ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 公式サイト

TENTONTOweb

TAG: コラム

スニッカーズ日和

dd

これはわたしが消費した約1ヶ月分のスニッカーズである。ざっと5000円分くらいあった。去年の7月24日から食べ続けているスニッカーズ、食べ終わった後は捨てていた私だったが、溜めてみればと言われ植木鉢に溜める事にしたのだ。

真ん中に結び目を作るのがいつものお決まりの形だ。夏場は冷えスニッカーズにはまっていた。結構な力を入れて歯をくいしばらなければ、スニッカーズに有り付けないのもまた良い。

同じものを毎日食べていることに安堵を覚える。美味しさには度々びっくりする。カロリーをこの細長いチョコとキャラメルの塊だけで十分補えるのはとても合理的だとも思う。スマートに食事をできているとぴったりとロジックがはまったような快感を得る事ができる。

試しに食べない日を作ってみたのだが、どうも食べないと1日に締まりがない。結局その日も夜、1日を取り戻すべくスニッカーズを摂取した。わたしのスニッカーズ生活はまだまだ続きそうだ。

ほら、また食べたくなってる。あれ、もしかしてあなたも食べたくなってる?

 
わ田かまり

http://321wa123.tumblr.com

http://wadakamari.tumblr.com

コラム:憂さ晴らし屋のめざめ

 
文:ユミズタキス

 
唐突だが、人には役割があるべき、という極論の話をしてみる。自分がどんな役割を果たしてきて、これからも果たしていくのかは、沢山のASD、ADHD当事者と接触していく中で、必然考えを深めていくことになった事柄だった。それについて現時点での解を、テントントの読者と共有しておきたいとおもったので、更新2時間前の今、画面をみつめてタイピングしている。

続きを読む »

マンガから得た二つの「居場所」

shine
(日) S = シャイン(輝き)

テントントさんの持つちょっと変わった好奇心にスポットを当てます。
 
 
aspeshigusa2

絵:わかめ

アスペしぐさ 第2回

こんにちは。アスペしぐさ師範代こと、TENTONTOメンバーのボウシです。前回のアスペしぐさでは、マンガを「察する感覚」の違いを補うことに役立てていたお話をご紹介しました。今回はマンガに「居場所のある安心感」を得ていた、私のエピソードをお伝えします。

前回触れた、ASD者が抱えやすい「察する感覚」の違い。感情の機微などの明文化されないものを察する感覚のズレは、時として周囲から「空気の読めない」と評価され、孤立してしまう原因になります。【テントントさんがやってみたコト】では多くのテントントさんが、感覚の違いから社会的な場で困難を抱えていたと語っています。そして、ロッククライミング音楽漫才などの自分に合った活動の中に居場所を見つけています。

私自身もその一人で、家でも学校でも周囲の状況がよく把握できずに、「居場所のある安心感」が得られにくい日々でした。特に中学校では、思春期特有の明文化されていないルールが増え、とても混乱しました。

続きを読む »

金のオノは、壊れなくてセンサリー。

 
道具にたいして、思い入れのつよい方だと思う。基本的に不器用だから、とりあえず道具の扱いを上手くなろうと頑張ってみる。自分の手足のように使えないなら、いい道具でもかえって不便。四苦八苦するうちに道具に愛着が湧いてくるのは、きっと自然なことなんだろう。
 
続きを読む »

ソツなくこなせないから―ほんとうに好きなことって大事

tentonto_chillrenu

CHILLれぬ日々を過ごす 第10回

みなさんこんにちは、TENTONTO編集長のユミズタキスです。”発達障害当事者の日常”をテーマに、リラックス出来ないASD(自閉症スペクトラム)&ADHD(注意欠陥性・多動性)のココロを描くこのコーナー。今日はみなさんに「ソツなくこなせなくてチルれない」というテーマで、お話をしたいと思います。

続きを読む »

コラム:アスペが好きなモノの共通点 その1

shine
(日) S = シャイン(輝き)

