ADHDでも覚えられるようにする方法

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センサリーデザイン最前線 第8回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは、大学でデザインを学んだ私が見つけた、最新のセンサリーデザインをご紹介します。第8回ではADHDを持つ小学生、中学生を悩ませる単純記憶をずっと覚えやすくする方法を取り上げます。アメリカのADHD & LD支援マガジンアディトゥードより、ADHDを持つ学生のための6つの記憶術をご紹介します。

http://www.additudemag.com/adhd/article/6605.html

私なりに和訳してみましたので、もし宜しければこちらもご参照下さい。

ADHDを持つ学生のための6つの記憶術

注意欠陥の学生の情報を保って学んだことを覚えることを援助するためにこれら6つの戦略を使ってください。
サンドラ・リーフ, M.A.

ADHDまたはLDを持つ子どもはよくクラスで教わった情報を覚えることと保つことにトラブルを抱えています。かれらの記憶力を向上させることは、情報間の繋がりや、視覚的、聴覚的、概念的関連を作ることでかれらを助けます。6つの方法はこちらです:

1.覚える必要のある情報を描写する鮮明な絵を描いたり作ったりしましょう。

記憶は誇張、感動、行動、色、よりばかばかしくて詳細なイメージによって高められます。フェロン(重犯罪人:発音がメロンに似ている)という言葉の意味を覚えるには、刑務所へ行進する囚人服を着たメロンの絵を描いて注意欠陥の学生を支援します。より多くの例は、こちら(http://www.vocabularycartoons.com/)をご覧ください。

2.記憶術を教えましょう。

HOMES(アメリカ五大湖の頭文字を並べた語呂合わせ)やデッド・モンスターズ・スメル・バッド(乗算と減算を組み合わせた除算の筆算の手順、前述のHOMESのような語呂合わせ)のようないくつかの有名な記憶術。

3.あいうえお作文を作りましょう。

ADHDを持つ子どもへ楽器のコード進行を覚えさせるのを助けるときに、EGBDFを”Eエブリ・Gグッド・Bボーイ・Dダズ・Fファイン”のようにすることは優秀な方法です。

4.教えるシリーズやシークエンスにメロディーとリズムをつけましょう。

ラップ、リズム、歌は九九表、曜日、歴代大統領などを記憶するとき注意欠陥の生徒を助けます。

5.学年ごとの内容を教えるとき特別に作られた歌を使いましょう。

ミュージカリー・アラインド(http://musicallyaligned.com/)は科学のカリキュラムを教えるための歌と歌詞によるギアを作っています。物理のための歌としては、”電磁石”や、”熱、光、運動”があります。生物のための歌としては、”食物連鎖ギャング”や”分解者”があります。

6.レッスンの後には、ADHDを持つ生徒には覚えたことのリストを作らせましょう。

彼らができる限界の速いスピードで質問して、記憶呼び出しを増やしましょう。

気が散るのなら絵やリズムやリストで鮮明に

今回取り上げた学習方法は、日本においても学習参考書や名物教師の授業などで沢山取り入れられているものだと思いますが、それらはADHDを持つ人に特に有効であることが示されています。

内容を要約すると、1.だじゃれイラスト化/2.語呂合わせ/3.あいうえお作文/4.5.歌(メロディー、リズム、ラップ)/6.リスト作成による記憶強化、となります。

ADHDを持つ私は小学生、中学生のころ暗記するとき、机に座って微動だにせずに覚えるよりも、むしろ体を動かした方が気が散りませんでした。それは色々試してみた結果編み出した私にとって一番覚えやすい方法でしたので、この記事の内容には非常に共感します。

ミュージカリー・アラインドのように、英語圏では教科の内容を歌にしてまとめているサイトがあることも、非常に面白いですね。ADHDの記憶に対する感覚の違いにぴったりと合う、優れたセンサリーデザインと感じました。
 
 
 

~こちらは2015/03/20公開の記事の再掲載です~