Google GlassのAR機能で、自閉症者の表情認知の困難をサポート

センサリーデザイン最前線 第28回

こんにちは、編集長のユミズタキスです。このコーナー【センサリーデザイン最前線】では、日進月歩で開発の進むセンサリーデザインの話題をお届けしています。本日ご紹介するのは米・スタンフォード大学によるGoogle Glassを用いた表情認知サポートアプリ、その名も”Autism Glass”です。今回は既にARニュースメディアサイト、GET AR 様が日本語の記事にして下さっていましたので、こちらの内容を取り上げさせていただきます。

2年前から始まったGoogle Glassを使用した自閉症者支援プロジェクトは、先月には家庭内での実用試験段階に入ったようです。”Autism Glass”は、相手の動き、表情を画像分析し、感情を言葉にして明示的に表示するアプリが搭載されています。

 

 
TENTONTOでも昨年2月、フリーペーパー第2号の一コーナーにて、テントントメンバーの考えるセンサリーデザインとして”FACELESS”というデザインコンセプトをご紹介していました。

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“FACELESS”では、人の表情の見ることそのものに感じる不快感を解決するというコンセプトに、顔の部分にマスクをかけ、言葉にして表情の意味する単語を表示する機能を提案しました。”Autism Glass”も類似したコンセプトのアプリで、現実に実用化に向けての動きが活発になっていることは喜ばしい限りです。

 
“Autism Glass”に関する日本語での詳細は、GET AR 様の以下記事をご覧ください。

http://getar.jp/autism-google-glass-augmented-reality/

 
 
おまけ:フリーペーパー第4号のセンサリーめがね・マンガ

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ユミズ タキス
三度の飯よりゲームが大好きな当誌編集長。ASD,ADHDの当事者。
AR技術によって当事者の現実が本当に拡張されるかも、と感動。
一気に普及して、逆バージョンのアプリも定型の人に搭載して欲しい。
流行りモノが苦手のため、ポケモンGOはやりたいが未プレイ。