大阪・関西万博 感覚配慮の休憩室「カームダウン/クールダウンルーム」が少なくとも8か所以上設置
センサリーデザイン最前線 第72回
ライターの青いロクです。2025大阪・関西万博が4月に開会しました。このイベントでは感覚刺激に配慮した休憩室「カームダウン/クールダウンルーム」が各所に設置されています。
ライターの青いロクです。2025大阪・関西万博が4月に開会しました。このイベントでは感覚刺激に配慮した休憩室「カームダウン/クールダウンルーム」が各所に設置されています。
画像出典元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/
TENTONTOのmarfです。本日は、シンガポールの「セラピーガーデン」についてのニュースをご紹介します。
発達障害を緩和する観光施設、先進国シンガポールに学ぶ(ナショナル ジオグラフィック) – 日本経済新聞
こちらの記事によると、シンガポールには、自閉症、ADHDなどの人も過ごしやすいよう配慮された展望台などの施設が現状16施設あり、今後科学者の助言を得て30の無料ガーデンをそろえる予定もあります。学術誌で発表された研究によると、セラピーガーデンを訪れた人たちの脳の活動を調べたところ、気分の改善、感情の制御、ストレスの低下、炎症の軽減に役立つことがわかったそうです。
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パリオリンピック・パラリンピックで世間の盛り上がる中、ASD&ADHDマガジンとして私達が関心を持つのはフランスでのセンサリールーム事情でした。
パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会として利用されている新設の「アディダスアレーナ(ポルト・ド・ラ・シャペル・アレーナ)」には、センサリールームが競技場としてフランス国内で初めて設置されたとのこと。オープンが2024年2月11日なので、つい半年前からセンサリールーム設置完成の動きがあることになります。
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画像出典元:中国新聞デジタル
昨月1日より開業したサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」に、スタジアムの設計段階から発達障害者の利用を想定して制作された新設のセンサリールーム、およびカームダウンスペースが完成しました。センサリールーム内外の様子は、こちらの動画の4:41から紹介されています。
画像出典元:株式会社 ヤマダホールディングス https://www.yamada-holdings.jp/
ヤマダデンキでこのたび、相模原店で昨年から実施していたクワイエットアワーを神奈川県の18店舗に拡大する試みが始まります。一部店舗除き、2月13日よりスタートします。
先々月お伝えした、アメリカ・ウォルマートでの「センサリーフレンドリーな時間帯」の全店舗実施をはじめ、店内のBGMや館内放送のカット、店内照明の部分的な消灯、展示家電製品の消音といった形で感覚に配慮した店舗環境づくりを取り入れることが活発になっています。日本での試みの広がりを頼もしく感じます。
この間、駅のホームで高級寝台列車が停まっているのを見かけました。見るからにお金のかかった外装のデザイン。きっと特別なときに乗るのでしょう。
そういう寝台列車ではないですが、私も寝台列車に乗ったことがあります。駅のホームから電車に乗って自分のコンパートメントに入ると、駅での雑踏から一転、こじんまりとして自分だけの空間という感じがします。そのときは造り付けの寝具でダニにくわれて大変な思いをしたのですが、空間としては好ましいなと感じたのを覚えています。
公共の場において個人的なスペースが得られることの価値も高いものがありますが、雑踏の感覚刺激に非常に疲れてしまいやすい発達障害の当事者としては、公共の場を通り過ぎずに個人的なスペースに居るまま移動できる自家用車は、かなり快適だったりします。
それの究極に快適な形、キャンピングカーのような空間プロダクトは、当事者として落ち着ける場所の代表なのかもしれない、とも思います。
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画像出典元:Walmart https://corporate.walmart.com/
ライターの青いロクです。これまでTENTONTOでは「クワイエットアワー」という、お店の照明のまぶしさを減らしたり、音楽を鳴らさなくしたりして、発達障害者が買い物しやすい環境にする取り組みを紹介してきました。音や光について感覚過敏がある子どもを連れた家族や、当事者が買い物しやすくなる時間帯を設けるものです。
先んじて取り組みが広がっていた海外では、クワイエットアワーと同等の「センサリーフレンドリーな時間帯」を、最大手企業 ウォルマート(Walmart)が、2023年11月から毎日行うようになりました。衣食住全般を扱う大規模店舗だけでも米国内で約3600店舗が対象であり、実施店舗数や頻度において、クワイエットアワーの取り組みとしては過去最大規模と思われます。今のところ終了期間は発表されておらず、今後継続して実施される見込みです。
代表のユミズです。本日のセンサリーデザイン最前線は日本におけるセンサリールームの話題です。株式会社LIFULL ArchiTechの「Instant Booth」を活用したカームダウンスペースが、第11回かわいい感性デザイン賞企画賞を受賞とのニュースです。
デザインは、青山学院大学理工学部情報テクノロジー学科助手/名古屋工業大学大学院工学研究科社会工学専攻博士後期課程の木村正子さんが担当されました。感覚過敏の当事者でもあるとのことで、以前TENTONTOでもご紹介したドバイ万博でのセンサリーデザイン関連の展示を実際にご覧になり、刺激を受けられたとのこと。
ライターの青いロクです。昨月28日のニュースリリースによると、大手ディスプレイデザイン会社の乃村工藝社が、筑波大学・佐々木准教授と協力して福岡PayPayドームにて「センサリールーム」の利用環境を調査したようです。国内のディスプレイ業大手がセンサリールームを研究テーマとして公表するのは、おそらく初めてのことです。
画像出典元:乃村工藝社 https://www.nomurakougei.co.jp/
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画像出典元:東京すくすく https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/
今月中旬、さいたま水族館にて試験的に「クワイエットアワー」が開催されました。これまでもTENTONTOでは「クワイエットアワー」に関する国内外の事例をご紹介してきましたが、日本各地で導入の動きが少しずつ盛んになっています。今回実施された際の利用者の反応など、詳細についてはこちらをご覧ください。
さいたま水族館で「クワイエットアワー」 感覚過敏の子どもに配慮して音声なし、照明も調整 – 東京すくすく