発達障害由来の感覚のちがいにフレンドリー。そんな映画館でみる『スターウォーズ』は格別!

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画像出典元:Todd McInturf/The Detroit News様 http://www.detroitnews.com/

センサリーデザイン最前線 第17回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。このコーナーではTENTONTOメンバーが見つけた、最新のセンサリーデザインをご紹介しています。

生まれつきの自閉的感覚のままに、リラックスして見れる映画館。アメリカ・デトロイトでは、自閉症スペクトラム症状(ASC)をもつ人たちのために、映画館を特別仕様にした上映日が設けられています。自閉症支援サービスとの連携で、映画館スタッフも教育を受けて万全のサポート体制。日本の映画館でも、このような試みがなされると良いですね。詳細は以下より。The Detroit Newsの記事を、日本語訳にしてお届けします。

http://www.detroitnews.com/story/news/local/oakland-county/2016/01/02/star-wars-special-needs-screening/78202612/

自閉的な子どもたち、専用のスクリーンで『スターウォーズ』を楽しむ

クリスティーン・マクドナルド デトロイトニュース記者 2016年1月2日

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映画館で映画を見ることは余暇を過ごすためにデザインされているものですが、特別なニーズのある子どもたちを持つ沢山の家族にとっては、その正反対の体験をする場となってしまいます。

在宅医療サービスのノヴィ&セントリア・ヘルスケアのエマジン・シアターは、特別なニーズのある子どもたち、特に自閉症を持つ家族のために、毎月第1、3土曜日を専用のセッティングを行っています。

開演中に喋ったり、立ち上がったり、歩き回ったりすることはお咎めなし。映画館の音は低く調整されていて、部屋も真っ暗にはなりません。約70組の家族が土曜日朝に「スターウォーズ:フォースの覚醒」を鑑賞しました。

「これは素晴らしいアイデアです」と、デトロイト在住の自閉症スペクトラムの2人の息子(Zechariahくん15歳、Hezekiahくん10歳)の母Vertongie Baileyさん。「彼らは本人たちにとって快適な空間に居られるし、疎外感を感じることもないわ。…好奇の目にさらされることがないもの。」

彼女はしばしば映画を見る間息子の気をそらすためにタブレットや他のおもちゃを持ってくるそうだが、この土曜日に限っては、潜在的な爆発につながるストレスを受けることが少なかったと言う。Hezekiahくんは映画を熱く見られたし、彼のお気に入りのキャラクター、フ
ィンのフィギュアを買ってもらえた。

この映画は、ノヴィを拠点とする特別なニーズのある子どもたちとその家族への自閉症支援サービス、エマジン&セントリアによる映画の第三弾です。

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「この活動をはじめたきっかけは、当事者家族の方が、家族での体験の中で最も大変なもののひとつであることを、我々に教えて下さったからです。」とセントリアのマーケティング部長、Matt Blouinさん。「ここは安全で友好的な環境ですよ。」

「もし子どもたちがお喋りしたり、iPadを使ういったことをしていても、それを非難する親は誰もいません。」

レッドフォード在住のJeffrey BurrisさんとAndrea Burrisさん夫妻は、アスペルガーを持ち、映画を見る際に感情的になる5歳のMackenzie Burrisちゃんとやってきました。

「もしやかましすぎるようだったら、彼女は外に出たがるでしょう。」とJeffrey Burrisさん。

「ときどきは、行かないだけね。」とAndrea Burrisさん。

エマジンのスタッフメンバーたちは自閉症とその振る舞いについてセントリアの専門家から教育を受けています。彼らは、もし親たちが必要とすれば、映画を見る手助けをしてくれます。

次の映画は1月16日の「ノーム・オブ・ザ・ノース」、2月6日の「カンフーパンダ」、ともに午前10:30開演です。より詳しい情報はautismfriendlymovies.comまで。

翻訳:ユミズタキス TENTONTO