自閉症者のための抱きしめるチェア「OTO」

Fauteuil - Alexia Audrain

画像出典元:James Dyson Award https://www.jamesdysonaward.org/

センサリーデザイン最前線 第64回

編集長のmarfです。最新のセンサリーデザインの話題をお届けするコーナー、センサリーデザイン最前線。今回は、フランスのデザイナー Alexia Audrain氏が自閉症者向けにデザインしたチェア「OTO」をご紹介します。

 
自閉症者の中には、圧迫刺激によって落ち着きを得たいと思う方がいます。「OTO」はそんな欲求を満たす「抱きしめる」機構を搭載していて、座った人の腕や体に圧力をかけることができます。写真のように付属のリモコンを使って、椅子の中にあるもう一つの壁を膨らませます。どうやら作品名の「OTO」は、OとOに挟まれたT、のようなアスキーアートからヒントを得ているようですね。

 
Fauteuil - Alexia Audrain

画像出典元:James Dyson Award https://www.jamesdysonaward.org/

 
oto1

画像出典元:James Dyson Award https://www.jamesdysonaward.org/

Webマガジン「AXIS」によると、

このチェアはJames Dyson Award 2021の「国際TOP20」を受賞。2021年1月よりフランスの児童精神医学者・Bonnet-Brilhault氏のもとで影響や効果を評価するテストが行われており、2022年9月の製品化を目指している

とのことなので、今後の動きに注目したいと思います。美しいセンサリーデザインが世の中に広がっていくきっかけになれば嬉しいなと感じます。