S = スヌーズ(うたた寝)
テントントさんのマイペースな日常を、コラムやマンガでつづります。
Photo: 斧
8月もお盆を過ぎまして後半にさしかかりましたね。日もだんだんと短くなってきているので、あっという間に秋が来るのでしょう。気がついたら季節が変わることは、歳を重ねる毎に当たり前になってくるのかもしれませんが、もしそうならそれは少し勿体ないなと感じています。
さて、今夏はどことなく“夏”という季節感を感じられていませんでして、心もとない日が長く続きました。私の中で、季節感と感情とは強い結びつきを持っており、この二つは常に共存をしています。どちらかが欠けていれば、記憶または思い出などの蓄積する抽象物が一切身体に残らない、いわば空白の期間になってしまうのです。
O = オーダー(秩序)
なかなか理解されない「自分ルール」にも、なにかヒントがあるかも。
Photo: 斧
私はほとんどの事柄、物、人に興味、好奇心が薄い。
私は音楽がとても好きだ。興味があるかはまた別の話になってしまうが兎にも角にも好きだ。クラシックやロック、ジャズなど様々なジャンルを聴くのだが、主に海外のインディーズをよく聴く。ジャンルで言えばポストロックやマスロック、エモにあたる音楽だ。非常にイカしており私はハマった曲をリピート再生する。飽きるまで聴くことをやめられないのだ。イントロからサビまでの間が気に入ればその区間だけ繰り返し止めて巻き戻してという動作をしたりして快楽を得る。
Photo: よういちらく
人間という生き物は、鏡を見るまで自分が物体だということを認識できていないという話を聞いたことがあります。鏡を見るまでは、手や足、目などが自分についているかどうかも分からないようです。
いまの自分の気持ちとか置かれている状況が分からなくなったとき、わたしは鏡を見ることがあります。鏡にうつる自分はすごく他人に思えるためです。その他人から得られる情報を吸収します。
自分が人間だということはもちろんわかっています。鏡越しに見えるのは、申し訳なさそうについている目や口、ちょっぴり上品な鼻の穴、他者と比較しても少し出過ぎているであろう頬骨。なんど鏡を覗いてもこれが自分なのか、本当のところはやはり分からないです。
わ田かまり