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TAG: コミュニケーション

格ゲー初心者のストリートファイター6体験記

こんにちは。marfです。先月初めに発売された対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター6』(通称スト6)。格ゲーに興味がなかったのではじめは特にやるつもりもなかったのですが、ユミズ氏にオススメされて気が向いたのでチャレンジしてみました。
 

なぜ今までやってこなかったか

  • いわゆる格ゲーはゲームセンターで遊ぶイメージがある
  • ゲームセンターは人の気配や、音・光・匂いが苦手
  • 操作が難しそう
  • キャラクターが暴力を振るいあうのを見るのが辛い
  • プレイヤーが格ゲーで何を得たいのかピンとこない
  • なぜ今回やろうと思ったか

  • 家にあるPS4に対応しているので、自分に合った環境で遊べる
  • スト6にはモダン操作という画期的に簡単な操作モードがある
  • 最近、武術や格闘技に興味があり動画などを見ていたので、試合風景を見ても辛くない
  • 武術や格闘技の精神的な部分を体験できるかもしれないと思った
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    大人気ゲーム『Apex Legends』、ASD+ADHD者がはじめたてで試してみた方がいいこと

    こんにちは、ユミズです。
    このサイトTENTONTO webでは、これまでもゲームが発達障害者に与える良い影響についてお伝えするとともに、発達障害を持っていてもゲームを楽しく遊べるような工夫や、発達障害者が遊びやすいゲームデザインについての話題を取り上げてきました。

    感覚過敏によって一般の多くのプレイヤーと異なる不快を感じたり、また協力プレイのゲームであれば過集中や認知のズレでタイミングやコミュニケーションがうまくとれない状況に陥りやすいのが発達障害者。静かに落ち着いてできるゲームをプレイするのも楽しいですが、ときには激しいゲームにチャレンジしてみるのもまた、自分の特性に対する対応策を考える面白さや学びがあってオススメです。

    やはりゲームというのは、今の世代においては集って楽しむための欠かせないツールでもあり、今回も私ユミズは定型発達メンバーの原に誘われて『Apex Legends』をはじめてみることになりました。まだはじめて1ヶ月足らずといったところで、ようやくゲーム性が理解できて遊びやすくなってきつつある段階なのですが(もう少し上達すれば、TENTONTO読者向けにゲーム性の紹介記事を書いてみてもよいかとは考えています)、はじめたてで発達障害者として困難に感じたこと、またその困難への対応策について本日はお伝えしてみたいと思います。
     
     

    速くて忙しいゲーム

    『Apex Legends』はバトルロイヤルゲームというジャンルの、生き残るためにアイテムを集めつつ闘うチーム戦のシューティングゲームです。未来の世界を舞台にしたこのゲームは操作するキャラクターたちがパルクールのようにダイナミックなアクションをできるのが特徴で、移動速度も驚くほど速いです。
    自分たちの他に19チームがひとつの島に降り立っており、その中で最後の1チームになることを目指すのですが、そのためには少しでも自分のチームを有利な状況に持っていく必要があります。その少しでも有利にするために求められるのもまた速さなのです。

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    パナソニック 「センサリールーム」で親子のコミュニケーションを助ける

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    画像出典元:URAGAWA-Knowledge https://note.com/uragawa_note/

    センサリーデザイン最前線 第67回

    ライターの青いロクです。パナソニックは、親子向けのセンサリールームでコミュニケーションをしやすい環境を作ることを提案し、また、事業化を目指しています。この記事では、自閉症スペクトラム児向けに日本でも設置が進む、競技場の観戦室としてのセンサリールームなどとも比較しつつ紹介したいと思います。

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    トラブルメーカー、かく考える

     
    こんにちは。テントントメンバーのTEHOです。今日は最近私が引き起こした職場でのトラブルについて、お話ししてみたいと思います。
     
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    落ち着いてみること―楽しく話すために

     
     
    日常生活の業務のうち、私は洗濯に一番こだわる。そのこだわり方には、自分でも強迫神経症(OCD)の傾向を感じている。

    例えば服に油シミがミリ単位であることに気付いてしまうと、その服を着続けることにとても抵抗を感じてしまう。生地の変色、汚れ、菌の繁殖によるにおい等に対する潔癖を、自分が持っているためである。

    洗濯機で普通に洗うだけでは、どんどん襟元が黄ばんだりシミが増え広がっていく。しかし、わざわざ風呂の残り湯を使うなどするのも面倒だ。

    そう思い、引っ越しの際には冷水と温水とで二つ、あらかじめ洗濯機置き場に蛇口が備え付けられている物件を選んでいる。
     
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    新型コロナウイルス(COVID-19)と企業。自閉症当事者のための、新たなビジネススタイルの萌芽

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    画像出典元:CNBC https://www.cnbc.com/

