Abzu」のセンサリーな魅力

「Abzu」のメイン・クリエイターMatt Nava氏は、前作「風ノ旅ビト」で非常に高い評価を得ました。「風ノ旅ビト」で得られるのは、「極めて限られた言葉のみを介したコミュニケーションの追体験」。その「センサリー・ゲーム」としての魅力は、昨年11月発行のフリーペーパーTENTONTOno.4でもお伝えした通りです。

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音声や、実在する(フィクションでない)テキストでの「セリフ」の演出を極力減らしている点が、「風ノ旅ビト」と「Abzu」の共通点です。一方で、砂漠=生き物のいない世界を舞台にした前者と、海の中=生き物で溢れる世界を舞台にした後者という相違点もあります。今作「Abzu」では、「一切の言葉なしで世界や環境とつながる、センサリーな心地よさの追体験」が実現されている印象を受けました。困難や危険を潜り抜けた先に、運命的で忘れがたい「センサリーな体験」が待っています。

―おわりに

8月7日現在、「Abzu」は北米版のみが配信中です。北米版でのゲーム中文字表記はすべて英語となっており、日本語表示には対応していませんが、ゲームクリア・ストーリー読解の上で英語の理解を求められることはほぼなく、動作もきわめて単純で理解しやすいため、英語以外の使用者でも、容易にゲームを進めていくことが可能でしょう。

ストーリークリアまでの時間目安は、およそ1時間半程度で、価格も19.99ドル(日本円でおよそ2000円)と、ゲームソフトの中では比較的安価な部類。手軽に体感できる「センサリー・ゲーム」です。

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TENTONTOがおすすめする、「Abzu」の「センサリーな海中世界」をぜひ、体感してみてはいかがでしょうか。

 

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Yutani(ユタニ)
ライター&MC。学生。ゲーム好き。近年はプリパラに夢中。
趣味:映画鑑賞。最近、時間に余裕ができたので、もっと観たい。
PCスペック不足で、今回「Abzu」はタキスから借りたPS4でプレイ。
「Abzu」をプレイ後、伊豆半島へ旅に出掛けたくなりました。