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TAG: コミュニケーション

落ち着け!~『ペルソナ4』が教えてくれた、発達障害者の役割~

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画像出典元:アトラス公式サイト https://www.atlus.co.jp/

※このコラムにはアトラスのゲーム・アニメ作品『ペルソナ4』に関するネタバレが含まれています。面白さを損なうおそれがあるため、プレイ済みの方、またはネタバレを気にしない方のみご覧ください。
 
 
アスペルガー症候群の主人公を描くラブコメディー映画『シンプル・シモン』。フリーペーパーTENTONTOno.1で取り上げ、このwebでも何度も紹介してきた作品ですが、この映画の原題(スウェーデン語のタイトル)をご存知でしょうか?

実は『宇宙に感情は存在しない(I rymden finns inga känslor)』というタイトルがついています。このタイトルの意味するところは映画をみていただくとして、アスペルガー症候群はじめ、ASD(自閉症スペクトラム障害)をもつ人々を多くの人目線で捉えたとき、感情が存在しない、と頑なになっているような印象を与えることはよくあるのではないか?と思います。

 
実際にはメルトダウンといって、幼少期には特に激しい感情の暴走をひんぱんに引き起こすASD当事者。大人になるにつれ、自立がかなえば自主的に環境を選べるため、メルトダウンの機会は減り、自閉的と呼ばれる物静かな状態が多くを占めるようになってきます。そうすると今度はメルトダウンと別の対人コミュニケーション上の問題が生じます。「コイツは人間らしい感情を持っているのか?」という多くの人側からの疑念と、「どうやら多くの人はうっとうしいほどに感情に満ちているらしい」という当事者の心理からくる厭世的な感覚といった問題です。

 
さて、当事者はメルトダウンを多く経験して成長していくので、メルトダウンによって醜態をさらすことに非常に嫌悪感があります。そのため、落ち着けるように環境を整備して、安静に思考、行動できるようにしていくことがTENTONTOで紹介している『センサリーデザイン』というわけですが、上記のような問題もあらたに表れてくることもあります。では、そんな当事者をどのようにサポートできるでしょうか?

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『NHK自閉症アバターの世界』再放送中です

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画像出典元:NHKオンライン 様 http://www.nhk.or.jp/

編集長のユミズです。センサリーデザイン最前線第40回第50回でご紹介した池上英子教授の研究を題材にしたドキュメンタリー『NHK自閉症アバターの世界』の再放送がただいま行われていますので、本日はそのお知らせです。
 
自閉症アバターの世界 第1夜 脳内への旅
2018年9月5日(水) 午後8時00分 〜 午後8時30分
2018年9月12日(水) 午後1時05分 〜 午後1時35分

自閉症アバターの世界 第2夜 仮想と現実を生きる
2018年9月6日(木) 午後8時00分 〜 午後8時30分
2018年9月13日(木) 午後1時05分 〜 午後1時35分

仮想世界での人のコミュニケーションについて研究されているアメリカ在住の池上教授が、『セカンドライフ』内の自閉症者グループにて交流のあった人々へ会いに行く、という内容になっています。ニューロダイバーシティの観点から、自閉症当事者のコミュニケーションの有り様について考えを深められる番組構成。当事者が自分の感覚の違いに向き合っている姿がリアルに描かれています。

アメリカの発達障害当事者を取り巻く現状も知ることができる、貴重な映像となっています。同じくアメリカが舞台で2018年9月7日公開予定の映画『500ページの夢の束』の予習として観るのもオススメです。
詳細はNHKハートネットTVのWebサイトをご覧下さい。

https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/194/

https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/268/
 
ユミズタキス

左と右がわからない毎日

左と右。

誰が決めたのかはわからないが、この概念によってちょっぴり苦しむ人がいる。

  • とっさに左か右かを言われても判断できかねる
  • こちらが説明をする際に、左右を正確に案内できない

この症状には名前があり、”左右盲”と呼ばれているようだ。

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人の気持ちを想像できないなりに2

先週に続いて、ASD傾向がありながら少しそれともズレた私の道徳観念について、思索を深めながら書いてみたいと思う。

私の中では、してはいけないことの基準はある程度ハッキリとしている。それは、本人またはそのものの由来に責任がないところへの侵害、誹謗中傷といった類の暴力行為だ。ざっくり言うと国籍、人種、性差、障害、容姿、文化などへの差別や、不慮の事態、災害に見舞われた人の神経を逆撫でするような行為などが該当する。
 
