OFPヒガコプレイス店様へ伺いました

higako

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

先日いつも私達の冊子TENTONTOの配布にご協力頂いているONLY FREE PAPERヒガコプレイス店様へ伺い、店内をゆっくり拝見させて頂きました。

JR東小金井駅から歩いてすぐのこちらのお店には、日本中のZINE(フリーペーパー)が一堂に会していました。今発行されているZINEを持ち帰れるだけでなく、年代物の日本やアメリカのZINEも鑑賞することが出来て、ゆっくりと見て回らせて頂きました。この日は店内で“「球体マンガ」単行本出版記念 大谷秋人 solo exhibition そして自分になった”が開催されていて、ふわっとした線で描かれたすてきなマンガイラストがお店全体に散りばめられた、不思議な展示空間になっていました。

私はZINEをつくるようになってまだ一年も経っていないのですが、これだけ沢山のZINEに囲まれて、あらためてZINEについて思いを馳せました。ZINEとは、ちょっとした、でもたしかにここにはあると感じられるような個人や個人の集まりの核心的で革新的な情報を、各自の手の届くだけの印刷の力によって人へ渡せるようにしたもの。街のあちこちに貼られた強い模様のシールのような、全ての人を対象にただやかましく訴えるだけのものではなくて、図書館や一般の書店では読めない小さな書物として集まり、表紙を見た人ひとりひとりの判断によって手に取られ、開かれ、読まれていく、そんなもの。

私達のZINE TENTONTOでお伝えさせていただいているセンサリーデザインという情報は、ひとりひとりの感覚の違いに合うなにかをつくる、デザインするという考え方そのものでもあります。その意味で、手に取られる書物、手に取られるZINEは、手にとった方の感覚にぴたっと合っている、つまりセンサリーデザインがなされているのだと思います。そして、書物の内容に心惹かれたとき、私達の心はその分だけ深く広くなる気がします。書物の中でももっともシンプルなZINEという媒体は、だれかの心を深く、広くするというシンプルな目的そのものが形になったような存在なのかな、と私は感じました。

先日ご紹介したONLY FREE PAPER様によるデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で行われるイベント、オープンKIITO2015内のフリーペーパー・ミニフェスの情報が、現在ONLY FREE PAPER様のTwitterアカウントより続々ご紹介されています。私達の冊子TENTONTOは、光栄なことに”個人的には昨年のフリペ・オブ・ザ・イヤー”として一番初めにご紹介を頂けました(こちら)。会期の2015年3月28日がもうすぐそこまで迫っています。お近くにお住まいの方は、ぜひご来場ください。