「橋ガール」をみてしまう

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画像出典元:三井住友建設 様 http://www.smcon.co.jp/

テントントの僕らの目が輝くもの 第7回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは、ASDとADHDを持つ私が感動したもののうち、同じようにASDやADHDを持つ友人たちに紹介して評判が良かった情報をお伝えしていきます。

自閉症スペクトラム(ASD)、特にアスペルガーを持つ方の多くは、システムに対する感覚が鋭いとされています(システム化指数(SQ)として測定できます。詳細はこちらの記事を参照)。ここでいうシステムとは、平たく言うとなにかの「つくり」のことを指します。例えば言語や社会、映画、コンピュータプログラムなど、どんな「つくり」になっているか気になる対象はたくさんあります。ASDの方はしばしばそのどれかのシステムに造詣を深めています。

注意欠陥多動性(ADHD)とASDの両方を持つ私は、興味の対象を絞ってあるシステムに対する深い理解を得るということよりも、注意を色んな所に飛ばして色々なもののシステムをつまみ食いしようとする傾向があります。そんなことを繰り返してきたので、私の脳には持ちきれないほどの豆知識が詰まっています。

三井住友建設のサイト内企画「橋ガール」に出会ったのも、大きなものってどうやって作るんだろうという素朴な疑問のもとにネットサーフィンをしているときでした。「セントル」というアーチを作る枠を使うと効率良く施工できる構造物があるということがわかり、その事例を探していたのです。こちらがその記事。

橋ガール#08 御岳橋:http://www.smcon.co.jp/hashi-girl/2014/04/21/1170/

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画像出典元:三井住友建設 様 http://www.smcon.co.jp/

▲この橋の下にある構造が調べたかったセントル

「橋ガール」は毎回2人の女性が橋を紹介していくというコーナーで、色々な形状の橋が紹介されています。詳細は上記記事を見ていただくとして、セントルを用いると①完全なアーチ構造を作れるので補強を入れなくて良い②別の構造物に転用できる③地面の真下から直接支える必要がない(アーチ状のセントル自体もアーチ構造になっているため)といったメリットを学べました。

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画像出典元:三井住友建設 様 http://www.smcon.co.jp/

▲セントルの外し方まで概念図で示してある

セントルの根本は砂の上に置かれていて、この砂を取り除くことで橋の重量のかかったセントルを外せる、といったことまで説明してあり、橋のつくり(アーチ構造)、橋のつくりかた(アーチセントル工法)といった専門ではない分野のシステムに対してまたひとつ詳しくなれました。

私のようなテントントさんのためにこの企画はあるんじゃないかなと思いつつ、ほくほくしながら全部の記事を読みました。アスペの知識欲を満たす「橋ガール」、おすすめです。