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TAG: コラム

就活 ―ガンバリを評価されちゃって―

 

四月、就活シーズン真っ盛り。電車の中に学生さんであろう、着慣れていないスーツ姿の人達をたくさん見かける季節です。ASDとADHDをもつ私も、かつていわゆるまっとうな就活をしたことがあります。

 

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本人だから、”メルトダウン”は防げる

 
発達障害をもつ人たちの”メルトダウン”について、いかに対峙するか。そのような内容は、国外の支援活動サイトによく散見されます。日本で言ういわゆる癇癪のことですが、メルトダウンと言うと、いよいよ回復不能な、破滅的な事象として、支援者たちが当事者の感情の爆発を捉えていることが伺われます。

なぜ当事者は、”メルト”するほどに熱くなりすぎてしまうのでしょう。それは、発達障害者の多くは自分を精神的に追い込んだり(背伸びのし過ぎ)、実際に他人に追い詰め(虐め)られたりしやすい傾向があること、加えてそのような現実に基本的に”気が付けない”からだと、私は考えています。

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強迫めし ばっかり食い編

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声を大にして言いたいことがあります。いただきます、と手を合わせてから先は、私とご飯とは”食う食われる”の関係なのです。ですから、あなたからその格闘の様子がどう見えようと、それを根拠に私たちの”真剣勝負”の邪魔をしないでほしいんです。

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支離滅裂の構造―正直さと好奇心が暴れるとき

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CHILLれぬ日々を過ごす 第9回

みなさんこんにちは、TENTONTO編集長のタキスです。”発達障害当事者の日常”をテーマに、リラックス出来ないASD(自閉症スペクトラム)&ADHD(注意欠陥性・多動性)のココロを描くこのコーナー。今日はみなさんに「支離滅裂になりがちでチルれない」というテーマで、お話をしたいと思います。

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夢のコラボ?ライ・シン・タタルさん、アラン・ガードナーさんを描く

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画像出典元:The National Autistic Society 様 http://www.autism.org.uk

TENTONTO編集長のユミズタキスです。

今日はコアなTENTONTOファンならニヤリ(?)の情報をお届けします。

センサリーデザインとは?のコーナーでセンサリーデザインの核となる感覚感受性についての記事をご紹介した全英自閉症協会のwebサイトにて今年公開された、テントントさんがやってみたコト第2回でご紹介したASDをもつ細密画家、ライ・シン・タタルさんの特集。タタルさんの絵の中に、同じくテントントさんがやってみたコト第13回でご紹介したASDをもつ庭師、アラン・ガードナーさんの肖像画がありました。

Raj Singh Tattal on family, inspiration and what he’s learned

当サイトでご紹介してきたASDをもつ活動家の方たちが、現在進行形でコラボレートしながら活動の幅を広げていることに、私はたいへん勇気づけられます。毎日記事を更新して、1年と1ヶ月が過ぎた当サイト。今後ともよろしくお願いいたします。

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ASD診断から決心、アーティストへ

「自閉症は、世界を見るための方法のひとつにすぎない」ASDの庭師・Alan Gardnerさん

自閉症の感覚過敏って、どんな感じ?(動画)

己ノ脳ニ傾聴ス―自閉症スペクトラム症状の動作音(感覚過敏 混雑時の駅構内編)

多くの人は、それとなく他の人とぶつからない距離感を保って移動できるそうだ。だが、文脈盲の私にはその「それとなく」は極度に難しい。

加えて、ASD者の多くが持つ感覚過敏のあらわれにより、他人の衣服やバッグなどが自分の体に接触するのをとても不快に感じてしまう。

そのため、混雑した駅構内で往年のフリーゲーム気合避けバカ一代なみの「弾幕避けゲーム」を展開する必要がある。

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「クレーン」が知りたい

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画像出典元:長岡労働衛生コンサルタント事務所 様 http://www.nrec.sakura.ne.jp/

テントントの僕らの目が輝くもの 第9回

ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。

このコーナーでは、ASDとADHDを持つ私が感動したもののうち、同じようにASDやADHDを持つ友人たちに紹介して評判が良かった情報をお伝えしていきます。

前々回の橋ガールに引き続き、私タキスの普段のネットサーフィンの様子を少しだけご紹介させていただきます。自閉症スペクトラム症状(ASC)の現れとして、システムに対する感覚が多くの方とくらべ鋭いとされています(システム化指数(SQ)の記事参照)。そのおかげで、構造マニアと言いますか、あるひとつについてどのようになっているか、どんな種類があるのか、きめ細やかに知りたくなってしまう。そんなアスペゴコロが、ふつふつと湧いてくるのです。

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己ノ脳ニ傾聴ス―自閉症スペクトラム症状の動作音(社会的想像力の欠如 編)

人の話をよく聞くことの「よく」の部分には、「想像力を働かせて」という一要素が入っている。社会生活の中での多くのシチュエーションでそれは起こる。
「想像力を働かせる」ことが求められている、そううっすらと気がついたときには、私は以下のような思考ルーチンを踏んで対処しようとしてしまう。

・ここでいう想像力は、棒と台座を使って天井に吊るされたバナナを取るにはどうしたらいいか想像する、という類のものではない、ということを念頭に置く
・相手の気持ちを考えて、と、言い換えをされる場合もあるが、これは論点ずれを起こしやすい定型文のため、意識して自分で文意を正す
・このような「当たり前」のことを言われて考えこむことそのものが奇異に映るため、生返事に見えないような応答を心掛けつつ、上記2項目を手早く実践する
・マルチタスク化を避けるために、「次の一手」のみ、結局なにをしたらいいのか、を、気が散る中で考える
・こちらがこわばると相手も緊張してしまうので、話を聞きながら可能な範囲でリラックスすることに努める
・丁寧すぎないように注意して、リラックスした笑顔で簡潔に謝辞を述べる、オーバーリアクションを嫌う人の場合は特に注意を払う
・着席後、メモやふせんに書きだしてアウトプットし、その後の作業のマルチタスク化を避ける
・うっすらと感じる周囲からの奇異の視線を気にすると作業能率が低下するので、事実か否かはどうあれ、被害妄想と割り切り頭から排除する
・感じた負荷に応じて、用意して置いた単糖類を含む菓子を食べる

ユミズタキス

突飛なアイデアやってみたい―それでもいい

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CHILLれぬ日々を過ごす 第8回

みなさんこんにちは、TENTONTO編集長のタキスです。”発達障害当事者の日常”をテーマに、リラックス出来ないアスペルガー&ADHDのココロを描くこのコーナー。今日はみなさんに「次から次へやりたいことをやってチルれない」というテーマで、お話をしたいと思います。

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アスペル・シアター:Birds

2006年よりニューヨークからソーシャルニュースを届けるBuzzFeed今日、日本語版がオープンした。BuzzFeedには、Autismというタグがある。
本日はBuzzFeedより、自閉症者のドローイング画集『Drawing Autism』を特集した以下の記事から1枚を紹介する。

http://www.buzzfeed.com/alanwhite/13-extraordinary-pictures-by-autistic-artists#.nf8G8aqRB3

“Birds” デビット・バース

enhanced-6145-1398762540-1デビット・バース/”Drawing Autism”より

視覚に基づく分類学(訳注:野鳥分類のこと)は不変のものだ。デビット・バース(1998年生まれ、18歳)による397種の鳥たちのリストが、それを示している。

評:野鳥図鑑を1ページ1ページめくりながら、かぶりついて描いたであろう絵。美しい鳥達が暮らす地球にいる事実を確かめながら、いつか全種と出会える日を夢見て。

ユミズタキス