映画「描きたい、が止まらない」上映中です&トークショー行ってきました
TENTONTOメンバーのTEHOです。本日より公開のドキュメンタリー映画「描きたい、が止まらない」。アウトサイダーアーティストの発達障害(自閉症スペクトラム)当事者を追うこの邦画を鑑賞してきました。また東中野にて、公開記念イベントのアーティスト本人によるトークショーにも参加してきました。
私が感じた古久保(こくぼ)さんの絵の特徴のひとつに、細かな描写で紙を埋め尽くすという点があります。そのことでキャンバスの大小に関わらず、制作にかけた時間と労力がしっかりと伝わってきます。
描かれるモチーフは、彼がその時々に強く抱く関心ごとに関係するもので、そういった当人にしか分からない、この社会の中においての彼なりの「こだわり」の強さが伝わってくるような気がしました。
映画のスクリーンの中ではときに緊張した様子をみせながらも、カメラに向かって彼なりに自分の考えや世界を伝えようとする姿と、絵から伝わる彼のこだわりとが、様々な不安と戦うひとりの青年の温かな人柄を表していました。
トークショーでは、上映後の観客と監督の近藤剛さん、主演の古久保憲満さん、古久保さんのお父さんを交えての1時間ほどのイベントでした。古久保さんが絵を描き始めたきっかけのエピソードのお話や、質疑応答が中心でした。
お父さんのお話で、古久保さんが対人関係で苦しんだことがあった際、作品制作を勧めてくれた恩師との出会いを通じて生活が変わっていったことを伺い、そういった出会いの機会の大切さを私は感じました。
「描きたい、が止まらない」
ボールペンと色鉛筆だけで描く精密画の大作に挑んでいる自閉症の画家・古久保憲満に密着したドキュメンタリー。ひとりの青年が、困難に立ち向かいながらも新たな一歩を踏み出す様子をとらえていく。
劇場公開日 2019年1月26日
監督 近藤剛
キャスト 古久保憲満
上映時間 90分
配給 パオネットワーク
映画「描きたい、が止まらない」上映委員会
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TEHO