アシスティブ・テクノロジーのアプリ:ブレイン・イン・ハンド

センサリーデザイン最前線 第16回

 
ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO メンバーのmarfです。

このコーナーでは世界で次々と生まれる、最新のセンサリーデザインをご紹介します。第16回はブレイン・イン・ハンドというアプリのご紹介です。The Guardianより一部和訳してお届けします。
ブレイン・イン・ハンドは自閉症を持つ人々が自立した生活を支援するよう開発されたアプリです。

There’s an app for that: how assistive tech changes lives of people with autism

 

2015/10/01
記者:レイチェル・ピュー

そのためのアプリ:アシスティブ・テクノロジー(補助技術)はどのように自閉症の人達の生活を変えるか

マンチェスターでのカンファレンスにおいて、バイオメトリックリストバンドからインタラクションを支援するロボットまで、有用な新しいテクノロジーに関心が集まっています

ベッサン・ジョーンズは自閉症のティーンエイジャー。彼女はひどい悪夢に悩まされてきました:高校から大学への進学を機に、バスのルートやサークルの友達、ルーチンががらりと変わります。
しかし彼女は自分のストレス・レベルがひどすぎるとき、彼女のサポートワーカーに直接つなげてくれる”ハイテク電話アプリ”のおかげで自立のためのステップにうまく対処しています。

彼女はウィラル出身の16歳。バーケンヘッドの大学で育児を学ぶ彼女の毎日の活動を計画するために、クラウドベースのアプリ、ブレイン・イン・ハンドをこれまで6ヶ月間使ってきました。これはコーピング・ストラテジーと”信号機”システムによって、彼女のストレス・レベルを記録します。赤いボタンを押すと、すぐにベッサンはウィラル自閉症協会にいる彼女のサポートワーカーとつながるので、即時のアドバイスと安心を得ることができます。

この技術はベッサンと彼女の母親ケイト、ふたりの生活を変えました。ケイトは、彼女の娘を支えるという無くなることのないと思われたことに従事することなく、現在働くことができています。ケイトによれば:“まったく素晴らしいです。ベッサンは、ストレスと…AからBまで得ることのために戦ってきました、長い間ね。彼女がアプリを手にして、彼女はGCSE(イギリスの義務教育卒業のための全国統一試験)に取り組み、我々を驚かせたことにそれを成し遂げました。さらに彼女は、完全に新しい大学環境で、生活を管理しています、母親である私が彼女を校門へ連れて行かなくても。

ブレイン・イン・ハンドはオーテック2015(自閉症のある人々を支えるために利用できる斬新なテクノロジーを取り上げる10月1日のマンチェスターでのカンファレンス)で関心を集めている製品のひとつです。それはプロと介護者を対象としています、そして、これらのアシスティブ・テクノロジー(AT)を用いることにより、改善されたやり方を示すことを特集しています。

 

計画を立てて予定通りに行動すること。単純なことではありますが、一部のASD(自閉症スペクトラム障害)者にとってとても困難なことなだけに、サポートが必要なときがたくさんあると思います。私は概要を読んだだけですが、こんなアプリがあったら画期的だと思います。私は友達と約束して予定を立てて臨むのに、緊張したり、予定外のことが起きて間に合わなかった…なんて失敗をしたことがあります。このような形でストレスをコントロールできたら失敗しなかった瞬間がいくつもあると思いました。アシスティブ・テクノロジー(AT)に、今後も注目していきたいと思います。