プログラミング事始め、白黒思考知り始め

 
最近、人に勧められてプログラミングを学び始めた。理性、理性、理性…。プログラミングはどこまでも理性の世界だった。入力を受け取り、適切な処理をして、求められた結果を出力する。段取りと場合分けが大切のようだ。

段取りは、料理やプラモデルを作るときを想像するとイメージしやすかった。場合分けの方は、「もしxが0以上2以下だったら」みたいなやつだ。わたしは算数や数学がとても苦手で、いまこの場合分けに苦戦している。全部が連続して見えてしまって、ここを境に考え方を変えなければならないという、いわゆる境界条件を見定めるのが難しい。
 
 
同じく最近、精神科医の方のYouTuberが、「白黒思考、0か100かで考えようとする人は、数学でいう場合分けが苦手」というようなことを話しているのを観た。「数学と精神科は相性がよい」とも。今のわたしがプログラミングで直面している壁なので、その言葉ですとんと納得した。

たしかにわたしは、子どもの頃から親に「極端だなぁ」と言われることが多かった(呆れを含んだ表情・声色で)。成長するにつれ知識が増えたので、多少は極値と極値の間にも色々なものが存在していることがわかった。けれども、ひとたび理性より感情(気分)が優位になると、そうした現実が吹っ飛んでしまう。極値と極値しか見えなくなる。いままでずっとそうだったので、それが愚かなことだとも思わなかった。
 
 
自分で手を動かしてプログラミングをやるようになり、境界条件の設定に失敗すると、とんでもない結果が出力されるのを何度も経験した。プログラミングは自分の書いたコードが実際に動く様子を見ることができる。極端な自分を初めて俯瞰できたような気がした。

おそらくプログラミングの勉強を続けることで、自分の極端さにも対処できるようになるのではないか。そう思いながら、場合分けに向き合っている。
 
 
marf