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コラム:ばかまじめな過程を大切にしたい

僕は人付き合いが苦手だ。僕の人付き合いは、ばかまじめが過ぎるかもしれない。僕は年がら年中人の愚痴ばかり言ってるけれど、それには理由がある。

友達と意見を交換し合える仲間になれたらいいなと思ってるからこそ、ばかまじめな相互理解の過程を大切にしたいと思う。

その過程をすっ飛ばして、例えば他愛ない話をしながら食事をしたり、急に突発的な思いつきで君はこういう人だと評価されたりすると、ぎょっとする。彼らは自分と違って、「話す内容」というよりも、「話をするという体験」そのものが大事だと感じているのかもしれない。

自分のように考える人が少ないのもあって、最初の一歩で躓くことは多い。

それでも、そんな友達とも過程を踏めるようにしたいから、色々と方法を考えてみている。

TEHO

ソツなくこなせないから―ほんとうに好きなことって大事

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O = オーダー(秩序)

なかなか理解されない「自分ルール」にも、なにかヒントがあるかも。
 
 

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CHILLれぬ日々を過ごす 第10回

みなさんこんにちは、TENTONTO編集長のユミズタキスです。”発達障害当事者の日常”をテーマに、リラックス出来ないASD(自閉症スペクトラム)&ADHD(注意欠陥性・多動性)のココロを描くこのコーナー。今日はみなさんに「ソツなくこなせなくてチルれない」というテーマで、お話をしたいと思います。

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金のオノは、壊れなくてセンサリー。

snooze S = スヌーズ(うたた寝)
テントントさんのマイペースな日常を、コラムやマンガでつづります。
 
 
道具にたいして、思い入れのつよい方だと思う。基本的に不器用だから、とりあえず道具の扱いを上手くなろうと頑張ってみる。自分の手足のように使えないなら、いい道具でもかえって不便。四苦八苦するうちに道具に愛着が湧いてくるのは、きっと自然なことなんだろう。
 
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とっさに喋るのが苦手な場合の買い物の工夫

店で買い物をするというのが前から苦手で、今でも不便さがある。

万引きや食い逃げなどしてしまったらもちろん捕まってしまうし、私は臨機応変な対応がまったくできないので、警察に連れていかれたときに自分の有利になることを言えない可能性が高い。

また、たびたび職務質問をされることから、まわりから挙動不審と思われていることを知っている。警察官の信用を得るのはとても難しそうだ。

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コラム:続・ぴろぴとさんの『完全初見』マイクラ実況が面白い

こんにちは。TENTONTOメンバーのYutaniです。

本日の更新は、TENTONTOでも度々ご紹介してきたセンサリーゲーム・Minecraftに関する記事として、映像作家のぴろぴとさんによるマインクラフト実況動画を再びご紹介します(前回の記事はこちら)。先月8月19日からYouTubeでスタートしたばかりのこちらの配信、今日に至るまで一日一回更新が続いています。僕もすっかりハマってしまい、夜、家に帰ってきてこの動画を観るのが日課になっている今日この頃です。

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ソーシャル・自分勝手なスタイルを、考えてみる。

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CHILLれぬ日々を過ごす 第15回

ちょっとマジメになって、発達障害のことに関わる身として、できることを考えている。

自分も当事者のひとりだから、自分のことから案を出す。今日の記事として、少し書き出してみる。
 
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コラム:『クロージング』を眺める

snooze S = スヌーズ(うたた寝)
テントントさんのマイペースな日常を、コラムやマンガでつづります。
 
 

Youtubeでつい、ふいに探して見てしまう動画がある。日本のいろいろなテレビ局の「クロージング映像」だ。closing・閉じること。文字通り、放送終了間際のチャンネルで、その日の放送を「閉じる」ために流される幕引きの映像のことだ。

局の名称と周波数が示されつつ、その局が位置する地域の街並みの映像が流れ、最後にナレーターが視聴者に夜の挨拶をする、というのが、よくあるクロージング映像の構成である。午前3時頃、夏の時期なら、東の空がほんの微かに明るくなり始める頃合い。大体のチャンネルで、その日の番組放送が終わるのがこれ位の時間だ。もし夜更かし/早起きをして、この時間に起きていることがあったなら、テレビを点けてお好みのチャンネルに合わせてみていただきたい。どこかのチャンネルで、クロージング映像が見られるはずだ。

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コラム:世の中の「裏ワザ」

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O = オーダー(秩序)

なかなか理解されない「自分ルール」にも、なにかヒントがあるかも。
 
テレビゲームが好きな人は、「裏ワザ」という言葉をご存知だろう。説明書やプレイ画面には明確に示されていないけれど、ふとしたきっかけで手に入る便利なアイテムや、自分のステータスを強化できる隠し要素のことだ。

世の中には「裏ワザ」がたくさんあると思う。つまり、「明文化されていたり、誰かがキチンと教えてくれたりする訳ではないけれど、それを知っていると生活が便利になったり、むしろ知らないとものすごく不便なこと」。いわゆる不文律と言い換えても良いだろう。

僕にとってのそれは、コンビニやビデオ店のポイントカードだった。なぜか。まず、ポイントという概念がよくわからなかった。景品と交換できたり、お金として使えたり。溜めたポイントがどう使えるかはお店によって違う。後者の場合、払ったお金(円)が何ポイントになって返ってくるかというルールも決まっていたりする。還元率というやつだ。最近ではクレジット機能が加わった「便利な」ポイントカードが増えているけれど、カードごとに登録している口座が違ったりするととてもヤヤコシイ。「ヤヤコシイこと」がねずみ算式に増えてきている気がする。

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宇宙が想像以上にチルれなかった

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CHILLれぬ日々を過ごす 第14回

先日公開された、国際宇宙ステーション(ISS)を探検できるGoogleストリートビュー。TENTONTOno.3でも特集したとおり無類のSF好きの私なので、さっそくワクワクしながらこの機能を試してみました。ところが…。

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“些細なこと”と自分―『汝自らを知れ』のセンサリー

些細なことに苦しめられるからこそ、われわれは些細なことに慰められる。(パスカル『パンセ(上)』塩見徹也訳57p・岩波文庫)

少し前に書いたコラムで、パスカルの考える葦の話をしました。思考する自己があることの価値を伝える言葉ですが、圧倒的な存在を知って打ちひしがれたとき、私はこの言葉が頭のなかに度々よぎります。

考える葦の言葉が書かれた『パンセ』には、感覚と思考についての洞察が散見されます。虫が一匹耳元でぶんぶん飛び回っているだけで、世界最高の頭脳ですらその能力が発揮できなくなる、といった洞察です(同書p72)。これは私がTENTONTOを通して伝えたいセンサリーデザインが、どれだけ大切かを理解するきっかけに良い例えだと思います。

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