こんばんは。TENTONTO編集長のユミズタキスです。
発達障害(ASD+ADHD)当事者の私ユミズタキス(マミさん)とラッパーでBAP(『幅広い自閉症の表現型』当事者)のYutani(杏子)、パーソナリティ2人で毎週動画配信中の「ASD&ADHD的マイクラちゃんねる!」。その1コーナーとして、タキス考案の「アスペ縛り」サバイバル・アスペとラッパーのケーキ工場をお届けしています(これまでのまとめはこちら)。今週は閑話休題、おまけトークをお届けします。
編集長タキスが、発達障害ASD(自閉症スペクトラム障害)とADHD(注意欠陥多動性障害)にとっての「ゲーム」について、考えたことをお話します。マインクラフトを始めとするゲームは発達障害の当事者にとって居心地の良いもの、というタキスの持論ですが、実際にアメリカでは、発達障害をもつ子どもを支援する活動にゲームが使われ始めています(センサリーデザイン最前線 第2回)。映像では、Yutaniがマインクラフト(Minecraft)の中で「ケーキ」をつくっているところをお届けしています。
動画は↓でご覧いただけます。
ASD/ADHDはゲーム向き?【ASD&ADHD的マイクラちゃんねる!#21】 https://www.youtube.com/watch?v=GJCkDozmxs4
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ASD(自閉症スペクトラム障害)にまつわるお話として、本日はカラオケボックスの”自閉的感覚”からの魅力をお伝えしたいと思います。
みなさんはカラオケと聞いて、どんな風に遊ぶイメージを持たれるでしょうか。歌いやすく加工された曲をかけて、マイクを使って歌を歌う。ここまでは同じだと思いますが、実はその楽しみ方には感覚の違いがあるんじゃないかと、私は思うのです。
みなさんこんにちは、TENTONTO編集長のタキスです。”発達障害当事者の日常”をテーマに、リラックス出来ないアスペルガー&ADHDのココロを描くこのコーナー。今日はみなさんに「躍起になれなくてもチルれない」というテーマで、私の持つ発達障害(ASD+ADHD)と「気分障害(Mood Disorder)」について、少しお話をしたいと思います。
なにかに一心不乱に取り組めるとき。それはASC(自閉症スペクトラム症状)由来の自閉的感覚のひとつ「過集中」が満たされる、当事者にとって至福の時間です。隅々まで目を凝らして、ああでもない、こうでもないと考えて、手を動かす。ADHD(注意欠陥多動性障害)も併せ持っているためひょんな思いつきも実行したくなり、うっかりミスも多いので、心の中はアクション映画のような激しさです。勉強でも遊びでも、スポーツでも創作活動でも、これはオモシロイ!と思ったものには「情熱的」に取り組んできました。
一方、ああでもないこうでもないと感情を振り乱してドタバタと取り組む姿は、一般的にはけして「格好いい」ものではありません。ズバリうっとうしいからです。それでも、私は「格好をつけてモテる(?)こと」よりも「目の前のことに集中しきること」の喜びを優先してきました。「格好をつけてモテ」たとて、そのあとに待っているのはさらに「格好をつけ続ける」未来しか見えなかったので(しかも、うっかりモテない振る舞いをするミスはできないし、信頼を蓄積する必要があるので飽きても途中でやめられない)、そのモテ欲は恐ろしいこととも思っていました。
気分障害とは、不安、落ち込み、苛立ちなど、人の気分による振る舞いが障害=日常生活の中で問題になりやすい状態のことを指します。ASDやADHDなどの発達障害(生まれつきの脳の違い由来の状態)と違って、気分障害は二次障害、つまり何らかの要因で二次的に引き起こされている状態とされています。ここでは発達障害由来の振る舞いと、社会的な要請がぶつかったときに生じてしまう火花のようなもの、と捉えていただきたく思います。
昨日、あるあるトーラスという概念図を描いた。唐突に日常生活とは無縁の異質な表現をして、自閉的感覚の鋭い私達当事者は定型発達者(つまり発達障害を持たない多くの人)をぎょっとさせることがままある。昨日の私の作品も、そういう物体のひとつだろう。
自閉的感覚の強い人、つまりアスペは、「あるあるネタ」を理解できない傾向にある。文脈が見えない(文脈盲)ゆえに、その場で共有したい安心感(馴れ合いとも言うと思う)を読み取れないからだ。コミュニケーションの中であるあるネタが始まると、一言も発せなくなる自分がいる。自分なりに、何が「あるある」なのかについて考えてみた。