マインクラフト×TENTONTOをフィールドワークする② ―「ぜんざい作り」を考える―

こんにちは。TENTONTOメンバーのツダです。今回は、TENTONTOメンバーによるマインクラフトのプレイ動画の中から、私のお気に入りの一つをピックアップし、紹介していきたいと思います。

今回紹介するのは、前回も少し紹介しました【Minecraft】アスペとラッパー、ぜんざいを作るの回です。

このときはお正月ということで、雪の降る山間部に巨大なぜんざいを作ることを試みたこの企画。タキスとYutaniのプレイ中の姿を見て、マインクラフトってこういうものだよなあ・・・と思わせられる瞬間がいくつも現れてきます。以下、簡単な動画のハイライトです。
 
 
①まずはお椀作りです。しかし、円が作りづらい。マインクラフトの世界は基本的にブロックで構成されているため、綺麗な円を描こうとしても、ブロックの厚みのためにガタガタになってしまいます。なるべく美しい円のカーブを表現するためには、円のサイズを大きくし、ブロックの厚みを目立たなくしなければなりません。二人はお椀の中心に目印となる杭を立て、少し上空から見渡しながら、ブロックが左右対称に配置されるよう微調整を加えていきます。

②作り終えたお椀に、餡の代わりのマグマを流し込んでいきます。しかしここで事故発生。お椀を構成する羊毛ブロックがマグマによって燃えてしまいました。色とテクスチャによって選ばれた羊毛ブロックでしたが、「燃える」という機能のファクターがここで問題として現れます。

③真っ赤なマグマ=餡で満たされたお椀の中に、雪=お餅を置いていきます。羊毛は燃えるのに雪が燃えないことに、少し驚き。そして、真っ赤なスープに白いブロックが並んでいる光景は、ぜんざいというより「麻婆豆腐」・・・。

④ここで、「マグマの上にガラスを敷き詰め、その上に水を流す」ことによって、赤と青を混ぜ、よりぜんざいの色味へと近づけることを試みます。

⑤完成したぜんざいを眺めながらふと、「なんか、プールみたいになりましたね」。そしてエンディングでは、雪の降る中、マグマに熱されて温かいであろう湯に浸かって二人が並びます。これも、「なんか、露天風呂みたいに見えますね」というコメント。
 
 
さて、ここまで動画の内容を簡単に言葉で描写しました。終始リラックスしたムードで二人の作業は展開していきましたが、実際には、直線的に「ぜんざい」へと向かっていくのではなく、麻婆豆腐になったり、プールや露天風呂になったり、あるいは、ブロックが燃えてしまったりしながら進んでいきました。

いくつかポイントがある中で、おそらく最もマインクラフト(あるいはヴァーチャル空間)らしいのは、距離を調節しサイズを変えられることです。カメラの位置を自由に動かすことで、同じものでも麻婆豆腐、露天風呂という異なるサイズの物体として感じとることができます。また、円も距離をとって眺めることで美しく作ることが可能になります。

そして、これはマインクラフトがセンサリーなゲームであることとも深く結びついている気がする、と私は感じました。読んでくださった皆さんも、実際にマインクラフトをプレイしていただき、こういう不思議な距離感覚を体験してみてください。
 
 
今回は以上です。次回は、TENTONTO編集長ユミズタキス・メンバーmarfとその友人2人による半年間のサーバープレイの記録について、紹介してみたいと思います。
 
 
ツダ