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TAG: リラックス

コラム:見えないがうれしい

ネオンの光がにじんで溶けていくみたい

私はお日さまや青空が眩しくて苦手だ。強い光に触れると、痛くてしみる感じがする。それに自分で気がついたのは、ずいぶん視力が下がってからだった。

小さい頃はとても目が良かったので、遠くのものまで見えた。よく見えることは、得た情報をちゃんと処理できるならメリットになると思う。私の場合、見えたものを頭の中で処理するスピードが遅いからなのか、見えすぎることが恐かった。それに見てしまったもののイメージひとつひとつに心を絡めとられて、戸惑うことが多かった。だから必要なもの以外見ないようにする、という癖がついた。今考えるとちょっとさみしい癖だと思う。
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シンセサイザーのある生活

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テントントの僕らの目が輝くもの 第4回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは、ASDとADHDを持つ私ユミズが感動したもののうち、同じようにASDやADHDを持つ友人たちに紹介して評判が良かった情報をお伝えしていきます。

第4回に取り上げるのはシンセサイザーです。今回は2011年に日本のコルグ社より発売されたKORG iKaossilatorというiPhone/iPadアプリをご紹介します。iPhone/iPadをお持ちの方は、こちらのサイトより購入ができます。
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服飾のセンサリーデザインから考える

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画像出典元:NAPSTUDIO 様 http://www.eriknap.nl/

センサリーデザイン最前線 第6回

はじめまして、ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTOメンバーのYutaniです。今回から私も、TENTONTO webで記事を執筆することとなりました。よろしくお願いします。

今回は、服飾のセンサリーデザインについて、事例を取り上げながらお話ししたいと思います。このサイトでもセンサリーデザインとは?のコーナーで触れていますが、この世界にいる「それぞれの人」が「必要なとき」に支えになってくれるのがセンサリーデザイン、というのが私なりの解釈です。

さて、関連しそうなワードをWebで調べてみると、「自閉傾向のある人たちのため」とされる実験的なセンサリーデザインを色々と見ることができます。今回は服飾に関するセンサリーデザインの一例として、NAPSTUDIOさんの「自閉症の子供たちのための」衣服”Autistic clothing”を取り上げます。NAPSTUDIOさんはアムステルダムを拠点に活動中のデザインスタジオで、「アイデンティティー」「インテリア」「相互作用」の3つのキーワードを柱とした制作活動をしています。
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コラム:イヤフォンで守れるもの

ヘッドフォンをして
ひとごみの中に隠れると
もう自分は消えてしまったんじゃないかと思うの
—For You/宇多田ヒカル(2000)—

私が中学校へ上がるとき、入学祝で叔母がMDウォークマンをプレゼントしてくれた。当時の最新機器、というワクワクもあったけど、今振り返るとあの時イヤフォンという道具に出会っていなければ、私が音を聴くという行動に執着することは無かったんじゃないかと思う。
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TENTONTOno.2配布場所が増えました2

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ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

最新号TENTONTOno.2と、増刷しましたTENTONTOno.1の配布ご協力店舗が増えましたので、ご案内させて頂きます。冊子TENTONTOは、感覚の違いに起因した問題を抱えやすいASDやADHDを持つ方々に注目し、感覚の違いから生じる問題をデザインで解決するという知恵、センサリーデザインについての情報を発信するZINE(フリーペーパー)です。

新たにTSUTAYA O-nest 様UTRECHT 様にご協力頂き、店頭にて冊子を置かせて頂くことになりました。

ご協力頂いております店舗を以下にまとめましたので、お近くの方はぜひお訪ね下さい。
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プチサピエンス:『せんさりーものさし』

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テントント先輩のプチサピエンス 第2回

先輩タキス(画像左、以下タ):こんにちは。このコーナーでは、テントントさんの暮らしに役立つちょっとした知恵=プチサピエンスを紹介するよ。

後輩るうが(画像右、以下る):うん。おねがいします。あれ、このコーナーの第1回はどこだっけ?

タ:第1回は新しく出た冊子、TENTONTOno.2の25ページに載っているよ。ZINEのコーナーをチェックしてみてね。

る:そうだ、センサリーアプリを紹介してもらったんだった。今日は何?