テントントさんの持つちょっと変わった好奇心にスポットを当てます。
 
 
tentonto_mlp
似たもの同士趣味が似てくるということはよくあることですが、アスペにもそのような傾向があるのではないでしょうか。

サイモン・バロン=コーエン著『自閉症スペクトラム入門』には、ASDの特徴のひとつとしてSFを好む傾向があるという記述があります。一般的にASD(自閉症スペクトラム)の方はサイエンス・フィクションを好むということは、TENTONTO no.2でも寄生獣を話題に挙げてお伝えしました。ASD傾向がある人がSFを好むのには理由があります。

続きを読む »

わたモテは「タクシー・ドライバー」だった

snooze
(水) S = スヌーズ(うたた寝)

テントントさんのマイペースな日常を、コラムやマンガでつづります。
 
 
tentonto-watamote

TENTONTOエンタメ部 第11回

「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」(通称:わたモテ)を読んだ。2013年にはアニメ化もされた人気漫画だ。僕はこの漫画を読んだことがなかったのだが、「非リア」ネタにアニメ・ゲームのパロディを盛り付けた程度の漫画だと勝手に思っていた。しかし、この認識はすぐに改められた。わたモテはテントントさんあるあるを非常にリアルに描いている漫画だったのだ。

「リアル」と言っても「厳しいし残酷だけど甘えるな、これが現実!」といういわゆる、自然主義的なリアルさではない。確かに、この漫画は救いのない描写で笑いを取ったりすることが多々ある(ほぼ毎回そうだ)。だけれど、主人公・智子(もこっち)の行動パターンはまさに一部のテントントさんの思考を踏襲しているように感じられる。そういう意味でもわたモテは、「実情に即している=リアル」なのだ。

続きを読む »

コラム:刺激たちと暮らすこと

navi
(火) N = ナビ(案内)

センサリーデザインに関する知識や、ビッグニュースをお届け。
 
 

単に刺激を減らせば良い?

センサリー・スティミュレーター。ASDを持つ方向けの製品機能の説明書きに、よく登場する言葉です。感覚刺激装置という意味で、五感を心地よく刺激することで、嫌なことから自分を一旦離し、気持ちを落ち着かせるような機能を指します。以前センサリーデザイン最前線第1回第3回でご紹介したデザインは、このような機能をデザインの核にしているプロダクトです。

ASDを持つ方へ一般的に抱きがちな支援方法として、自閉症を持つ方は神経が過敏な傾向があるので、目にはサングラスを、耳にはイヤーマフを、と言った形でとにかく刺激をなるべく少なくするものを用意すると良い、というものがあります。簡単にまとめると、刺激を減らすことが重要、という考え方です。これは近年研究の進む自閉症スペクトラム(ASD)という考え方においては、必ずしも適切ではありません。スペクトラムとは自閉症状の多様性を表現する言葉です。

続きを読む »

コラム:跳びはねることがしあわせな理由

order
(木) O = オーダー(秩序)

なかなか理解されない「自分ルール」にも、なにかヒントがあるかも。
 
 
どこまでも続いていそうな青空の下、敷石が敷き詰められたような茶色い地面の上に、小柄なおじさんが立ち尽くしているという奇妙な風景。有名なテレビゲーム『スーパーマリオブラザーズ』のスタート画面です。左手は十字キー、右手はダッシュボタンとジャンプボタン、たったこれだけで画面の中のおじさんを自在に操るこのゲームは、1985年以降に生きる世界中の沢山の人の心を捉えます。ASDとADHDを持つ幼い私も、その中のひとりでした。

続きを読む »

文脈盲ってこんな感じ―「この写真見てよ」と言われたら?

caetextia_tentonto

TENTONTO必修わ~ど 第1回

こんにちは、TENTONTO編集長のユミズタキスです。

昨日お伝えした記事、ひと目でわかる、TENTONTOを読むための専門用語。真っ白で殺風景な概念図のみのご紹介でしたが、Twitterで反響をいただけとても嬉しく思います。

ご好評いただけたことに気を良くして、さっそく本日からコーナー名を『TENTONTO必修わ~ど』と題し、図の中にある言葉をひとつずつ、私なりにお伝えさせていただきます。

本日は「文脈盲」についてお伝えします。
 
続きを読む »