繊細さと頑強さを両立させるデザイン
画像出典元:OtterBox 様 http://www.otterbox.jp/
センサリーデザイン最前線 第4回
ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。
このコーナーでは、大学でデザインを学んだ私が見つけた、最新のセンサリーデザインをご紹介します。第4回は、現在手に入るスマホケースの中でも際立って頑丈なケース、OtterBoxをご紹介します。1991年よりアメリカ人のカート・リチャードソンさんが開発しているケースのシリーズです。日本語版の公式サイトがありましたので、詳しくはこちらをご参照下さい。
http://www.otterbox.jp/
OtterBox、実際の使い心地は?
今回はOtterBoxを実際に使用しているテント好きの友人(20代男性)に、レビューを依頼してみました。
iPhoneは素晴らしいデバイスですが、コンパクトさを優先した内装と外装に余裕が無いデザインのため、耐久性には不安がありました。金属製のものよりも樹脂製のものの方が素材の強度の面で少しでも頑丈だろうと考えて、当時iPhone5cを購入した記憶があります。
OtterBoxはそんな不安感のあるiPhoneへ、ボタン操作の影響を及ぼすことなく耐久性を獲得できます。私は一番頑丈なDefenderシリーズを購入しました。また過度な「強度の演出」を控えたシンプルなデザインにも好感が持てます。個人的には外装がシリコン素材のため、滑りにくく持ちやすいのも気に入っています。
ただ私のモデルではカバーグラス部分に穴が空いているタイプだったため密閉性が悪く、画面に埃が進入しやすい点がマイナスでした。参考にして下さい。
頼もしくなるセンサリーデザイン
彼と同じく、私ユミズもiPhone、iPadにOtterBoxのDefenderシリーズを装着して愛用しています。
ADHDを持つ私はそれまで使っていたケータイでも、ポケットから取り出すとき、机の上を片付けるとき、電車で居眠りしたときによく落としてしまうことがありましたので、華奢なイメージのあるiPhoneには抵抗がありました。
しかしiPhoneのできることの幅広さから欲しくなり、購入と同時にこのケースを見つけ、装着しているのですが、最初に感じていた不安感は全くなくなりました。2年ほど使用していますが本体は全く無傷の状態で、このケースがあって本当に良かったと思っています。
気兼ね無く利用できるという特徴は、感覚の違いを越えて使えるということ。それは大切にしなければならない道具に対しての、センサリーデザインの要件のひとつかもしれません。