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「時間」はむずかしい

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画像出典元:Time Timer 様 http://www.timetimer.com/

センサリーデザイン最前線 第7回

こんにちは。ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO メンバーのYutaniです。このコーナーでは世界中の最新のセンサリーデザインをご紹介しています。

人間の感覚は、「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚・平衡感覚・深部感覚」の7つに大別できるとされています(センサリーデザインとは?第2回参照)。しかしながら、これらのいずれの感覚を使ってもカバーすることが難しい要素もあります。それは、時間です。時間は時計という形で可視化されてはいますが、便宜的に区切った秒/分/時間といった単位を直観的に把握するのは簡単なことではありません。この問題はADHD傾向のある人にとって特に深刻で、仕事や課題を済ませるのに必要な時間を正しく見積もることができない、といった悩みを抱える当事者の人は少なくありません。

ということで今回は、「時間感覚」に関する問題を解消するためのセンサリーデザインを紹介したいと思います。
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シンセサイザーのある生活

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テントントの僕らの目が輝くもの 第4回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは、ASDとADHDを持つ私ユミズが感動したもののうち、同じようにASDやADHDを持つ友人たちに紹介して評判が良かった情報をお伝えしていきます。

第4回に取り上げるのはシンセサイザーです。今回は2011年に日本のコルグ社より発売されたKORG iKaossilatorというiPhone/iPadアプリをご紹介します。iPhone/iPadをお持ちの方は、こちらのサイトより購入ができます。
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服飾のセンサリーデザインから考える

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画像出典元:NAPSTUDIO 様 http://www.eriknap.nl/

センサリーデザイン最前線 第6回

はじめまして、ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTOメンバーのYutaniです。今回から私も、TENTONTO webで記事を執筆することとなりました。よろしくお願いします。

今回は、服飾のセンサリーデザインについて、事例を取り上げながらお話ししたいと思います。このサイトでもセンサリーデザインとは?のコーナーで触れていますが、この世界にいる「それぞれの人」が「必要なとき」に支えになってくれるのがセンサリーデザイン、というのが私なりの解釈です。

さて、関連しそうなワードをWebで調べてみると、「自閉傾向のある人たちのため」とされる実験的なセンサリーデザインを色々と見ることができます。今回は服飾に関するセンサリーデザインの一例として、NAPSTUDIOさんの「自閉症の子供たちのための」衣服”Autistic clothing”を取り上げます。NAPSTUDIOさんはアムステルダムを拠点に活動中のデザインスタジオで、「アイデンティティー」「インテリア」「相互作用」の3つのキーワードを柱とした制作活動をしています。
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コラム:イヤフォンで守れるもの

ヘッドフォンをして
ひとごみの中に隠れると
もう自分は消えてしまったんじゃないかと思うの
—For You/宇多田ヒカル(2000)—

私が中学校へ上がるとき、入学祝で叔母がMDウォークマンをプレゼントしてくれた。当時の最新機器、というワクワクもあったけど、今振り返るとあの時イヤフォンという道具に出会っていなければ、私が音を聴くという行動に執着することは無かったんじゃないかと思う。
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大人も愉しめるレゴブロックセット

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テントントの僕らの目が輝くもの 第3回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは、ASDとADHDを持つ私ユミズが感動したもののうち、同じようにASDやADHDを持つ友人たちに紹介して評判が良かった情報をお伝えしていきます。

第3回に取り上げるのは、レゴブロック。1950年頃よりデンマークのレゴ社で作られるようになったブロックです。今回はその中でも、大人から子どもまで楽しむことができる”機能”を組み立てられるミニレゴブロックセット&インストラクションブック、レゴ・クレイジー・アクション・コントラプションズ(Lego Crazy Action Contraptions)をご紹介します。筆者はアメリカ・サンフランシスコにお住まいのデザイナー、ダグ・スティリンガーさんです。
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馬のためのセンサリーデザインから考える

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画像出典元:Ivana Basic 様 http://ivanabasic.com/

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは、大学でデザインを学んだ私が見つけた、最新のセンサリーデザインをご紹介します。第5回では芸術作品を取り上げてみます。セルビア出身でニューヨークにお住まいのイヴァナ・ベーシックさんの作品、ヒューマン・ブラインダーズをご紹介します。
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TENTONTOno.2のweb版を公開しました

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ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

本日のZINE配布開始に合わせまして、最新号TENTONTOno.2のweb版を公開しました。こちらからご覧ください。

CON TENT S: テツガクする人たち / テントントのためのセンサリーテントと新しくテントントになった人の話 / テントントさんの一日 / 特集:テントント思考実験室 / おまじない / ぬり絵 / マンガコーナー / アスペル電波傍受 / 緊急インタビュー!んとんとちゃん / SENSORY DESIGN / テントント先輩のプチサピエンス

昨年秋に発行致しましたTENTONTOno.1より4ヶ月。たくさんの反響を頂いて新たにメンバーも増え、ASDやADHDの当事者と非当事者が入り混じってミーティングを重ねる中で、ASDやADHDを持つ方のことを前号より深くお伝えできる冊子ができたと思います。ぜひご一読下さい。

コラム:刺激たちと暮らすこと

単に刺激を減らせば良い?

センサリー・スティミュレーター。ASDを持つ方向けの製品機能の説明書きに、よく登場する言葉です。感覚刺激装置という意味で、五感を心地よく刺激することで、嫌なことから自分を一旦離し、気持ちを落ち着かせるような機能を指します。以前センサリーデザイン最前線第1回第3回でご紹介したデザインは、このような機能をデザインの核にしているプロダクトです。

ASDを持つ方へ一般的に抱きがちな支援方法として、自閉症を持つ方は神経が過敏な傾向があるので、目にはサングラスを、耳にはイヤーマフを、と言った形でとにかく刺激をなるべく少なくするものを用意すると良い、というものがあります。簡単にまとめると、刺激を減らすことが重要、という考え方です。これは近年研究の進む自閉症スペクトラム(ASD)という考え方においては、必ずしも適切ではありません。スペクトラムとは自閉症状の多様性を表現する言葉です。
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ASDを持つ子どもとセンサリーデザイン

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センサリーデザインとは? 第4回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは、私達TENTONTOが皆さまに一番お伝えしたいこと、センサリーデザインについて、僭越ながらご紹介させて頂きます。第4回は、感覚感受性が多くの人と比べて大きくずれているようなASDを持った子ども達にまま発生する具体的な問題を、どのように理解し解決していくのかをご紹介します。今回はLDの特徴として現れる問題も併せて扱います。

今回も全英自閉症協会のサイトにまとめられた記載をご紹介させて頂きます。
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繊細さと頑強さを両立させるデザイン

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画像出典元:OtterBox 様 http://www.otterbox.jp/

センサリーデザイン最前線 第4回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは、大学でデザインを学んだ私が見つけた、最新のセンサリーデザインをご紹介します。第4回は、現在手に入るスマホケースの中でも際立って頑丈なケース、OtterBoxをご紹介します。1991年よりアメリカ人のカート・リチャードソンさんが開発しているケースのシリーズです。日本語版の公式サイトがありましたので、詳しくはこちらをご参照下さい。
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