感覚に合わせた、外出用「3段階装備」 前編

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絵:わかめ

アスペしぐさ 第4回

こんにちは、TENTONTOメンバーのボウシです。アスペルガー的な感覚の違い、それに起因する行動を「アスペしぐさ」と名付け、私ボウシが”アスペしぐさ師範代”としてアスペあるあるを紹介するこのコーナー。今回のアスペしぐさ、テーマは「外出」です。

外の世界はたくさんの情報、刺激で溢れていて、感覚に過敏なタイプのテントントさんは、少し外に出るだけでもかなり疲れるのではないでしょうか。私も外出が苦手で、どこかへ出かける際にはそれ相応の「装備」をしないと、ヘトヘトに疲れてしまいます。

今回はそんな感覚過敏を持つ、アスペしぐさ師範代ことボウシ流の身を守る「外出用装備」を、3段階に分けてご紹介します。


1.近所のスーパー・コンビニへ買い物【帽子+イヤホン】

ペンネームにもなっている通り、私は帽子を愛用しています。太陽の眩しさが苦手で、室内でも明るすぎる照明や、人混みのごちゃごちゃとした視界に目が回ってしまいます。なので、どんな短時間であっても、外に出る時は必ずツバの付いた帽子を被ります。

イヤホンはインナーイヤー型(耳にすっぽりはまるタイプ)を使うと、簡易耳栓として少し雑音をシャットアウトしてくれます。

2.駅・電車に乗る【帽子+イヤホン(音楽を流す)+アロマを染みこませたハンカチ】

電車や大きな駅は、大音量のアナウンスにざわざわした喋り声、大勢の人がいるので、無音のイヤホンだけでは聴覚刺激が避けきれません。

公共交通機関では、私は第2段階として、イヤホンから音楽を流します。音が混ざってしまうという難点もあるのですが、何より好きな音楽で気をそらさないと、雑音の波に飲み込まれてしまうのです。

また、アロマを染みこませたハンカチは、満員電車の中で意外と役立っています。混雑した電車内では、香水や汗、整髪料などの匂いが混じって気持ち悪くなることも少なくありません。自分が気持ちのいい香りのするハンカチで口元を押さえるだけでも、私は嗅覚の負担が軽減しました。最近では安価で色んな種類のアロマが売っているので、感覚的に自分の好きな香りを探してみるのもオススメです。

ちなみに私は「グレープフルーツ」のアロマをよく使います。柑橘系の美味しそうな香りが、雑然とした匂いから気をそらすのに自分に合っていました。



ボウシ

後編へつづく