    センサリーデザイン最前線 第57回

    TENTONTOメンバーのYutaniです。新型コロナウイルスの流行により急速に社会が変容する中、アメリカのある企業はこの状況をチャンスと捉え、自閉症スペクトラム障害を持つ人達をパートナーとする新しいビジネス形態の定着にチャレンジしてます。今日は、アメリカのニュースメディアCNBCの記事より、ITコンサルティング企業・Auticonによる試みについて紹介します。

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    ADD当事者が覗いてみた「にじさんじ」Minecraft配信

    総勢80名以上の「バーチャルライバー」が所属するにじさんじは、2018年2月の活動開始以来、雑談や歌、ゲーム実況など様々なコンテンツを日々YouTubeで配信している。人気企画の一つにMinecraftの実況プレイがあり、共用の「にじさんじサーバー」で複数人が同時にマイクラプレイを楽しむ様子が高頻度でライブ配信されている。

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    落ち着け!~『ペルソナ4』が教えてくれた、発達障害者の役割~

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    画像出典元:アトラス公式サイト https://www.atlus.co.jp/

    ※このコラムにはアトラスのゲーム・アニメ作品『ペルソナ4』に関するネタバレが含まれています。面白さを損なうおそれがあるため、プレイ済みの方、またはネタバレを気にしない方のみご覧ください。
     
     
    アスペルガー症候群の主人公を描くラブコメディー映画『シンプル・シモン』。フリーペーパーTENTONTOno.1で取り上げ、このwebでも何度も紹介してきた作品ですが、この映画の原題(スウェーデン語のタイトル)をご存知でしょうか?

    実は『宇宙に感情は存在しない(I rymden finns inga känslor)』というタイトルがついています。このタイトルの意味するところは映画をみていただくとして、アスペルガー症候群はじめ、ASD(自閉症スペクトラム障害)をもつ人々を多くの人目線で捉えたとき、感情が存在しない、と頑なになっているような印象を与えることはよくあるのではないか?と思います。

     
    実際にはメルトダウンといって、幼少期には特に激しい感情の暴走をひんぱんに引き起こすASD当事者。大人になるにつれ、自立がかなえば自主的に環境を選べるため、メルトダウンの機会は減り、自閉的と呼ばれる物静かな状態が多くを占めるようになってきます。そうすると今度はメルトダウンと別の対人コミュニケーション上の問題が生じます。「コイツは人間らしい感情を持っているのか?」という多くの人側からの疑念と、「どうやら多くの人はうっとうしいほどに感情に満ちているらしい」という当事者の心理からくる厭世的な感覚といった問題です。

     
    さて、当事者はメルトダウンを多く経験して成長していくので、メルトダウンによって醜態をさらすことに非常に嫌悪感があります。そのため、落ち着けるように環境を整備して、安静に思考、行動できるようにしていくことがTENTONTOで紹介している『センサリーデザイン』というわけですが、上記のような問題もあらたに表れてくることもあります。では、そんな当事者をどのようにサポートできるでしょうか?

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    『NHK自閉症アバターの世界』再放送中です

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    画像出典元:NHKオンライン 様 http://www.nhk.or.jp/

    編集長のユミズです。センサリーデザイン最前線第40回第50回でご紹介した池上英子教授の研究を題材にしたドキュメンタリー『NHK自閉症アバターの世界』の再放送がただいま行われていますので、本日はそのお知らせです。
     
    自閉症アバターの世界 第1夜 脳内への旅
    2018年9月5日(水) 午後8時00分 〜 午後8時30分
    2018年9月12日(水) 午後1時05分 〜 午後1時35分

    自閉症アバターの世界 第2夜 仮想と現実を生きる
    2018年9月6日(木) 午後8時00分 〜 午後8時30分
    2018年9月13日(木) 午後1時05分 〜 午後1時35分

    仮想世界での人のコミュニケーションについて研究されているアメリカ在住の池上教授が、『セカンドライフ』内の自閉症者グループにて交流のあった人々へ会いに行く、という内容になっています。ニューロダイバーシティの観点から、自閉症当事者のコミュニケーションの有り様について考えを深められる番組構成。当事者が自分の感覚の違いに向き合っている姿がリアルに描かれています。

    アメリカの発達障害当事者を取り巻く現状も知ることができる、貴重な映像となっています。同じくアメリカが舞台で2018年9月7日公開予定の映画『500ページの夢の束』の予習として観るのもオススメです。
    詳細はNHKハートネットTVのWebサイトをご覧下さい。

    https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/194/

    https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/268/
     
    ユミズタキス

    左と右がわからない毎日

    左と右。

    誰が決めたのかはわからないが、この概念によってちょっぴり苦しむ人がいる。

    • とっさに左か右かを言われても判断できかねる
    • こちらが説明をする際に、左右を正確に案内できない

    この症状には名前があり、”左右盲”と呼ばれているようだ。

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