自分、過集中ですから―PCメガネの可能性

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CHILLれぬ日々を過ごす 第7回

みなさんこんにちは、TENTONTO編集長のタキスです。”発達障害当事者の日常”をテーマに、リラックス出来ないアスペルガー&ADHDのココロを描くこのコーナー。今日はみなさんに「画面を見過ぎてチルれない」というテーマで、お話をしたいと思います。

小学生の頃からパソコン三昧だった私。眼精疲労とは長いお付き合いをしてきました。新しいもの好きのADHD的マインドから、この目の痛みを解消するんじゃないかなと、世に出た当初からずっと欲しかったのが、PCメガネです。本日、JINSさんで度入りのものが仕上がりましたので、今、かけております!

ADHDなのにすぐに飛びつかなかったのは、自分自身を分析すると、変化を嫌うASD的な疑り深いマインドが邪魔をしていたのだと思います。ホントに効果があるのか?お金を費やして逆に副作用があったら?PCメガネをかけていることで、社会的に不利になったりしないか?などと邪智して、腰が重くなってしまう、でも新しい!スゴイ!欲しい!、と心の中が忙しいのが、ASDとADHDを合併タイプの当事者の有り様なのかもしれません。

仕事をする中でモニターを見る時間が増えたこと、同僚にもPCメガネをかけている方がチラホラみられること、安く手に入るようになったこと(前述のJINSさんなら3,900円+税~)などが追い風となって、この度入手する運びとなりました。

さて、その使用感についてご紹介しますと、あくまで体感なのですが、これは・・!とすぐに実感できる目の疲れなさがあります。ASD由来の過集中のためか加減を知らず、一日中じいっっっとモニターを睨んでいることがザラにあるので、その間に受ける光刺激の量がメガネを通して減るだけでも、ずいぶん楽になりました。

というかこのメガネ、普段からずっとかけていたいな、と思わせる快適さがあります。駅のホームなどでもビカビカに蛍光灯やLEDを光らせているところでは、頭がガンガンするのをこらえて下を向いてあるくこともあるのですが、こういったところでも効果を発揮しそうです。早速パソコンに向かって調べてみると、自閉症スペクトラム児とコンピュータービジョン症候群についてや、メガネによるセンサリーオーバーロードの抑制について挙げているフォーラムなどがチラホラ。

視覚刺激を多く受けることで、疲労が蓄積してしまうのは万人に言えること。その中でも、過集中で無防備にその刺激を受け続けてしまったり、感覚過敏を持っていて刺激自体に弱かったりするASDの当事者には、PCメガネ、もしかしたら生活のストレスを減らす救世主になるかもしれません。私もこれから毎日使ってみて、その効果を検証してみたいと思います。