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CATEGORY: コラム

本人だから、”メルトダウン”は防げる

 
発達障害をもつ人たちの”メルトダウン”について、いかに対峙するか。そのような内容は、国外の支援活動サイトによく散見されます。日本で言ういわゆる癇癪のことですが、メルトダウンと言うと、いよいよ回復不能な、破滅的な事象として、支援者たちが当事者の感情の爆発を捉えていることが伺われます。

なぜ当事者は、”メルト”するほどに熱くなりすぎてしまうのでしょう。それは、発達障害者の多くは自分を精神的に追い込んだり(背伸びのし過ぎ)、実際に他人に追い詰め(虐め)られたりしやすい傾向があること、加えてそのような現実に基本的に”気が付けない”からだと、私は考えています。

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己ノ脳ニ傾聴ス―自閉症スペクトラム症状の動作音(独り言編)

 
独り言を言う、言わない。発達障害は捉えにくい脳の違いと言われるが、独り言のあるなしは日常生活において、はっきりと当事者と非当事者との脳の違いを感じられる瞬間ではないだろうか。

こんなところに文字を書いている私はもちろん、「言ってしまう」人。独り言を言っているときに「ああ、俺は独り言を言っているな」と気がついても、声に出してしまっている以上もう遅いのだ。

 
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夢のコラボ?ライ・シン・タタルさん、アラン・ガードナーさんを描く

AlanGardener

画像出典元:The National Autistic Society 様 http://www.autism.org.uk

TENTONTO編集長のユミズタキスです。

今日はコアなTENTONTOファンならニヤリ(?)の情報をお届けします。

センサリーデザインとは?のコーナーでセンサリーデザインの核となる感覚感受性についての記事をご紹介した全英自閉症協会のwebサイトにて今年公開された、テントントさんがやってみたコト第2回でご紹介したASDをもつ細密画家、ライ・シン・タタルさんの特集。タタルさんの絵の中に、同じくテントントさんがやってみたコト第13回でご紹介したASDをもつ庭師、アラン・ガードナーさんの肖像画がありました。

Raj Singh Tattal on family, inspiration and what he’s learned

当サイトでご紹介してきたASDをもつ活動家の方たちが、現在進行形でコラボレートしながら活動の幅を広げていることに、私はたいへん勇気づけられます。毎日記事を更新して、1年と1ヶ月が過ぎた当サイト。今後ともよろしくお願いいたします。

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お別れをしようよ

 駅ですれ違う学生の動きがいつもより規則正しくないと思ったら、もう三月に入っていました。すっかり季節は春に向かっています。

 そういえば私も学生のとき、この時期は年度の終わりが来たと毎日どこかで感じていました。春休みになったら会えなくなる人もいるので、クラスメイトや先生の誰かしらとのお別れがあったからです。こう言ってみると、まるで私が情に厚く、下手すると毎日泣いていたように聞こえるかもしれません。しかし実際のところ、別れを惜しんだり、記念の何かを残したりといったことには消極的でした。大抵いつも通りの振る舞いを再現するので精いっぱい、お別れだということを考えないようにすることに集中していました。ばたばたした三月をやり過ごせば、四月が来ます。新しい学年になって、また一年の繰り返しだから大丈夫、と、思い込もうとしていました。

 当時は気付きませんでしたが、ASC(自閉症スペクトラム症状)を持っている私にとって、環境や人間関係の変化というのはかなり大きな負荷だったはずです。でも、一年ごとにプログラムに沿ってぐるぐると学年を上がって来られた学校生活は、「規則正しかった」からこそ乗り切れたのだろうと、今になって思います。クラスや先生、通う学校が変わったりと大きな変化に遭っても、馴らされた生活リズムのおかげで痛みを減らせていたのでしょう。

 私が学生でなくなって随分経ちます。あるとき職場の方から「明日で会うのが最後だから、お別れをしようよ」と言われたことがあります。あまりに真っ直ぐだったので私は面食らってしまいました。よくわからないままの咄嗟の対応が合っていたのか自信がありません。しかし、目を見て二、三言交わしただけだったのに意外と記憶に残っています。失ったり変わったことに心を揺さぶられても、そうした「お別れの記憶」をきちんと留めておけたら、つらい変化を乗り越えられるものなのかもしれません。

 ただでさえ、些細なことでも乱されてしまいがちな私の日常。私にとってあの「お別れをしようよ」は、絶妙なバランスを保ちながら日常を続けていくために大切なものだったのだと思います。

marf

己ノ脳ニ傾聴ス―自閉症スペクトラム症状の動作音(感覚過敏 混雑時の駅構内編)

多くの人は、それとなく他の人とぶつからない距離感を保って移動できるそうだ。だが、文脈盲の私にはその「それとなく」は極度に難しい。

加えて、ASD者の多くが持つ感覚過敏のあらわれにより、他人の衣服やバッグなどが自分の体に接触するのをとても不快に感じてしまう。

そのため、混雑した駅構内で往年のフリーゲーム気合避けバカ一代なみの「弾幕避けゲーム」を展開する必要がある。

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己ノ脳ニ傾聴ス―自閉症スペクトラム症状の動作音(社会的想像力の欠如 編)

