FUTURE LIFE FACTORY by Panasonic Design × TENTONTO 「WEAR SPACE」体験会を行ないました
編集長のユミズタキスです。本日13時からクラウドファンディングがスタートした、パナソニック発のウェアラブルデバイス「WEAR SPACE」。センサリーデザイン最前線第52回 発達障害当事者はウェアラブルデバイス「WEAR SPACE」の癒やしを体験するかでご紹介したセンサリープロダクトになります。
発達障害(ASD、ADHD、LD)当事者の感覚過敏の不快感、そこから発生する注意欠陥や学習、就労の困難といった問題を解決する大きな可能性に注目した私達は、パナソニック アプライアンス社デザインセンターFUTURE LIFE FACTORY様に連絡を取らせていただきました。そして打ち合わせを重ねさせていただいた結果、ボランティアによるコラボレーション企画として本体験会を開催していただくこととなりました。本日のクラウドファンディング発表会では、体験会動画の初お披露目という場でもありました。
体験会でTENTONTOメンバーがWEAR SPACEに抱いた感想は、YouTubeに公開されておりますこちらの動画をご覧いただければ雰囲気がわかりやすいかと思います。以下、文字情報としても内容を掲載させていただきます。
FUTURE LIFE FACTORY × TENTONTO
WEAR SPACE体験会 RELIFE STUDIO FUTAKO
本体験会では、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症・自閉スペクトラム障害(ASD)を持ったTENTONTOのメンバーに、「WEAR SPACE」を30分間体験していただき、発達障害に対する生活支援ツールとしての「WEAR SPACE」の可能性を探りました。まずは「WEAR SPACE」を着けずに、好きな作業を30分間してもらい、15分間休憩した後、「WEAR SPACE」を装着して、同じ作業を30分間してもらいました。
Yumizu:(はじめてWEAR SPACEを)みた瞬間に、(発達障害をもつ)我々のような感覚をもつ人むけのものだと思った。
Kama:喫茶店とかに行ってもそうなんですけど、人の移動する音とか周りの変化に結構敏感なところがあるので、背後からやってくる音にかまえちゃう自分がいたけど。WEAR SPACEをしている時はここからここまで後ろに人がいることが分からなくて(みえる範囲にきたら)少しびっくりするんですけど、(狭くなった視界に入って)はじめて気づく。集中できてたんだなって思いました。
Teho:(横の視界が)シャットされることで集中できて時間がゆったりするというか、焦らずにすんだというか、ゆっくり落ち着いて判断ができた。
Yutani:(WEAR SPACEを)外した瞬間に周りの音が「ぶわっ」と耳の中に入ってくる感覚があって、WEAR SPACEで音を「さえぎってくれる」と体感しました。今日ちょっと外でて、どっか場所を探してそこで作業してみようかな、行動の選択肢と範囲を増やしてくれそう。
Akai Ninjin:今回(着用前と着用後の違い)を数字で出しました。着けていないときは240件入力ができました。着けた時は271件入力できて、割合でいうと13%効率が上昇しました。風の動きが多少さえぎられたことで、自分の皮膚の触覚が気になるのが防げた。
冒頭でお伝えした通り、本日から日本国内でのクラウドファンディングを開始した「WEAR SPACE」。六本木ミッドタウンの発表会会場へと招待された私達ですが、多くのメディアが集まっており50人ほどの席はすべて埋まり、壁際に立って取材をされている方もいらっしゃりました。各方面から注目されているプロダクトということを改めて感じました。
昼から記事を書いている今現在で117万円の支援金額を達成しています。早期支援特典20%オフのコースも、現段階では残っております。スペックや価格など詳細は、以下の「WEAR SPACE」公式サイト、およびクラウドファンディングサイトをご確認ください。今後も一般向けの体験会などクラウドファンディング期間中に様々なイベントが企画されているようですので、今後も当サイトで情報を追っていきたいと思います。
「WEAR SPACE」クラウドファンディング
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