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TAG: センサリーデザイン

マグネットで簡単に閉じられるファスナーをYKKが開発

マグネットファスナー仮操作

画像出典元:YKK株式会社 https://www.ykk.co.jp/

センサリーデザイン最前線 第55回

ライターの青いロクです。
ジャンパーなどに使われる、金具を下までおろすことができるファスナーについて、マグネットの磁力を利用し、より簡単に閉じられるようになった新商品(マグネットファスナー)の開発を、YKK株式会社が先日発表しました。2021年度中の量産を目指しているとのことです。

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本日発売のブリンカーメガネ『Zoff+集中』、発達障害者の癒しとなるか

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画像出典元:Zoff https://www.zoff.co.jp/

センサリーデザイン最前線 第55回

代表のユミズです。メガネメーカーZoffより本日発売の新商品『Zoff+集中』¥7,000(税別)~について、センサリーデザインの観点から紹介してみたいと思います。
 
 
Zoff+集中|メガネのZoffオンラインストア https://www.zoff.co.jp/shop/contents/shuchu.aspx
 
 
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画像出典元:Zoff https://www.zoff.co.jp/

余分な視覚情報をカットし、脳の「前頭眼野※」に対する負荷を軽減。目の前の作業への集中を高めるメガネ。
競争馬が前方に集中するために装着する馬具、「ブリンカー」から着想を得て開発。
ブリンカーは、馬の視界の一部を直接遮ることにより真横や後方の余分な視野を遮り、
意識を競走に集中させることができると考えられています。

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誰もが使いやすいデザインのために、私達ができること。

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画像出典元:西日本新聞 https://www.nishinippon.co.jp/

先日再開業した、熊本の大規模バスターミナル。床面の点字ブロックを赤・青・緑と塗り分け、行先ごとに案内している。このデザインに地元の盲学校PTAが、弱視者に判別しやすいよう点字ブロックを一般的な黄色にするよう批判。運営側は、地元の障害者や家族の集まりとの話し合いを重ねて決まったものなので、即座に点字ブロックを黄色に変更するつもりはない、と回答。

ライターの青いロクです。年が明けてしまいましたが、昨年末にこのようなニュースがありました。この一件について、個人的に思ったことを書いてみたいと思います。

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ston(ストン)でデトックス

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画像出典元:BREATHER株式会社 https://www.breather.co.jp/

こんにちは、TENTONTOメンバーのTEHOです。今日は私が先日手に入れたアイテム「ston(ストン)」と、それを生活に取り入れてみての体験をコラムにしてみたいと思います。
 
 
私は日常的に自宅で絵を描きます。その作業効率を上げるため、倦怠感の抑制に効果があるとされるコーヒーをよく飲みます。しかしながら体質的にお腹が弱く、1日に飲めるコーヒーの量を増やせないことから、なにかよりいいものはないかと思っていました。そんな折、「ston(ストン)」という商品の情報を知りました。
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重い毛布(ニトリ)の「対象体重」調べてみた

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画像出典元:ニトリ https://www.nitori-net.jp/

こんにちは!TENTONTOメンバーのユタニです!

最近、ニトリの店頭で販売が始まり、「心地よすぎる」とTwitterで話題にもなった新商品「重い毛布」。サイズは幅140×高さ190cmで、約4.5kg。Amazonで手に入る毛布と比べると、最大で約3倍もの重さです。

重い毛布(q GY)通販 | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販 https://www.nitori-net.jp/ec/product/7582829s/

掛け布団の重さや衣服の締め付けといった圧迫刺激が、集中やリラックスにつながり得ることはこれまでTENTONTOwebでもご紹介してきました。米企業Rocabiのサイトでは、「適性な重さ」の毛布を選ぶことにより心地よい睡眠が得られることが紹介されています。

How To Choose The Right Weight – Rocabi
https://www.rocabi.com/pages/weight-chart

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画像出典元:rocabi https://www.rocabi.com/

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北海道のドラッグストアチェーン、「クワイエットアワー」を実施

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画像出典元:ツルハドラッグ https://www.tsuruha.co.jp/

川崎市のイオンスタイル新百合ヶ丘での実施に続き、感覚過敏をもつ発達障害当事者のための「クワイエットアワー」が札幌市内のツルハドラッグでも試験的に実施されることが発表されました。

