画像出典元:長岡労働衛生コンサルタント事務所 様 http://www.nrec.sakura.ne.jp/
ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。
このコーナーでは、ASDとADHDを持つ私が感動したもののうち、同じようにASDやADHDを持つ友人たちに紹介して評判が良かった情報をお伝えしていきます。
前々回の橋ガールに引き続き、私タキスの普段のネットサーフィンの様子を少しだけご紹介させていただきます。自閉症スペクトラム症状(ASC)の現れとして、システムに対する感覚が多くの方とくらべ鋭いとされています(システム化指数(SQ)の記事参照)。そのおかげで、構造マニアと言いますか、あるひとつについてどのようになっているか、どんな種類があるのか、きめ細やかに知りたくなってしまう。そんなアスペゴコロが、ふつふつと湧いてくるのです。
画像出典元:Oregonlive.com 様 http://www.oregonlive.com
こんにちは、TENTONTOメンバーのmarfです。このコーナーでは、多くの人と感覚の違いを持って暮らす人=テントントさんのうち、自分の抱える感覚の違いに基づいて活動をされている方々をご紹介しています。本日は自閉症をもつ息子をモデルにして小説を書いたブライアン・タシマさんをご紹介します。
ブライアンさんはバンクーバー在住のミュージシャンです。
彼の息子、トーリン・タシマさん(現在17歳)はアメリカにいる自閉症スペクトラム障害をもつ350万人の中の1人です。彼は幼い頃に、数列や対話をそっくり記憶する、地元のモールを歩いては詳細な地図を作る、コンピュータを使う方法とそれを一から作る方法を見つけ出すなどをやってのけました。こういったASD者にみられるシステム指数の高さゆえの突出した能力が、父親ブライアンさんにはまるで魔法か強大な力のように思えたそうです。
それで、ある日トーリンさんが「自分のための本を書いてほしい」とブライアンさんに頼んだことを機に、ヤングアダルトSFファンタジー・シリーズ “Spectraland Saga” を執筆しました。
自閉症を強大な力として使う10代の子が主人公です。また、そのキャラクターはブライアンさんのようにミュージシャンでもあります。音楽が危機の瞬間に彼をもう一つの世界に導きます。
2012年にシリーズの最初の本 “Secret of the Songshell” を出版。2015年秋に第2巻となる ”Mystery of the Moonfire” が出版されました。
Oregonlive.comに”Mystery of the Moonfire” 出版に際してブライアン・タシマさんへのインタビュー記事がありましたので、一部引用してお届けいたします。
Autism becomes a superpower in Vancouver dad’s sci-fi/fantasy series for teens(2015.11.24)
ユミズ タキス
人の話をよく聞くことの「よく」の部分には、「想像力を働かせて」という一要素が入っている。社会生活の中での多くのシチュエーションでそれは起こる。
「想像力を働かせる」ことが求められている、そううっすらと気がついたときには、私は以下のような思考ルーチンを踏んで対処しようとしてしまう。
・ここでいう想像力は、棒と台座を使って天井に吊るされたバナナを取るにはどうしたらいいか想像する、という類のものではない、ということを念頭に置く
・相手の気持ちを考えて、と、言い換えをされる場合もあるが、これは論点ずれを起こしやすい定型文のため、意識して自分で文意を正す
・このような「当たり前」のことを言われて考えこむことそのものが奇異に映るため、生返事に見えないような応答を心掛けつつ、上記2項目を手早く実践する
・マルチタスク化を避けるために、「次の一手」のみ、結局なにをしたらいいのか、を、気が散る中で考える
・こちらがこわばると相手も緊張してしまうので、話を聞きながら可能な範囲でリラックスすることに努める
・丁寧すぎないように注意して、リラックスした笑顔で簡潔に謝辞を述べる、オーバーリアクションを嫌う人の場合は特に注意を払う
・着席後、メモやふせんに書きだしてアウトプットし、その後の作業のマルチタスク化を避ける
・うっすらと感じる周囲からの奇異の視線を気にすると作業能率が低下するので、事実か否かはどうあれ、被害妄想と割り切り頭から排除する
・感じた負荷に応じて、用意して置いた単糖類を含む菓子を食べる
ユミズタキス
こんばんは。ASD & ADHD Magazine TENTONTO 編集長のユミズタキスです。
発達障害当事者の感覚に寄り添い、当事者を支える全ての方にこれまでにない支援の形、センサリーデザインを伝えてきた当誌。当サイトTENTONTO webも、もうすぐ一周年を迎えようとしています。
前号からのTENTONTOメンバーの近況としては、TENTONTOの活動に多大な貢献をして下さっていた田中さん、わかめさん、ボウシさんがボランティアスタッフをご卒業され、現在のメンバーは8名となりました。代表として情けない話ですが、出会いあれば別れありとはいえ、変わらないものに憧れるアスペゴコロも手伝い、少し気落ちをしておりました。ですが、これまでメンバーのみなさまから心のこもったお手伝いをしていただけたこと、そして私達を応援してくださる支援者のみなさまへの感謝の気持ちで、これからもこの活動を続けていきたいと強く想っている次第です。
メンバー構成が変わることを機に、次号の冊子ではこれまでと少し装いを変えて、みなさまにお届けしたいと考えています。普段の活動でも、先日のテントン会や、web記事の作成、冊子の打ち合わせを通して、メンバーひとりひとりがセンサリーデザインについて想いを巡らし、みなさまに伝えたいことを伝えられる姿勢になってきたと感じています。
現在、スタッフ総力を上げて最新号TENTONTOno.5を制作しております。2016年初めての発行となるno.5でも、読者の皆様へセンサリーな発見のある冊子を目指します。乞うご期待ください。
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冊子TENTONTOは、発達障害の当事者、または関係者のボランティアメンバーが集まって、生まれ持った感覚の違いゆえの困難があること、それを解決する未来をつくるデザイン、センサリーデザインについてお伝えしているフリーペーパーです。
毎号みなさまより、印刷費用のご協力を募集しております。最新号につきましても、みなさまのご協力を心よりお待ちしております。ご協賛は一口1,500円よりご応募いただけます。ご協賛についての詳細は、こちらをご覧ください。
こんばんは。TENTONTOメンバーのYutaniです。
アスペ(aspie)恐竜の女の子・ダイナが活躍するイギリス発のWEBコミック「Dinah the aspie dinosaur」。世界中のポップカルチャー×テントントさんをご紹介するTENTONTOエンタメ部のコーナーでは、作者のクロエ・アスパー(Dinah)さん公認のもと、「ダイナ」の日本語訳バージョンを毎週お届けしています。昨年11月に実施したクロエさんへのインタビュー完全版も、日本語版・英語版共にweb公開中。ぜひご覧ください。
屋外で二人、友達と一緒のダイナ。まぶしい光が苦手なダイナは、外ではサングラスを掛けて目を守るのが習慣。ところが友達は、ダイナの掛けているサングラスを不思議に思っているようで、いろいろと尋ねてきます。さて、ダイナの返答は?
画像出典元:Play Associates様 http://www.play-associates.com/
こんにちは。ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 編集長のユミズタキスです。
世界のセンサリーデザイン最先端をご紹介しているこのコーナー。記念すべき第20回を迎えた今回は、当誌TENTONTOを象徴するセンサリー空間、センサリーテントに関する話題をご紹介します。今回ご紹介するセンサリーテントは、イギリス・ロンドンにあるインテリアデザイン事務所、Play Associatesの作品、Moses(モーセ)です。デザイナーはRory Macpherson。
http://www.play-associates.com/projects/moses-mobile-sensory-pod