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TAG: ハイポ

アスペル・シアター:Worst Fear

今回もBuzzFeedより、自閉症者のドローイング画集『Drawing Autism』を特集した以下の記事から1枚を紹介。アスペルガーをもつ女性、マリリン・コーショーによる、彼女の内面を描くコラージュ作品。彼女はコラージュのほか、ドローイング、写真、クラフト作品を展開している。

http://www.buzzfeed.com/alanwhite/13-extraordinary-pictures-by-autistic-artists#.nf8G8aqRB3

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ドット絵を熱く語ってみた【ASD&ADHD的マイクラちゃんねる!#31】

こんにちは!TENTONTOメンバーのYutaniです。

「感覚の違い」とセンサリーデザインを伝えるフリーペーパー(ZINE)&webマガジン・TENTONTOがお送りする、ASD&ADHD的マイクラちゃんねる!

今週はおまけのトーク動画を配信。
ブロックでドット絵を再現したり、スキンを自分でデザインしたりと、【ドット絵的な遊び方】を存分に楽しめるマイクラ。編集長タキス(レオナ)が、そんなドット絵の魅力を熱く語ってみました。

前回・前々回の動画のご視聴・高評価ありがとうございます!ただいま、フリーペーパーTENTONTOno.5を鋭意制作中です。テーマは「パンク」。マイクラやプリパラに関する記事も盛りだくさんの内容となっていますので、どうぞお楽しみに!

動画は↓でご覧いただけます。

ドット絵を熱く語ってみた【ASD&ADHD的マイクラちゃんねる!#31】 https://www.youtube.com/watch?v=mhHnKH9ZvMg

「マイクラちゃんねる」へのご意見・ご感想をお待ちしています。この記事やYouTubeのコメント欄、Twitterなどからお気軽にどうぞ!

【関連記事】…晴れのち雨の日のテントン会inアキパパラ http://tentonto.jp/?p=8552

んとんとちゃんをご紹介します

ntontochan-1

no.5鋭意制作中のTENTONTOメンバーmarfです。本日はTENTONTOの公式キャラクター「んとんとちゃん」について、改めてご紹介いたします。

んとんとちゃんはテントントさんの女の子で、自閉症スペクトラム(ASD)を持っています。話すときの一人称は「ぼく」。はだしでいるのがすきで、ねこさんと仲良しです。
んとんとちゃんはテントンティアという世界で、自分のためのセンサリーなテントに住んでいます。ねこさんと一緒にお散歩をするのが毎日の日課です。お散歩の途中でお友達のぎゅぎゅちゃん(ASD+ADHDのがんばりやさんな女の子)やふぁっふぁちゃん(ADHDのおてんばな女の子)とお話しすることもありますが、んとんとちゃんはとってもマイペース。自分の決めた日課を大切にしているので、突然遊びに誘われても、いつものお散歩をやり通します。
んとんとちゃんは予定外のことがニガテです。突然知らない人に話しかけられたりするとびっくりしてしまいます。

んとんとちゃんのようにテントントさんはASDやADHD由来の感覚の違いを持っています。敏感すぎたり、鈍感すぎたり、「ふつう」のくくりで見ると、五感やからだの感覚のバランスがとれていないことがあります。そのため、外部からの刺激に過剰に反応してしまったり、逆に受け止め切れずに危険な目に遭うことがあるのです。

刺激を適切に処理し切れないために疲れてしまうテントントさんは多いと思います。んとんとちゃんは気持ちと体を落ち着けるため、安心な場所としてテントを使っています。

んとんとちゃんのマンガは ASD & ADHD Magazine TENTONTO | no.3 で見ることができます。
今後もんとんとちゃんの活躍にご期待ください。

数字と意味を結びたい

数字の意味付け

marf 作

心拍数や皮膚の表面温度から”感情の爆発”を予測するリストバンド

センサリーデザイン最前線 第18回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO メンバーのmarfです。

このコーナーでは世界で次々と生まれる、最新のセンサリーデザインをご紹介します。第18回は第16回に引き続き、自閉症とテクノロジーに関するカンファレンス、オーテック2015で発表されたアシスティブ・テクノロジー(補助技術)、「バイオメトリック・リストバンド」をご紹介。The Telegraphより一部和訳してお届けします。

ASC(自閉症スペクトラム症状)のひとつに、自分のコンディションをうまく把握できないことがあります。暑すぎたり、寒すぎたり、体の不調をうまく伝えられないとき、このリストバンドが役立つそうです。心拍数や皮膚の表面温度といった情報をリストバンドによって測定し、そこから得られた体調の変化を支援者がアプリでモニターできるというもの。気付かずに放っておけば不快になりすぎて”爆発”してしまうような状況でも、このシステムがあれば、適切なタイミングで家族や支援者が適切な処置を施せるかもしれません。

