大人も愉しめるレゴブロックセット

lego

テントントの僕らの目が輝くもの 第3回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは、ASDとADHDを持つ私ユミズが感動したもののうち、同じようにASDやADHDを持つ友人たちに紹介して評判が良かった情報をお伝えしていきます。

第3回に取り上げるのは、レゴブロック。1950年頃よりデンマークのレゴ社で作られるようになったブロックです。今回はその中でも、大人から子どもまで楽しむことができる”機能”を組み立てられるミニレゴブロックセット&インストラクションブック、レゴ・クレイジー・アクション・コントラプションズ(Lego Crazy Action Contraptions)をご紹介します。筆者はアメリカ・サンフランシスコにお住まいのデザイナー、ダグ・スティリンガーさんです。

レゴ・クレイジー・アクション・コントラプションズはアマゾンジャパンで購入できる商品です。現在の価格はこちらをご確認下さい。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/1591747694

ビームパーツによって広がる組み立て方

この商品は、ダグ・スティリンガーさんが考えた12グループの奇妙な仕掛けを作ることができるレゴブロックと、50ページのインストラクションブックで構成されています。レゴブロックパーツは30種類105個、ゴムパーツは3種類7個入っています。上の写真は小さな接合パーツやゴムパーツ以外を全て使って作ってみたものです。真ん中の車は本の表紙にもなっている、ダグ・スティリンガーさんのデザインした車です。あとは私が考えたもので、左はクネクネヘビ、右はギア比体感用サンプル、後ろは逆上がりくんです。動力に使うゴムは切れてしまわないように市販の輪ゴムを使っています。

このセットで特筆すべきは、なんといってもビームと呼ばれる側面に穴の空いた細長いレゴブロックです。ビームの穴には芯棒を挿せたり、レゴブロックの頭のでっぱりをはめられたり、接合パーツを取り付けてビーム同士をくっつけられたりできるので、基本的なレゴセットではできない豊富な組み立て方ができるようになっています。そしてビームに芯棒を固定することで、3種類のギアを使った仕組みを作り出すことができます。この自由度の高さが何より愉しいです。

機能のための機構が手軽に形になる喜び

インストラクションブックにある12グループの奇妙な仕掛けはどれも別々の機構を持っていて、見た目だけ違って機構は同じというような作例はありません。本の最後には自分でオリジナルの仕掛けを作るヒントが書いてあります。オリジナルの機構を考えるのはとても愉しいです。限られたパーツの中で思い描く機構を実現するため、深い思考に入ることが出来ます。

パーツの精度がよく、小さなパーツが多いためパーツ同士の食いつきが強くなりすぎておらず、パーツが外せなくなるといった不快感も少なめです。色も無彩色と赤というすっきりした色合いで、カラフルさから目がチカチカしたりするようなことがありません。そして高品質のプラスチックのため頑丈です。センサリーデザインの観点から捉えても、この商品はとても洗練されています。

テントントさんへのちょっとしたプレゼントとして、レゴ・クレイジー・アクション・コントラプションズは最適かもしれません。何よりもう既にこの商品を持っていたとしても、他のセットでは手に入りにくい珍しいレゴブロックパーツがまとめて増えるのでいずれにせよ嬉しい、というメリットがあります。

最後に、いつも新しくて面白い記事が満載のデイリーポータルZにも、この商品の紹介の記事がありましたのでご紹介させて頂きます。私は遊び心のあるこのサイトの昔からのファンです。仕掛けの動きを動画で紹介するなど、この商品の雰囲気をもっと感じて頂けると思いますので、ぜひこちらもご覧下さい。

http://portal.nifty.com/kiji/131107162277_1.htm