東京藝大、橋本和幸教授らチームによる「センサリールームプロジェクト」に感じた未来
画像出典元:橋本和幸 | 藝大デザイン科第9研究室 https://www.hashimomoh.com/
センサリーデザイン最前線 第61回
TENTONTO代表のユミズです。
本日のセンサリーデザイン最前線は、前回の記事に引き続き日本におけるセンサリーデザインの動向です。東京藝術大学、橋本和幸教授らチームによる「障害者の困難な体験環境をアートで解決するセンサリールームプロジェクト」展示の紹介になります。展示は本日が最終日。感染拡大に伴い、最後まで取材で訪れることが叶いませんでしたが、ついに日本で、センサリーデザインの学究の試みがこのように進み始めている意義はとても大きいことです。
画像出典元:橋本和幸 | 藝大デザイン科第9研究室 https://www.hashimomoh.com/
東京藝術大学大学美術館にて2021年7月22日(木・祝) – 8月31日(火)の日程で開催された『「SDGs×ARTs」展 十七の的の素には芸術がある』。その中にて展示されていた本作品。橋本和幸教授のwebサイトに詳細が載っていましたので、詳細はこちらのリンクからご覧ください。
「SDGs×ARTs」展に参加しています。- 橋本和幸 | 藝大デザイン科第9研究室 – https://www.hashimomoh.com/post/sdgs-arts
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私達も学生時代にデザインを学んだ身として、実際の展示を直でみて、当事者として感じたことの詳細なレビューをしたかったのが正直なところです。
近年続く感染症流行に伴い、環境設計についての考え方も新たな変革が考えられる昨今、このような緊急時にマジョリティの意見優勢に築かれざるをえない環境構築への試み。それに多くの場合ほとんど適応できない自閉症スペクトラム児・者といった感覚の違いを持つマイノリティが苦痛を減らして過ごせる設計思想のムーブメントも、同時に、双方向的に広まっていくことの大切さを感じています。
欧米のセンサリーデザインを追ってきていたこれまでから、何よりも日本でこのような動きがはじまり、広がっていることが嬉しく、今回の企画展示に限らず、今後のプロジェクトの展開について情報が発信されていくことを、いち当事者として願っています。
ユミズ タキス