人の話をよく聞くことの「よく」の部分には、「想像力を働かせて」という一要素が入っている。社会生活の中での多くのシチュエーションでそれは起こる。
「想像力を働かせる」ことが求められている、そううっすらと気がついたときには、私は以下のような思考ルーチンを踏んで対処しようとしてしまう。

・ここでいう想像力は、棒と台座を使って天井に吊るされたバナナを取るにはどうしたらいいか想像する、という類のものではない、ということを念頭に置く
・相手の気持ちを考えて、と、言い換えをされる場合もあるが、これは論点ずれを起こしやすい定型文のため、意識して自分で文意を正す
・このような「当たり前」のことを言われて考えこむことそのものが奇異に映るため、生返事に見えないような応答を心掛けつつ、上記2項目を手早く実践する
・マルチタスク化を避けるために、「次の一手」のみ、結局なにをしたらいいのか、を、気が散る中で考える
・こちらがこわばると相手も緊張してしまうので、話を聞きながら可能な範囲でリラックスすることに努める
・丁寧すぎないように注意して、リラックスした笑顔で簡潔に謝辞を述べる、オーバーリアクションを嫌う人の場合は特に注意を払う
・着席後、メモやふせんに書きだしてアウトプットし、その後の作業のマルチタスク化を避ける
・うっすらと感じる周囲からの奇異の視線を気にすると作業能率が低下するので、事実か否かはどうあれ、被害妄想と割り切り頭から排除する
・感じた負荷に応じて、用意して置いた単糖類を含む菓子を食べる

ユミズタキス

生きること

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Photo: 

 
生きるとは

自分の中の移りゆく僅な変化を

受け入れることなのだろうと私は考えている

 

ぶれているとされている生き方は

自分に素直すぎていると言えるのではないだろうか

 

わ田かまり

wadakamari.tumblr.com

矛盾―暗示

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Photo: よういちらく

 
人間は、孤独に関して一生の敗北が決定している。

そのために、関係性への執着心の芽生えなどは愛とされ、

この愛は、人間において非常に重要なものである。

 

しかしながら、やはり矛盾を帯びた人間という動物は

孤独には耐えられない反面、どこかで孤独を求めている部分もある。

たくさんとの知人との集まりを終えた後

楽しかったという気持ちと裏腹に少なからず、

疲れてしまったという気持ちが芽生えたことがあるという経験

必ず、誰もがしているのではないだろうか。

「人と会うと疲れる」「疲れると分かっていても会う」

矛盾というのは免れることはできず

おそらく、一生付いて回る。

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時間感覚のズレは「リズム音痴」と似てる?

こんばんは、TENTONTOメンバーのmarfです。一年の計は元旦にあり、と言いますが、みなさまは何か抱負を掲げられましたか?今年の目標を決めると、日々の予定を計画するのにも力が入りますよね。

私は予定を立てるのも、こなすのも得意ではありません。学生のとき、「出来はいいけど時間かかりすぎだよ」と先生に言われたことを思い出します。

関係があるのかないのか、私は少しリズム音痴なところもあります。音楽の時間に合唱で「音程は合ってるけどリズムがあやしいよ」と言われたことがあります。音程の正確さに集中するあまり、メトロノームの音への注意が逸れてしまったことを覚えています。何かに集中するとタイミングが合わなくなる。タイミングがばらばらになってしまうこの感じ、私はASC由来の時間感覚のズレのせいでは…?と思っています。

今年こそはなんとかしたいと思い、これに「スケジュール音痴」と名前を付けて、克服してみるという目標を立てました。

手始めにネットで検索してみると、「リズム音痴を治すアプリ」なるものを発見しました。

iOSアプリ「Steve Reich’s Clapping Music


参考記事:スティーヴ・ライヒでリズム音痴を治すアプリ(動画あり)WIRED JAPAN

このアプリは、ミニマルミュージックを代表する現代作曲家スティーヴ・ライヒの「Clapping Music」という曲を使って遊ぶリズムゲームだそうです。紹介動画を観たところ、拍手の音だけで構成された曲なので、不協和音にゾッとせずにリズムだけに集中できそうな感じがします。このゲーム、これからプレイしてみようと思いますので、後日レビューしたいと思います。

各パートの演奏指示が書かれた楽譜は、行事や休日が書かれたスケジュールと似ている気がします。楽譜に指示されたテンポを読んで、自分のパートを演奏しこなすように、スケジュールを鮮やかにこなしてみたいものです。

INTJ

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Photo: 竹ノ谷 浩樹 Collage: わ田かまり

 
私をアルファベット4文字で表すのであればINTJの並びだそうだ。

これは性格診断テストから授かった貴重な4文字だ。

どうやらそのテストによると私は、

感情より理性を信頼した我が道を行くを体現したタイプではあるものの

感情的に傷つきやすい面があるといった

なんとも矛盾を帯びた人間らしい性質を持っているようだ。

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