コラム:存在と愛、纏う事
Photo: 桐野零
今日、赤ん坊の泣き叫ぶ声をきいた
本当は毎日聞いていたのだろうけれども
今まで気がつかなかったのかもしくは耳を背けていたのか
きちんと耳を澄ませると
その音からは人間の本来の姿を感じた
愛を求め、この世に生を受けた事を
象徴するようなそんな音だった
生きている時間が長くなるにつれて
愛情の有無に関係なしに纏うことを覚える
纏うとは、寂しいことではあるのかもしれないが
人間が生きるフィールドではきっと必要なことなのだろう
わ田かまり