トラブルメーカー、かく考える
こんにちは。テントントメンバーのTEHOです。今日は最近私が引き起こした職場でのトラブルについて、お話ししてみたいと思います。
同僚に二人の女性がいる。私と彼女たちとの関係は漏れなく良好ではない。その原因は、各々の性格の違いから生じる不和と、私の非常識さにあると考えている。
私はあまり自分の考えを他人と共有することを得意としないし、可能な限りそういった労は惜しむ。一方で、彼女たちは積極的に人と関わり干渉をしたがる。この性格の違いに端を発しているのか、先日、彼女たちそれぞれとちょっとしたトラブルが発生した。
業務上で生じるコミュニケーションを悪用した「ウザ絡み」をされた私。そこで職場のPCのブラウザで、モラルハラスメントと検索をかけ出てきたいくつかのサイトを彼女たちに見せ、「この弁護士のサイトにもあるように、◯◯さん、◯◯さんがやってることって一般的にモラハラって言われてるやつなんスよねェ」と言って牽制を試みた。しかし、そのせいで後々には問題になってしまったのだ。
それ以降ウザ絡みは無くなったが、彼女たちの私に対しての態度が急にトゲトゲしいものになった。彼女たちの理不尽かつ高圧的な態度に腹を立てながらも極力無視をし続ける。最悪、彼女たちの理不尽な態度の証拠をボイスレコーダーに収め、それを上司に聞かせてみようとまで考えていた。
そのために、こちらが言いがかりをつけられるような業務上の支障、つまりボロはこちらから出すまいと、努めて丁寧に慎重に彼女たちと接した。すると不思議なことに、こちらが丁寧に接すれば接するほどに彼女たちの機嫌は悪くなっていくのだ。
理解に苦しんでいたある日、上司から話があると裏に呼び出され二人で話した。
上司の話はこうだった。どうも私が彼女たちに丁寧に話しかける挙動が極めて機械的であり、彼女たちは私のそういった態度を挑発と受け取り、それが不愉快だとして上司に相談してきたのだそうだ。このことで得られた情報をキッカケに、私は彼女たちの今までの行動の裏にあった動機や心理を推察しはじめることができた。
彼女たちとしては、私と仲良くしたいと思い、私に接触を試みたのだろう。しかし私がそれを、今にして思えば、彼女たちにとって非常識な方法を用いて拒絶したことになる。
そして彼女たちはおそらく、同じ職場で働くもの同士、ベタベタと狎れ合えるような関係を築くことが、彼女たちにとっても社会的にもベターだと考えていたのだ。それで私とも仲良くするために”自分たちは歩み寄って努力してあげている”と考えていたのだろう。
「にもかかわらずあの男ときたら一体なんだ、失礼が過ぎやしないか。あっちがああいう態度を取るならこっちだって仲良くなんかしてやるか」というように感情に思考を支配されて被害者意識が膨らみ、私の挙動にありもしない敵意(とはいえボイスレコーダーの証拠の威力を弱めないための取り繕いではあったため、厳密には否定しきれずそこは反省したい)を感じていたのだろう。おそらくはこういった事情であったのだろう、と今のところ納得がいっている。
これも俗にいう「女心はわからない」というものの一例なのだろうか。男性の比率の高いASC(自閉症スペクトラム症状)傾向について思いを巡らす。物事をシステム化して捉えるASCの傾向と、定型発達者の女性が多く持つ傾向とのズレの一例のようにも思えた。
とはいえ私も彼女たち同様、寂しさで狂いそうになることは多分にあるし、そういったときに彼女たちと遠くない行動を取りがちであるのは、私が定型発達と発達障害当事者の中間、グレーという診断を医師から受けたあたりに関係しそうな気がする。
彼女たちと共通するものを自分の中にも持っていながら、すぐにはそれと気づけなかったことは情けなくも思うが、論理的にあれこれと推察して、他人と自分との相違点と類似点を洗い出して気づきを得るという今回の体験は、個人的には中々に楽しいものであった、と、いちトラブルメーカーとしては思うところである。
TEHO
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