シンガポール、ASDやADHDに配慮したセラピーガーデンの効果
画像出典元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/
センサリーデザイン最前線 第71回
TENTONTOのmarfです。本日は、シンガポールの「セラピーガーデン」についてのニュースをご紹介します。
発達障害を緩和する観光施設、先進国シンガポールに学ぶ(ナショナル ジオグラフィック) – 日本経済新聞
こちらの記事によると、シンガポールには、自閉症、ADHDなどの人も過ごしやすいよう配慮された展望台などの施設が現状16施設あり、今後科学者の助言を得て30の無料ガーデンをそろえる予定もあります。学術誌で発表された研究によると、セラピーガーデンを訪れた人たちの脳の活動を調べたところ、気分の改善、感情の制御、ストレスの低下、炎症の軽減に役立つことがわかったそうです。
画像出典元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/
こういった試みはシンガポールのメンタルヘルス観光戦略のひとつだそうです。様々な事情を抱える個々の感覚の違いを理解しあうのは難しくても、癒しの側面から認め合うことから始めるのもアリかもしれません。セラピーガーデンに取り入れられたような科学的なアプローチが日本でも採用されていくといいですね。
marf
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