絵:わかめ
こんにちは、TENTONTOメンバーのボウシです。アスペルガー的な感覚の違い、それに起因する行動を「アスペしぐさ」と名付け、私ボウシが”アスペしぐさ師範代”としてアスペあるあるを紹介するこのコーナー。今回のアスペしぐさ、テーマは「外出」です。
外の世界はたくさんの情報、刺激で溢れていて、感覚に過敏なタイプのテントントさんは、少し外に出るだけでもかなり疲れるのではないでしょうか。私も外出が苦手で、どこかへ出かける際にはそれ相応の「装備」をしないと、ヘトヘトに疲れてしまいます。
今回はそんな感覚過敏を持つ、アスペしぐさ師範代ことボウシ流の身を守る「外出用装備」を、3段階に分けてご紹介します。
こんにちは、TENTONTO編集長のユミズタキスです。フリーペーパーTENTONTOno.4掲載予定の企画旅行より、本日帰ってまいりました。
旅の様子はTwitterでもお届けしましたが、アスペとバップと定型の男4人旅は想像以上に密度があり、一泊二日にも関わらず体感では一週間ぐらいのボリュームがありました。
愉快なメンバーのボケとツッコミが溢れ、レンタカー内は終始賑やかでした。また、ざっくりした旅程はありながらも基本行き当たりばったりで行動したため、意外な場所を見つけてたいへんに盛り上がりました。
スケジュールの詰まったタフな旅でしたが、私にとっては今までした旅行の中でも一二を争う満足度でした。それぞれの自閉的感覚の違いによって、会話で大事にしていることのずれを感じることもままあり、色んなことを考えさせられる旅行でもありました。旅っておもしろい。
最新号のno.4での特集記事に、乞うご期待ください!
※旅行前にタキスが準備したものは、結局ほとんど使いませんでした
こんにちは、TENTONTO編集長のユミズタキスです。シルバーウィークのTENTONTOメンバーは、明日からフリーペーパーTENTONTOno.4掲載予定の企画旅行に出発します。
前回のテントン会とは少し趣を変えて、今回はアスペとバップと定型の男4人で、レンタカー一泊二日ぶらり旅をすることに。どうなることやら、期待と不安の入り混じる前夜となっております。
生まれつきの自閉的感覚の違いに開きのある今回のメンバー。詳しい内容はまだヒミツですが、メンバーそれぞれが今回の旅のどんなところに面白さを感じているのかを、no.4ではお伝えしたいと思っています。
おたのしみに!
画像出典元:Next Residential 様 http://nextresidential.com.au/
こんにちは。アスペしぐさ師範代こと、TENTONTOメンバーのボウシです。アスペルガー的な感覚の違い、それに起因する行動を「アスペしぐさ」と名付け、私ボウシが”アスペしぐさ師範代”としてアスペあるあるを紹介するこのコーナー。今回のテーマは「お風呂」です。
身体を清潔に保つため、疲れた身体を休めるため、日常生活で入浴は避けて通れません。しかし、多くの人との感覚の違いを抱えるテントントさんの中には、入浴に苦痛を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私はその一人で、お風呂に入るのが苦手です。ずばり、とても疲れるのです。面倒くさいというのとは少し違って、さっとシャワーを浴びるだけでもとにかくしんどいです。何故疲れるのか、原因をいくつか考えてみました。
ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 編集長のユミズ タキスです。
発達障害当事者のもつ感覚の違いを伝えるフリーペーパーTENTONTO。前号no.3発刊から2ヶ月が経ち、現在最新号へ向けて準備を進めています。このコーナーでは、各記事の担当者がno.3制作時の思いを綴ります。第2回の今回は『あすぺるうが』徹底攻略を作成した、私タキスが担当します。
私はASD(アスペルガー)とADHDという、2つの発達障害の当事者です。また、ASD者の多くが抱える感覚過敏・鈍麻と、それ由来の強迫性障害(OCD)という二次障害を抱えて、日々生活しています。
他者の体が不意に私の体へ接触する、つまり人とぶつかること。これは私の多くの人との感覚の違いゆえに、やむなく大きな苦痛を感じてしまう場面のひとつです。都市部に住む私は家を一歩出てから戻ってくるまで、常にそうならないよう気を張っています。
定型発達者のテントントメンバー原が、そんな私の様子を興味深そうに眺め、ふと「その感覚をゲームにして体感してもらえるようにしたら、気持ちがわかるかも」という案を出してくれました。
ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。このコーナーでは、私達TENTONTOが皆さまに一番お伝えしたいこと、『センサリーデザイン』のお話をご紹介しています。
度々このコーナーでご紹介してきた全英自閉症協会のウェブサイト。センサリーデザインを詳細に伝える、貴重な資料が掲載されています。
感覚感受性からデザインする(第2回)
センサリーデザインを用いた支援とは(第3回)
ASDを持つ子どもとセンサリーデザイン(第4回)
上記の内容の掲載元である“自閉症者のセンサリーな世界(The sensory world of autism)”の記事に、自閉症者の感覚過敏を伝える動画が追加されました。
この動画では、専門的には感覚処理障害(SPD)や感覚統合障害(SID)と呼ばれる、自閉症スペクトラム障害(ASD)と併発しやすい感覚過敏を、VFXを用いて視覚化しています。私自身もこの動画の彼の感覚に類する困難を抱えて生活していますが、その辛さを的確に表現していると感じました。多くの人には「おしゃれな壁紙」「おもしろいテレビ」「心地良い太陽の光」でしかない刺激や、「水滴の音」「ソファのバウンド」「カーテンのひだ」といった気にも留めないような繰り返しが、激しい不快感としてアスペルガーや自閉症の当事者を襲います。
センサリーデザインは、ひとりひとりが生まれもった感覚にぴったりと合わせた設計をするという、新しいデザインの考え方です。それは『誰もが快適な空間づくり』の限界を真摯に受け止めて、感覚の違いから生まれる他者に理解されにくい苦しみを解決するアイデアです。
発達障害当事者の抱える、感覚の違いを伝えたい。私にその確かな気持ちが生まれたのは、家族、学校、職場でズタズタに傷ついてしまう自分の心に、やっと向き合えたときでした。
これは自分のせい、これは他人のせいと原因を整理していったところ、感覚の違いから生まれる捉え方の齟齬から、悲しい事件が生まれていることがわかりました。
心無いという表現があります。人それぞれに感覚の違いがあることを充分に意識しなければ、当事者も、非当事者も、無意識にそんな行動をしてしまいかねない。そう気がつきました。
感覚力のなさそのものが、ある種の残忍さを生んでしまい、それによって人をズタズタにしたり、人からズタズタにされたりすること。その凄惨さに私は突き動かされて、この活動を始めました。
本誌でお伝えしているセンサリーデザインは、感覚力のない残忍さの対極にあるデザインです。それはひとりひとりに真摯に向き合う、人らしい配慮そのもののことと、私は捉えています。
ユミズ タキス