新サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」、施設内に新設センサリールームが完成

sensory

画像出典元:中国新聞デジタル

昨月1日より開業したサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」に、スタジアムの設計段階から発達障害者の利用を想定して制作された新設のセンサリールーム、およびカームダウンスペースが完成しました。センサリールーム内外の様子は、こちらの動画の4:41から紹介されています。


 

 
 
日本国内におけるこういった形でのセンサリールーム設置活動の広がりは、発達障害者の当事者として大変うれしく思います。多くの人と感覚が異なるということのために個人の自由が減りがちな当事者にとって、興味関心の選択肢の幅が広がることが希望になる側面は大きいです。

当事者の私個人の想いとしては、感じ方考え方が異なること自体に価値を持たせられるような形でのスポーツの楽しみ方(鉄道オタク的なマニアックな深掘り)をしたいために当事者は利用したいと感じるケースが多いだろうなと想定されますので、個人単位での気軽に施設利用が行えるサービスが整っていくことが大事と思います。

個人における個性という話で言えば、発達障害当事者の感覚のみならず、さらに思想や観点に寄り添うというのが、こういった施設が設置されて次に取り組みが行えるようになる課題ではありますので、本スタジアムを通した広島での実際の活動の展開に今後も注目したいと思います。
 
 
ユミズタキス
 
 
【関連記事】
ロンドンのフットボールスタジアム、センサリールームを新設(イギリス)
ノッティンガムのサッカー場に英国内で2番目となるセンサリールームが開設
米・NBAのアリーナに新設された、最新『センサリールーム』の実態