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WIRED.jpのニューロダイバーシティ動画に反響多数

センサリーデザイン最前線 第73回

TENTONTOのmarfです。WIRED.jpのYouTubeより、アメリカ・ドレクセル大学准教授のマシュー・ラーナー氏が、ニューロダイバーシティについて視聴者から寄せられた質問に回答する動画が今月公開され、話題になりました。感覚過敏についてを含め、網羅的に発達障害の情報を伝える内容になっています。内容を引用しつつTENTONTOでもご紹介します。

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ASD、Aro-spec …。「スペクトラム」の理解されづらさとAI時代の可能性

Tentonto代表のユミズです。本日はコラムとして、発達障害・感覚過敏の理解において切っても切れない関係にある「スペクトラム」という概念について、私なりに掘り下げて説明してみたいと思います。

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アスペル電波傍受:ASIAN LINGUISTIC MAPS : Southeast Asia

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Linguistic maps from Muturzikin.com

ユミズ タキス

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センサリーを聴く:アスペル電波傍受:Byl’s loop

信じる者は救われない?発達障害当事者が考える「いじめられる3条件」

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こんにちは、Tentontoのユミズです。たまにはZINEらしいテーマのコラムを自分も書きたいと思い題材を探していたところ、気になる事件が。
時折チェックしていたとある芸事のX界隈で、自閉症スペクトラム(ASD)傾向のある方が炎上、というかいい歳していじめっ子らがいじめられっ子的なその人をいじめている構造を見かけました。
これについて、システム化指数(SQ)高めな発達障害当事者として、その仕組みに感じたところを述べてみたいと思います。
 
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大人気ゲーム『Apex Legends』、ASD+ADHD者がはじめたてで試してみた方がいいこと

こんにちは、ユミズです。
このサイトTENTONTO webでは、これまでもゲームが発達障害者に与える良い影響についてお伝えするとともに、発達障害を持っていてもゲームを楽しく遊べるような工夫や、発達障害者が遊びやすいゲームデザインについての話題を取り上げてきました。

感覚過敏によって一般の多くのプレイヤーと異なる不快を感じたり、また協力プレイのゲームであれば過集中や認知のズレでタイミングやコミュニケーションがうまくとれない状況に陥りやすいのが発達障害者。静かに落ち着いてできるゲームをプレイするのも楽しいですが、ときには激しいゲームにチャレンジしてみるのもまた、自分の特性に対する対応策を考える面白さや学びがあってオススメです。

やはりゲームというのは、今の世代においては集って楽しむための欠かせないツールでもあり、今回も私ユミズは定型発達メンバーの原に誘われて『Apex Legends』をはじめてみることになりました。まだはじめて1ヶ月足らずといったところで、ようやくゲーム性が理解できて遊びやすくなってきつつある段階なのですが(もう少し上達すれば、TENTONTO読者向けにゲーム性の紹介記事を書いてみてもよいかとは考えています)、はじめたてで発達障害者として困難に感じたこと、またその困難への対応策について本日はお伝えしてみたいと思います。
 
 

速くて忙しいゲーム

『Apex Legends』はバトルロイヤルゲームというジャンルの、生き残るためにアイテムを集めつつ闘うチーム戦のシューティングゲームです。未来の世界を舞台にしたこのゲームは操作するキャラクターたちがパルクールのようにダイナミックなアクションをできるのが特徴で、移動速度も驚くほど速いです。
自分たちの他に19チームがひとつの島に降り立っており、その中で最後の1チームになることを目指すのですが、そのためには少しでも自分のチームを有利な状況に持っていく必要があります。その少しでも有利にするために求められるのもまた速さなのです。

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「ヒトはそれを『発達障害』と名づけました」を読んで。

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以前、Twitterでイラストを見かけたことがあったこの作品。今回は書籍版が出たということで、電子書籍版を購入して読んでみた。
https://www.kanekoshobo.co.jp/book/b605783.html

なお、本書のカラー漫画は筑波大学DACセンターのWEBサイトでも公開しているので、広くいろいろな人が読めるようになっている。
https://dac.tsukuba.ac.jp/radd/joint-base/manga/
https://dac.tsukuba.ac.jp/radd/wp/wp-content/uploads/digitalbook/jp/
 
 
ここからは、当事者のひとりでもある私が読んで感じたことを述べてみたい。

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イギリスの美大生、自身の経験をもとに自閉症児向け学習椅子をデザイン

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画像出典元:University for the Creative Arts https://www.uca.ac.uk/

センサリーデザイン最前線 第66回

感覚の違いによって、環境からくるストレスに苛まれやすい発達障害の当事者は、普通の人よりも多くの状況下で、集中してミスを減らすことの難しさに常に直面している人生を送っています。

そんな疲労・体調不良によって生じる学習障害をセンサリーデザインで解決する試みが広がっていますが、本日ご紹介するのは、イギリスの国立大学、クリエイティブアーツ大学の卒業生であり、自身も発達障害者であるネイサン・スパイヤーズさんによる小学生向けの学習椅子の作品です。

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ワイヤレスイヤホン型耳栓 Victor EP-S433を比較・使用レビュー

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Victor EP-S433(筆者撮影)

センサリーデザイン最前線 第65回

ライターの青いロクです。12月上旬に、JVCケンウッドより、ワイヤレスイヤホン型の耳栓「Victor EP-S433」が発売されました。(EP-S433 ニュースリリース|公式HP)2019年に紹介した同社のイヤーマフ「JVC EP-EM70」と同様に、聴覚過敏に悩む人も対象にしているそうです。この耳栓について調べたこと、購入して試してみた感想を紹介します。

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退屈、なだけじゃない、ASD & ADHDにとっての「システム」の話。~チェス編~

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画像出典元:Lichess.org https://lichess.org/

代表のユミズです。これは私の愛用の「グルゲニゼシステム」の図です。今日は趣味のチェスの話を通して、発達障害(自閉症スペクトラム)当事者の好むシステムというものと、センサリーデザインについて語ってみたいと思います。
 
 

発達障害(自閉症スペクトラム)の当事者はシステム化指数(SQ)が高いとされているが、私もシステムが大好きだ。システムへの愛好は、メモリ(作動記憶)が小さく、見落としを多発させやすいASD+ADHDの私の身を非常に助ける。

電車しかり、自然科学しかり、コンピュータしかり、シミュレーションゲームしかり。いつも自分を助けてくれるから、決まった動きをするものの構造に興味が湧くし、研究し、自分がシステムを作ることにも熱心になれる、というものだ。

さて、頭脳スポーツ、チェスの序盤定跡(オープニング)にも、システムと呼ばれる種類のものがある。細かい相手の応手を覚えていなくても、ほとんど同じ陣形を組めるタイプの定跡だ。面白い話題なので、チェスをやったことがない人にも伝わるよううまく言葉を選んで書きたい。

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ドバイ万博、センサリー・アクセシブル・イベントに認定される

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画像出典元:ザ・ナショナル https://www.thenationalnews.com/

センサリーデザイン最前線 第59回

 
ライターの青いロクです。本日は4月2日の世界自閉症啓発デーに合わせて発表された、海外のニュースをご紹介します。

ドバイ国際博覧会(Expo 2020 Dubai、ドバイ万博、公式サイトでの、発達障害者を含む障害者への配慮についてのニュースです。
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにて、2021年10月に開催予定の当博覧会。当初は2020年10月からを予定していましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大のため1年延期されたものの、呼称はExpo 2020 Dubaiのままとされています。

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