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アスペル・シアター:Autism Animation

インターネット上にアップロードされた、アスペルガーを含む、自閉症スペクトラム障害(ASC)を表現する動画たちのご紹介。

評:「これはアニメーションです」という記号として、レトロフィルムのような汚れが映る演出を使っている。また音声と言葉を排してあるので、●と■の動きのちがいのみに集中できるようになっている。●の真似をする■の動きのもたつきが、自閉症スペクトラム症状(ASC)ゆえに同じようにできないことのもどかしさを感じさせる。150人に1人という数字を用いた具体的な指標によって、マイノリティの存在であることを示している。(疫学における発生数は、ASD者の研究が進む中で変動している。現在ではおよそ100人に1人程度存在する症状とされているが、幅広い自閉症の表現型(BAP)の存在など、まだわかっていないことも多い。)

ユミズタキス

アスペル電波傍受:Jet Engine Truck Race

Nitro Jam

ASD(自閉症スペクトラム障害)者に併発しやすいSPD(感覚処理障害)には、ハイパー(感覚過敏)とハイポ(感覚鈍麻)の2種類が存在する。ハイパーの場合は感覚刺激を過度に避けたがり、ハイポの場合は過度に求めたがる。

ユミズタキス

んとんと動画:かぜのつよいひ

kazetsuyo

marf 作

 

ASC由来の感覚の違いのひとつ、感覚感受性の”ハイパー”と”ハイポ”。

センサリーデザインとは? 第2回 → http://tentonto.jp/?p=89

 

肌で触って全身で圧力を感じると、モノがそこに”ある”んだなと思う。

んとんとちゃんは空気を感じてみたくて、風に向かってみています。

自閉的感覚をテーマにした衣服”センスウェア”、レクサス・デザイン・アワード2015を受賞

センサリーデザイン最前線 第14回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは世界で次々と生まれる、最新のセンサリーデザインをご紹介します。第14回はASC(自閉症スペクトラム症状)を持つ方向けに開発された衣服のラインナップ、”センスウェア”を取り上げます。制作はドバイを拠点に活動するデザインチーム“キャラバン”

これまでもTENTONTOではデザイナーによる最新のプロダクト、ギュッと抱きしめてくれる服”スナッグベスト”や、包み込まれたような感覚になる”オーティスティック・クロージング”を、センサリーデザインとしてご紹介してきました。デザイナーの方、デザイン学を志されている方は既にご存知かもしれませんが、今回はWIREDより、2015年春にレクサス・デザイン・アワードを受賞した、自閉的感覚をテーマにした衣服”センスウェア”をご紹介します。

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躍起になれなくても、それはそれで困る

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CHILLれぬ日々を過ごす 第6回

みなさんこんにちは、TENTONTO編集長のタキスです。”発達障害当事者の日常”をテーマに、リラックス出来ないアスペルガー&ADHDのココロを描くこのコーナー。今日はみなさんに「躍起になれなくてもチルれない」というテーマで、私の持つ発達障害(ASD+ADHD)と「気分障害(Mood Disorder)」について、少しお話をしたいと思います。

なにかに一心不乱に取り組めるとき。それはASC(自閉症スペクトラム症状)由来の自閉的感覚のひとつ「過集中」が満たされる、当事者にとって至福の時間です。隅々まで目を凝らして、ああでもない、こうでもないと考えて、手を動かす。ADHD(注意欠陥多動性障害)も併せ持っているためひょんな思いつきも実行したくなり、うっかりミスも多いので、心の中はアクション映画のような激しさです。勉強でも遊びでも、スポーツでも創作活動でも、これはオモシロイ!と思ったものには「情熱的」に取り組んできました。

一方、ああでもないこうでもないと感情を振り乱してドタバタと取り組む姿は、一般的にはけして「格好いい」ものではありません。ズバリうっとうしいからです。それでも、私は「格好をつけてモテる(?)こと」よりも「目の前のことに集中しきること」の喜びを優先してきました。「格好をつけてモテ」たとて、そのあとに待っているのはさらに「格好をつけ続ける」未来しか見えなかったので(しかも、うっかりモテない振る舞いをするミスはできないし、信頼を蓄積する必要があるので飽きても途中でやめられない)、そのモテ欲は恐ろしいこととも思っていました。

気分障害とは、不安、落ち込み、苛立ちなど、人の気分による振る舞いが障害=日常生活の中で問題になりやすい状態のことを指します。ASDやADHDなどの発達障害(生まれつきの脳の違い由来の状態)と違って、気分障害は二次障害、つまり何らかの要因で二次的に引き起こされている状態とされています。ここでは発達障害由来の振る舞いと、社会的な要請がぶつかったときに生じてしまう火花のようなもの、と捉えていただきたく思います。

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