タ:今日は私が考えを整理するときに使っている表を紹介しようと思うんだ。自作のプリントだよ。

る:考えを整理?ぼーっとするのは好きだけど、考えるのは苦手。むずかしそう。
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TENTONTOno.2配布場所が増えました

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ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

本日も昨日に引き続き東京を巡り、最新号TENTONTOno.2と、増刷したTENTONTOno.1を配布させて頂きました。この冊子は、感覚の違いに起因した問題を抱えやすいASDやADHDを持つ方々に注目し、感覚の違いから生じる問題をデザインで解決するという知恵、センサリーデザインについての情報を発信するZINE(フリーペーパー)です。

本日からアップリンク様VACANT 様、 百年 様moi 様タコシェ 様にご協力頂き、店頭にて冊子を置かせて頂くことになりました。

他にも現在ONLY FREE PAPER 渋谷PARCO店 様WIRED CAFE渋谷QFRONT店 様PEOPLE 様千年一日珈琲焙煎所 様にもご協力頂いております。

以下にまとめましたので、お近くの方はぜひお訪ね下さい。
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TENTONTOno.2のweb版を公開しました

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ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

本日のZINE配布開始に合わせまして、最新号TENTONTOno.2のweb版を公開しました。こちらからご覧ください。

CON TENT S: テツガクする人たち / テントントのためのセンサリーテントと新しくテントントになった人の話 / テントントさんの一日 / 特集:テントント思考実験室 / おまじない / ぬり絵 / マンガコーナー / アスペル電波傍受 / 緊急インタビュー!んとんとちゃん / SENSORY DESIGN / テントント先輩のプチサピエンス

昨年秋に発行致しましたTENTONTOno.1より4ヶ月。たくさんの反響を頂いて新たにメンバーも増え、ASDやADHDの当事者と非当事者が入り混じってミーティングを重ねる中で、ASDやADHDを持つ方のことを前号より深くお伝えできる冊子ができたと思います。ぜひご一読下さい。

本日からTENTONTOno.2配布開始です

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ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

度々ご案内させて頂いておりました、ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO | no.2を、本日配布開始させて頂きました。この冊子は、感覚の違いに起因した問題を抱えやすいASDやADHDを持つ方々に注目し、感覚の違いから生じる問題をデザインで解決するという知恵、センサリーデザインについての情報を発信するZINE(フリーペーパー)です。

現在ONLY FREE PAPER 渋谷PARCO店 様WIRED CAFE渋谷QFRONT店 様PEOPLE 様千年一日珈琲焙煎所 様にご協力頂き、店頭にて冊子を置かせて頂いております。この度増刷しましたTENTONTOno.1も、合わせて取り扱って頂いております。

今後も様々な場所での当冊子の配布を予定しております。その都度当サイトでご案内させて頂きますので、よろしくお願い致します。

なお、本日ご案内した最新刊のTENTONTOno.2、及びバックナンバーのTENTONTOno.1の送付をご希望の方は無料でお送り致しますので(※送料をご負担頂く場合があります)、送付先のご住所、必要部数、メールアドレスを明記して頂いた上、こちらよりお気軽にお問い合わせ下さい。折り返しご連絡させて頂きます。

また本日よりTENTONTOno.2のweb版も同時公開となります。ZINEのコーナーよりぜひご覧下さい。

コラム:刺激たちと暮らすこと

単に刺激を減らせば良い?

センサリー・スティミュレーター。ASDを持つ方向けの製品機能の説明書きに、よく登場する言葉です。感覚刺激装置という意味で、五感を心地よく刺激することで、嫌なことから自分を一旦離し、気持ちを落ち着かせるような機能を指します。以前センサリーデザイン最前線第1回第3回でご紹介したデザインは、このような機能をデザインの核にしているプロダクトです。

ASDを持つ方へ一般的に抱きがちな支援方法として、自閉症を持つ方は神経が過敏な傾向があるので、目にはサングラスを、耳にはイヤーマフを、と言った形でとにかく刺激をなるべく少なくするものを用意すると良い、というものがあります。簡単にまとめると、刺激を減らすことが重要、という考え方です。これは近年研究の進む自閉症スペクトラム(ASD)という考え方においては、必ずしも適切ではありません。スペクトラムとは自閉症状の多様性を表現する言葉です。
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