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Dinah #60 「ダイナとダイナ」

snooze S = スヌーズ(うたた寝)
テントントさんのマイペースな日常を、コラムやマンガでつづります。
 
 
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TENTONTOエンタメ部 第74回

こんばんは。TENTONTOメンバーのYutaniです。

作者のクロエ・アスパー(Dinah)さん公認のもと、毎週、日本語訳バージョンをお届けしてきた「Dinah the aspie dinosaur」。アスペ(aspie)恐竜の女の子・ダイナが活躍するイギリス発のWEBコミックです。今週も、新しいエピソードの翻訳版を公開します。

今週は、ダイナが「友達」について考えるお話です。ベンチに座るふたりのダイナ。そこへ、モンキチョウが翔んできて。

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人の気持ちを想像できないなりに

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画像出典元:M’s PLUS http://www.ms-plus.com/

先日の編集長タキスの記事(コラム:有害、無害について考える)を読んで思い出したことがあり、それにまつわる事柄で自分なりに考えるところを今日は書いてみたいと思う。

思い出したというのは、10年ほど前に私がやっていたSNSでの話だ。そのSNSで繋がりのあった男性が、ある一つのニュースを取り上げて記事を書いていた。内容は、車椅子の方の転落事故のニュースを、ガンダムに出てくるロボ、ガンタンクが発進するシーンの画像とともに紹介するというもの。足がキャタピラで見た目が車椅子っぽいガンタンク。事故の状況とかけてふざけているその記事は、淡白な文章と相まって妙に笑いを誘うものに仕上がっていた。

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コラム:有害、無害について考える

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画像出典元:Ruger Firearms http://www.ruger.com

「こういうことをしちゃ、いけない。」こういった道徳観念は、何かしらの”大事にしなければいけないもの”に沿って判断されるものでしょう。一般の感覚を持っている人からすれば非常識な感覚を持っているといえる発達障害の当事者は、しばしば”大事にしなければいけないもの”の優先順位が常識的でないという点で、目立ってしまうことがあります。

その際たるものが、害をなすという概念の捉え方のずれです。それというのも、「自分のされたくないことは相手にもしないようにしましょう」のような小学生的な道徳観では一揃えに動けない、というケースが害をなす・なさないの場合でまま発生するからです。先天的な感覚の違い、同じく発達障害傾向のある家庭内での環境からくる違い、理由はいくつかあります。ただ何が酷でなにが酷でないか、自然と自分が思うことと多くの人が思うこととがずれていて、そのずれが自分を非常に不利にすることに気を張っているという気持ちが、必然生じやすい星のもとにはあるのです。

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コラム:ASDな自分が苦手なパターンの会話と、その逆について2

前回のコラムで、私が”ノリや空気で進められる会話”が苦手ということ、それとは逆に快適な会話のパターンが二種類あるということを書かせていただいた。前回はそのうちの一パターンについても話したので、今回はもうひとつの会話パターンについて書いてみたいと思う。

息抜きしつつ人と話すのにちょうどいい、もうひとつの会話パターン。それはテンポのいい(ギャグ的な)ノリを、会話の中でトコトン楽しもう、というモノだ。

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Dinah #86「ダイナとコーヒーショップ」

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TENTONTOエンタメ部 第107回

こんばんは。TENTONTOメンバーのYutaniです。

アスペ(aspie)恐竜の女の子・ダイナが活躍するイギリス発のWEBコミック「Dinah the aspie dinosaur」。作者のクロエ・アスパー(Dinah)さん公認のもと、ダイナの日本語訳バージョンをお届けしてきました。

前回以来、3ヶ月ぶりの更新となる本日は、今年7月に公開された新しいエピソードを和訳でお届けします。コーヒーを飲もうと街へ出掛けるダイナ。お気に入りのコーヒーショップへ行こうとする彼女でしたが…

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“Autcraft” 創設者 スチュアート・ダンカンさんインタビュー

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Y = ユース(青春)

熱い思いを胸に活動する、テントントさんのハートフルなチャレンジ。
 
 

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インタビュー聞き手・和訳:Yutani(TENTONTO ライター)

大人気の「冒険・ものづくりゲーム」Minecraft。自由度が極めて高く、あらゆる遊び方、使い方が可能なゲームです。スチュアート・ダンカンさんは、自閉症児が安全かつ快適にMinecraftを楽しめるサーバー(ゲームプレイ環境)の提供を目的とするプロジェクト”Autcraft“を2013年に開始。英・BBCを初め、世界のメディアが取り上げる注目の人物です。ダンカンさんへのインタビューは、日本では初めてとなります。

2016年3月26日に配布開始のフリーペーパーTENTONTOno.5でも取り上げているこのインタビュー。当サイトTENTONTOwebでは、紙面の都合でお届けできなかった部分も含む完全版を公開いたします。

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