カナダのコメディアン、40代でADHDの診断を受ける

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画像出典元:ADDitude 様 http://www.additudemag.com/

テントントさんがやってみたコト 第10回

TENTONTO メンバーのYutaniです。多くの人と感覚の違いを持って暮らす人=テントントさんのうち、感覚の違いを多くの人へ伝える活動をされている方々をご紹介するこのコーナー。第10回では、40代でADHDの診断を受けたカナダのコメディアン、Patrick McKennaさんをご紹介します。

Patrickさんは、1991年〜2006年にかけてカナダで放送されていたコメディ番組「The Red Green Show」への出演で一躍人気になりました。2009年には、Patrickさんは自身の障害をテーマにしたドキュメンタリー映画「ADD & Loving it?!(注意欠陥ってサイコー!?)」に出演しています。

ADHDは決して心良いものではないけれど、自分は障害に苦しむ人の中でも幸せな人間だった、と語るPatrickさん。薬の投与で症状を和らげながら、発達障害のアウェアネスと医薬による症状の緩和を広めるために活動されています。WebマガジンADDITUDEのインタビュー記事より、自身の障害に対する彼の思いを紹介します。

Patrick McKenna, Comedian, on His ADHD  http://shar.es/1gNAmj

「僕はずっと、自分が注意欠陥・多動性障害だと疑いを持っていた。そして、それを隠しながら人生を過ごしてきた。子供の頃は学校で悪ガキ、と叱られていたよ。自分自身のことを気分悪く感じていたんだ」

「注意欠陥・多動性障害の診断を受けることは『死の宣告』に等しいと考える人もいる。僕はそうは思わない。確かに診断を受けたときは、この障害がどれだけ僕と家族に骨を折らせてきたかを実感したよ。新しい車を衝動買いしたり、約束の日付を忘れたり…。今は、自分のコンディションをコントロールして、手なづけることができるようになってる」

 

このコーナーでは、発達障害やその二次障害をもつ海外のコメディアンの方をこれまで何人かご紹介してきました。彼らの態度から感じたのは、自分を含めた多くの人が悩む障害のことを世間に広く伝えたいというまっすぐな姿勢です。彼らは決して自棄でそういうギャグをやっている訳ではなく、発達障害をもつ立場で自分が何をできるかというテーマを突き詰めて考えて、自分が得意とする「笑い」というツールを選んだのだと思います。

Patrickさんは声優としても活躍中。カナダのアニメ番組「びっくりスケアリー」「アトミック・ベティ」などの出演作は日本国内でも放送中です。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。