ツルハが「クワイエットアワー」試験 店内の音量下げ照明暗く 感覚過敏の客に配慮

クワイエットアワーとは、聴覚、視覚の過敏さをもつ発達障害者が安心して施設内で過ごせるよう、特定の曜日や時間帯で施設内の音や光を低減するという取り組みのこと。一例として、英国の大手スーパーマーケット・モリソンズでは、全ての店舗で毎週土曜日の朝、クワイエットアワーを実施しています。川崎市のイオンスタイル新百合ヶ丘での事例については、TENTONTOでも独自に取材を行いました(→【レポート】川崎市 商業施設における「クワイエットアワー」の取り組み(イオンスタイル新百合ヶ丘))。

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聴覚過敏者向けのスタイリッシュなイヤーマフ JVC EP-EM70 を調査・比較

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画像出典元:株式会社JVCケンウッド https://www3.jvckenwood.com/

センサリーデザイン最前線 第54回

ライターの青いロクです。日本の音響機器メーカーJVCケンウッドが、自社初めてとなるイヤーマフ EP-EM70を2019年10月上旬に発売しました。このスタイリッシュな製品、すでに量販店や通販サイトで販売が始まっていまして、今回はこの製品についてご紹介してみたいと思います。

JVC EP-EM70は、既存の、飛行機の整備場や工場といった場面で使われることを主に想定したイヤーマフのイメージを一新する、ヘッドホンライクなデザインを採用したものだそうです。いくつかの家電量販店にはイヤーマフ売り場もあるので、試してから買える貴重な製品となりうると思い、詳しく調べたくなりました。

また下記ニュースリリースの文章が、さらに興味を引きました。

高い遮音性能により、日常のさまざまなシーンで不快音や騒音から耳を守るイヤーマフ「EP-EM70」を発売 ~イヤーマフのイメージを一新する、ヘッドホンライクなデザインを採用~

近年、一般的には不快ではない音を不快に感じたり、音が聞こえすぎるために日常生活に支障があるという方々や、周囲の騒音を気にせずに勉強や仕事に集中したい、落ち着いて過ごしたいと考える方々などから、充電が不要で装着するだけで周囲の不快音や騒音を低減する防音保護具(イヤーマフ)へのニーズが高まっています。

(中略)

当社は本機を、聴覚過敏により困難を抱える方々の生活の質向上や、日常の周囲音に悩む方々のストレス軽減をサポートする商品として提案します。

と、このようにJVC EP-EM70は、聴覚過敏の当事者向けであることを明らかにしている製品になります。

あくまで一般向けの製品として販売され、感覚過敏の当事者にも愛用される製品というのは、世の中にいくらかあります。イヤーマフの多くも、工場のような現場が第一に想定する環境です。とはいえ言ってしまえば出来合いのものを仕方なく使う、そんな境遇から脱せられるような気がしてささやかな自尊心をくすぐられてしまったせいか、この意欲的な製品について、ぜひ詳しく知りたいと思ったのでした。

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センサリーな児童向け吸音テント、ジャクエツなどが共同開発

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画像出典元:福井新聞 https://www.fukuishimbun.co.jp/

センサリーデザイン最前線 第53回

ライターの青いロクです。『センサリーデザイン最前線』は、ひとりひとりの感覚の違いに寄り添うデザイン、センサリーデザインの最新の話題をお届けするコーナーです。

福井新聞、中日新聞、および業界chに掲載のニュースリリースによれば、株式会社ジャクエツ・福井県工業技術センター・福井経編興業株式会社の共同開発で、幼児教育向けの吸音性のテント型教具「カルム」が開発されたとのことです。

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テントントのテント

あなたの”自閉的感覚”に寄り添う。

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発達障害者にセンサリーはどうして必要か ― 思うところを正直に書く人として ⑥

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前回からのつづき)

次に、自分の快適を自分で考え出すことが難しいと感じる場合に、何ができるかを考えていきます。

この場合は、すべての感覚について、少しずつセンスを磨くことから始めていくのが取り組みやすいと思います。自分の快、不快についてきちんと知るためには、色々な刺激をいったん評価を保留した形で自分の中に取り入れ、比較を始める必要があります。

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