ASD & ADHD Magazine TENTONTO 編集長のユミズタキスです。このコーナーでは数回に分けて、現在制作中のフリーペーパーTENTONTOno.8の内容について、少しずつご紹介していきたいと思います。本日はTENTONTOno.8のメインテーマ、およびテーマカラーを発表します!
TENTONTOno.8のメインテーマは『センサリーの出口』。これまで2年間、TENTONTOはセンサリーという言葉をてがかりに、感覚の違いからストレスを抱え込みやすい発達障害当事者のリラックスできる暮らしについてお伝えしてきました。センサリーの入口と出口。リラックスから、チャレンジへ。今号では、ひとりひとりの感覚の違いに寄り添うデザイン、センサリーデザインについて、実生活での活用を目指して思索を深めていきます。
表紙デザインを担当するのは、今号もんとんとちゃんの作者でTENTONTOライターのmarf。no.8のテーマカラーは厳しい冬を越えた先にある春をイメージした色『サクラ』に決まりました。
TENTONTOno.8は2017年3月下旬頃の発行予定となります。乞うご期待下さい!
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フリーペーパーTENTONTO(テントント)は、同名のボランティア団体による、発達障害の当事者には生まれ持った感覚の違い由来の困難があること、そしてそれを解決する未来をつくるデザイン『センサリーデザイン』についてお伝えしているフリーペーパーです。
毎号みなさまよりご協賛という形でご寄付を募集しています。戴いたお金は新刊の印刷費用に当てさせていただきます。ご協賛は一口1,500円よりご応募いただけます。ご協賛についての詳細は、こちらをご覧ください。
TENTONTO編集長のユミズタキスです。本日はアメリカ・シカゴの水族館・博物館で使える自閉症スペクトラム障害児向けアプリの話題です。
予定外のことが起きてしまうと愚図りがちな自閉症スペクトラムをもつ子どもたち。このアプリでは事前に見て回る順番のスケジュールを立てられたり、そのエリアで知的好奇心を満たしより楽しめるような仕掛けが入っています。abc7chicago.comより、日本語訳にしてお届けします。
みなさん、こんばんは。TENTONTOメンバーのmarfです。
週末は仕事(?)のハッピーホームデザイナーをお休みして、村でのくらしを満喫しようと思います。
じゃーん、キャンプに来ました〜(つもり。)
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画像出典元:Wikimedia Commons 様 https://commons.wikimedia.org
感覚刺激を取り込む過程で、どこかしら処理を違えてしまった結果生じる困難、感覚処理障害(SPD)。自閉症スペクトラム障害(ASD)者にまま併発するその症状の緩和を図るデザインとして、テントントではセンサリーデザインの考え方をこれまでご紹介してきました。今日はデザインの文脈で、少し踏み込んだ内容をお話できればと思います。
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センサリーデザインに関する知識や、ビッグニュースをお届け。
ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO メンバーのmarfです。
このコーナーでは世界で次々と生まれる、最新のセンサリーデザインをご紹介します。第18回は第16回に引き続き、自閉症とテクノロジーに関するカンファレンス、オーテック2015で発表されたアシスティブ・テクノロジー(補助技術)、「バイオメトリック・リストバンド」をご紹介。The Telegraphより一部和訳してお届けします。
ASC(自閉症スペクトラム症状)のひとつに、自分のコンディションをうまく把握できないことがあります。暑すぎたり、寒すぎたり、体の不調をうまく伝えられないとき、このリストバンドが役立つそうです。心拍数や皮膚の表面温度といった情報をリストバンドによって測定し、そこから得られた体調の変化を支援者がアプリでモニターできるというもの。気付かずに放っておけば不快になりすぎて”爆発”してしまうような状況でも、このシステムがあれば、適切なタイミングで家族や支援者が適切な処置を施せるかもしれません。
私がメガネを掛けるようになったのは、高校生のころから。それまで視力が1.5あり、裸眼でもいろいろよく見えていた自分にとっては、いちいちメガネをつけたり外したりするのも面倒でしたし、メガネをかけた自分の顔に違和感があって、なるべくメガネが目立たないフチの細いタイプのものを選んでいたと思います。
時を経て、今やすっかりメガネとはおともだち。今かけている3つのメガネはそれぞれ役割が違います。そういえば各々がテントントメンバーと購入していることに気がついたので、ひとつひとつを思い出とともに紹介してみます。
みなさん、こんばんは。TENTONTOメンバーのmarfです。
これまで私の大好きなセンサリーゲームとしてご紹介してきました「どうぶつの森」。まったりプレイしてきましたが、最近また熱が上がってしまい、新たに「どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー」もゲットしました!
こちら、そのタイトル画面です。(いままでと同じ顔にしました)
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ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。このコーナーでは、私達TENTONTOが皆さまに一番お伝えしたいこと、『センサリーデザイン』のお話をご紹介しています。
度々このコーナーでご紹介してきた全英自閉症協会のウェブサイト。センサリーデザインを詳細に伝える、貴重な資料が掲載されています。
感覚感受性からデザインする(第2回)
センサリーデザインを用いた支援とは(第3回)
ASDを持つ子どもとセンサリーデザイン(第4回)
上記の内容の掲載元である“自閉症者のセンサリーな世界(The sensory world of autism)”の記事に、自閉症者の感覚過敏を伝える動画が追加されました。
この動画では、専門的には感覚処理障害(SPD)や感覚統合障害(SID)と呼ばれる、自閉症スペクトラム障害(ASD)と併発しやすい感覚過敏を、VFXを用いて視覚化しています。私自身もこの動画の彼の感覚に類する困難を抱えて生活していますが、その辛さを的確に表現していると感じました。多くの人には「おしゃれな壁紙」「おもしろいテレビ」「心地良い太陽の光」でしかない刺激や、「水滴の音」「ソファのバウンド」「カーテンのひだ」といった気にも留めないような繰り返しが、激しい不快感としてアスペルガーや自閉症の当事者を襲います。
センサリーデザインは、ひとりひとりが生まれもった感覚にぴったりと合わせた設計をするという、新しいデザインの考え方です。それは『誰もが快適な空間づくり』の限界を真摯に受け止めて、感覚の違いから生まれる他者に理解されにくい苦しみを解決するアイデアです。