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CATEGORY: コラム

マンガで補う「察する感覚」

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アスペしぐさ 第1回

こんにちは、TENTONTOメンバーのボウシです。今回から始めさせて頂く新連載「アスペしぐさ」。この連載では、アスペルガー的な感覚の違い、それに起因する行動を「アスペしぐさ」と名付け、私ボウシがアスペしぐさ師範代として、アスペに関連するあるある&私なりの困りごと対処法(体験談)を紹介していきます。今回は、「察する感覚」の違いを知識で補う“センサリーな教科書”として、私がマンガを使ってきた話をご紹介します。

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参照機関:無

北海道にやってきた、ADHDのなるやえにしさん。不思議な看板に導かれ・・・

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夕張にて撮影。10時から日没までというアバウトな区切りで、何かが解放されているようだ。興味深く思いその先を進んでみると

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コラム:ひとにはいえないことだってある

「誰しも同じように、人にいえないことがある。」人という知的生命体に神秘を感じたいからか、自分の普通ではないトクベツな気持ちを代弁したいエゴイズムなのか、そんな言葉を感想に添えられる。感覚の違いについて独白した際に、その応対としてこの言葉を伝えられることが、私にはままあります。

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コラム:「勉強できるけど仕事できない」問題を考える ②

前回に引き続き、「勉強できるけど仕事できない」問題について書いてみる。「勉強しかできない奴はダメ」というフレーズが僕の心に引っ掛かる理由として、これまでに① 「勉強」と「仕事」が何を指すのかあいまい、②学歴・アスペへの差別意識の複合を挙げた。僕が考える3つ目の理由もまた、②のアスぺ的特徴への差別に通じるものだ。

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コラム:「勉強できるけど仕事できない」問題を考える ①

「勉強しかできない奴はダメ」「テストの成績はよくても、仕事できない奴はダメなんだよ」。職場や学校で、こんなフレーズを言ったり言われたりしたことのある方、けっこういるのではないだろうか。

僕も中学生の頃に言われたことがある。当時所属していた球技の部活動の練習をしていたときのことだった。すごく驚いて、悲しい気分になったのをよく覚えている。自分がとても理不尽な扱いを受けているように感じてしまったのだ。

「勉強できるけど仕事できない」でGoogle検索してみたら、なんと100万件以上のページがヒットした。もちろん全部が全部このフレーズに関わるものじゃないだろうけど、「勉強できるけど仕事できない」問題は多くの人にとって深刻なものみたいだ。なんだか心に引っ掛かるこの言葉。一体なにが気になるのか。ちょっと整理してみたので、お付き合いいただきたい。

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参照機関:夫婦杉

ADHDと軽度のアスペルガーを持つ学生・なるやえにしによるフォトコラム、【参照機関】が本日より連載開始!なるやが外出先で撮った写真+ひとことコメントをお届けします。

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「夫婦杉」

大岳の山中で撮った立て看板。大きな木に溢れる中とりわけ立派というわけでもない木に添えられていた。樹齢以外の情報が増えず、味わいが深い。

コラム:世の中の「裏ワザ」

テレビゲームが好きな人は、「裏ワザ」という言葉をご存知だろう。説明書やプレイ画面には明確に示されていないけれど、ふとしたきっかけで手に入る便利なアイテムや、自分のステータスを強化できる隠し要素のことだ。

世の中には「裏ワザ」がたくさんあると思う。つまり、「明文化されていたり、誰かがキチンと教えてくれたりする訳ではないけれど、それを知っていると生活が便利になったり、むしろ知らないとものすごく不便なこと」。いわゆる不文律と言い換えても良いだろう。

僕にとってのそれは、コンビニやビデオ店のポイントカードだった。なぜか。まず、ポイントという概念がよくわからなかった。景品と交換できたり、お金として使えたり。溜めたポイントがどう使えるかはお店によって違う。後者の場合、払ったお金(円)が何ポイントになって返ってくるかというルールも決まっていたりする。還元率というやつだ。最近ではクレジット機能が加わった「便利な」ポイントカードが増えているけれど、カードごとに登録している口座が違ったりするととてもヤヤコシイ。「ヤヤコシイこと」がねずみ算式に増えてきている気がする。

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コラム:体調が悪いとより苦しい、感覚のずれからの痛み

これまでの記事でも、発達障害由来の生まれつきの感覚のずれについてお伝えしてきました。このずれから生じる問題を解決するデザインがセンサリーデザインです。本日は発達障害の当事者のひとりとして、そのずれについて少し掘り下げてみたいと思います。

感覚が自動でうまく処理できない

私達が挙げる感覚のずれの中でも大きなもののひとつに、専門的には感覚処理障害(SPD)や感覚統合障害(SID)と呼ばれている、自閉症スペクトラム障害(ASD)と併発しやすい困難があります。感覚が過敏すぎたり、鈍感すぎたりするせいで、気持ちが逆立って落ち着かなくなり、イライラしたり、落ち込んだりします。例えば昨日の夜、私は服のタグや縫い目が気になり何度も着替えたり、いつもは好きなサンマの煮汁がとても不快に感じられて汚いものをいじっているような感覚がしました。
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コラム:「アスペには見えないね」への答え

「人々はそれを欲するところのそれを信じる」という言葉があります。『ガリア戦記』でのカエサルの言葉らしいですが、「人は見たいように見る」と思ったり感じたりすること、私には多くあります。そんな局面のひとつが、私がアスペだと伝えたあと、相手が言葉を投げ返す場面、例えば「アスペには見えないね」という言葉を聞いたときです。

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コラム:がんばったで賞とがんばっちゃう私

「がんばったで賞」を、もらったことがありますか。私は小学校低学年の頃にもらった記憶があります。成果よりも過程を大事にするタイプの人たちが発明しそうなこの賞は、あえて発明しなければならないほど、世の中にはありふれていないもののひとつです。ふつう、がんばったから即ち成果につながることは、なかなかありません。

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