テントントなスラング:chill

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TENTONTOエンタメ部 第8回

TENTONTOメンバーのYutaniです。6月も今日でおしまいですね。

さて、6月最後の更新は、世界中のポップカルチャーとテントントさんとの関わりをご紹介するTENTONTOエンタメ部。「テントントなスラング」と題して、海外のスラング(隠語)をキーワードに、多くの人と感覚の違いをもって暮らす人=テントントさんについて考えてみるミニコーナーをお送りします。

今回ご紹介するスラングはこちら。

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【chill / 形容詞 / 落ち着いて、リラックスできる感じ】

chillはもともと、「ひんやりとした冷たい感じ」を意味することば。転じて、「落ち着いて、リラックスできる感じ」を指すスラングとして使われるようになりました。

ヒップホップやディスコ音楽のジャンルでも、「フロア(会場)を落ち着けるような、穏やかな感じの曲」をchill out(チルアウト)というジャンルでまとめて呼んだりします。日本語だと「◯◯の曲聞いて、いい感じにチルってる」なんて使い方をしますね。

実は、「チルする」こと、つまりリラックスすることは、一部のテントントさんにとっては非常に難しいことでもあります。AS(アスペルガー)をもつ人は、想定されていない出来事への対処を苦手としていることが多いのです。ちょっとしたことで過度に焦ってしまったり、かんしゃくを起こしたりしてしまったりする人も少なくありません。また、そうした様子を表に出すまいとしてストレスを溜め込んでしまうのもよくあることだと思われます。

あなたの身近にいるアスペの人も、「ふつう」の状態に見えても、実は発作的な怒りや焦りに耐え続けているのかもしれません。「チルする」ことにも感覚の違いが関係していると言えるでしょう。

海外のコミュニティの中で、テントントさんはどのように受け入れられているのか。これからもスラングの紹介を通して、英語圏の文化・テントントさんたちのコミュニティを覗いてみたいと思います。お楽しみに!