ロンドンのフットボールスタジアム、センサリールームを新設(イギリス)

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画像出典元:Islington Gazette http://www.islingtongazette.co.uk/

センサリーデザイン最前線 第51回

こんばんは、TENTONTO編集長のユミズタキスです。ひとりひとりの感覚の違いに寄り添うデザイン、センサリーデザインの最新の話題をお届けするこのコーナー。本日は先週イギリス・ロンドンで発表された新しいセンサリールームの話題です。ニュースサイトIslington Gazetteより、記事の内容を拙いながら私の日本語訳にてお届けしたいと思います。

http://www.islingtongazette.co.uk/sport/football/arsenal/new-sensory-room-unveiled-at-emirates-stadium-to-help-supporters-enjoy-match-day-1-5214095

エミレーツスタジアムでサポーターの楽しい観戦を手助けする新しいセンサリールームが公開

2017年9月28日

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アーセナルFCのエミレーツスタジアム内のセンサリールーム(pic Stuart MacFarlane/Arsenal Football Club)

日曜日のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCとのプレミア・リーグ試合を控えたアーセナルFCは、新設のセンサリールームをスタートさせた。

センサリーツールとゲームのあるこの空間は、重い特別なニーズのあるファンとその家族、介護者にエミレーツスタジアムでの試合観戦に行く機会を与える。いくつかのケースでは、それは初めてのこととなるだろう。

キャムデンに住むレジー君(7)の場合がそうだった。この新施設のおかげで、母親と支援者のカーリーと共に、月曜日にガナーズ(訳注:アーセナルFCの愛称)がウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCを打ち破った初めてのアーセナルの試合に行くことができた。

この新しいセンサリールームは3人の自閉症児の親が設立したThe Shippey Campaignの尽力によるものだ。

アーセナルのセンサリールームのオープニングに出席したピーター・シッピーは述べる:「アーセナルがセンサリールームをつくったことはすばらしいことです。この部屋は自閉症のサポーターとその家族が、おそらく人生ではじめてフットボールを楽しめるようにしてくれます。」

「これは導入事例の中でも最高の施設です。そして、アーセナルのようなフットボールクラブがサポーターを大切にする姿勢を示してくれていることを、とてもうれしく思っています。」

アーセナルには生涯のあるサポーターのためにサービスを提供してきた長い歴史がある。1960年台初頭にはクラブとして初めて実況サービスを視覚障害者向けに導入した。それは今日まで続いている。

ガナーズはさらに視覚障害のあるサポーター向けに、ホーム・マッチデー・プログラムごとに音声版を提供している。盲導犬トイレ施設を初めて導入したプレミアリーグクラブでもある。

導入されているその他の施設とサービスとして、障害のあるサポーター向けマッチデイ・ラウンジがある。ここでは障害のあるサポーターが試合前に待ち合わせたりホットドリンクを楽しんだりできる。

以前もイギリスのフットボールスタジアムでのセンサリールーム導入事例をお伝えしましたが(下記関連記事参照)、このような娯楽施設でのセンサリーな試みがされていることを興味深く感じます。ファンには誰しも”楽しい体験をする”機械があたえられるべきで、そのための試みが実際に行われ、ファンの支持を集めていることが心温まります。

さまざまな困難があることを理解して、そのための取り組みへの意識や努力を惜しんでいないこと。欧米でのこういった施設開設ラッシュの動きに、日本人としても考えさせられるところがあります。
 
 
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