強迫めし 菜食カフェ編
前回、久々更新でタキスが「ばっかり食い」への思いを語ったこのコーナー。直近で続けての更新となるが、今回は「ステーキ屋に行けない」僕、Yutaniが、菜食料理が食べられる料理店、いわゆるヴィーガン・カフェに行ってみた感想について書こうと思う。
ステーキ屋に行けない理由については、以前このコーナーで書いた通り。肉を口に入れるのが苦手だからだ。牛肉や、厚みのある肉は特に。なので、ビーフステーキは一切食べられない。鶏肉はまあ食べられるけれど、少し苦手だ。豚肉は平気なことが多い。疲労が溜まっていたり、体調が悪いときはこれらの傾向は特に強くなるようだ。
その店を見つけたのは、偶然のことだった。この前の土曜日、所用で新宿へ行ったときのこと。昼過ぎに用事が一段落したので、ご飯を食べようと新宿三丁目付近を出歩いていると、小さな立て看板が目に入った。それには、「ヴィーガン食」という文字が書かれていた。さっき書いた理由から、菜食料理についてはちょっと調べたことがあり、その専門店があることも知っていた。お腹が減っていたこともあって、折角だから一度、それを体験しておくのもいいかと思い、その店に入ってみた。
今回立ち寄ったのはAIN SOPH.Journeyというお店。席についてメニューを開くと、「ランチメニュー」としてハヤシライスとグリーンカレーが載っていた。どちらも、付け合せとして、サラダパフェもしくはスープのどちらかが選べるという。「サラダパフェ」という、初めて聞く言葉の面白さにつられ、グリーンカレー&サラダパフェを注文して、食べた。
僕のもつ、OCD(強迫性障害)的な感覚に照らして考えると、僕にとって肉はハイリスク・ハイリターンな食べ物なのだと思う。とても美味しく食べられることもあるが、どうしても食べられず、グッタリしてしまうことかなりも多い(体感的に言えば、起こる確率は3:7くらいの比くらいだ)。肉に対する、これはムリだ、という感覚は、かなり強く僕を支配している気がする。一方で野菜に関しては、この味が苦手!という理由で食べたくない野菜や、その加工品もあるものの、これは絶対にムリだ、というものはほぼない。つまり、「肉ムリ」感覚と比べれば、野菜に対する回避の優先度は低い、ということなのだろう。事実、今回立ち寄ったお店で出てきた料理はどれも、安心して、美味しく食べることができた。
僕は、食べること自体は好きだ。美味しいものを食べた時の嬉しさは何物にも代え難いとすら思っている。そういう意味では肉類も好きなのだが、食べるときにはそれなりの緊張感が伴うことになる。そんなわけで、「肉ムリ」感覚への刺激を一切排除した料理を提供してくれるヴィーガン・カフェは、リスクを冒すことなく美味しいものを食べることができる、安全で、心地の良い場所だったように思う。
Yutani