強迫めし 寿司編
寿司が大好きだ。特に好きなネタはホタテとサーモンで、回転寿司に行くと2皿、3皿と食べてしまう。魚が好きで、酸っぱい物も大変好き。両方合わさった寿司は最高、という訳である。似た料理では、海鮮丼も好きだ。この前に山形県の酒田港で食べた海鮮丼はとても美味しかったのを思い出す。
けれど、たまにふと疑問に思うことがあるのだ。
ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。このコーナーでは何回かに分けて、現在制作中のフリーペーパーTENTONTOno.4の内容について少しずつご紹介していきます。
本日はTENTONTOno.4のティーザー画像を発表!
TENTONTOno.4は2015年10月末頃の発行予定となります。乞うご期待下さい!
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冊子TENTONTOとは:
発達障害の当事者と非当事者のボランティアメンバーが集まって、生まれ持った感覚の違いゆえの困難があること、それを解決するデザイン、センサリーデザインについてお伝えしているフリーペーパー。
毎号みなさまより、印刷費用のご協力を募らせていただいております。最新号につきましても募集をさせて頂いておりますので、みなさまのご協力を心よりお待ちしております。ご協賛は一口1,500円よりご応募いただけます。
ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 編集長のユミズ タキスです。
発達障害当事者のもつ感覚の違いを伝えるフリーペーパーTENTONTO。前号no.3発刊から2ヶ月が経ち、現在最新号へ向けて準備を進めています。このコーナーでは、各記事の担当者がno.3制作時の思いを綴ります。第2回の今回は『あすぺるうが』徹底攻略を作成した、私タキスが担当します。
私はASD(アスペルガー)とADHDという、2つの発達障害の当事者です。また、ASD者の多くが抱える感覚過敏・鈍麻と、それ由来の強迫性障害(OCD)という二次障害を抱えて、日々生活しています。
他者の体が不意に私の体へ接触する、つまり人とぶつかること。これは私の多くの人との感覚の違いゆえに、やむなく大きな苦痛を感じてしまう場面のひとつです。都市部に住む私は家を一歩出てから戻ってくるまで、常にそうならないよう気を張っています。
定型発達者のテントントメンバー原が、そんな私の様子を興味深そうに眺め、ふと「その感覚をゲームにして体感してもらえるようにしたら、気持ちがわかるかも」という案を出してくれました。
こんにちは。TENTONTOメンバーのYutaniです。
エンタメ部のコーナーでは、海外のスラング(隠語)をキーワードに、多くの人と感覚の違いをもって暮らす人=テントントさんの生活について考えてみる企画をお送りしています。題して、「テントントなスラング」!
今回ご紹介するのは、アスペルガーの当事者にまつわるかなり多くの場面で使われている英単語。スラングというよりも一般的な言葉に近いものです。
発達障害のあるなしは、たとえば顔の違いと似ています。
顔の美しい人、醜い人、そのどちらでもない人がいます。
全体のうち少数という点で、顔の美しい人、醜い人は
顔が原因の問題に、しばしば遭遇してしまいます。
画像出典元:Quest News 様 http://www.couriermail.com.au/
TENTONTO編集長のユミズ タキスです。多くの人と感覚の違いを持って暮らす人=テントントさんのうち、感覚の違いからの問題に立ち向かう活動をされている方々をご紹介しているこのコーナー。第11回では、ボクシングで生活が変わったという13歳の少年、マイケル・カイリーくんをご紹介します。
TENTONTOでは発達障害の当事者の心を落ち着かせるためのデザイン、センサリーデザイン。リラックス・気持ちを落ち着ける、というと静的なイメージを想像しがちですが、体を動かすことでリラックスできるようになる、という記事も、これまでも多数ご紹介してきました。今回もスポーツの話題です。オーストラリアの地方紙、クエスト・コミュニティー・ニュースペーパーのWeb版に掲載されたコラムをお届けします。
ASD & ADHD MAGAZINE TENTONTO 代表のユミズ タキスです。このコーナーでは、私達TENTONTOが皆さまに一番お伝えしたいこと、『センサリーデザイン』のお話をご紹介しています。
度々このコーナーでご紹介してきた全英自閉症協会のウェブサイト。センサリーデザインを詳細に伝える、貴重な資料が掲載されています。
感覚感受性からデザインする(第2回)
センサリーデザインを用いた支援とは(第3回)
ASDを持つ子どもとセンサリーデザイン(第4回)
上記の内容の掲載元である“自閉症者のセンサリーな世界(The sensory world of autism)”の記事に、自閉症者の感覚過敏を伝える動画が追加されました。
この動画では、専門的には感覚処理障害(SPD)や感覚統合障害(SID)と呼ばれる、自閉症スペクトラム障害(ASD)と併発しやすい感覚過敏を、VFXを用いて視覚化しています。私自身もこの動画の彼の感覚に類する困難を抱えて生活していますが、その辛さを的確に表現していると感じました。多くの人には「おしゃれな壁紙」「おもしろいテレビ」「心地良い太陽の光」でしかない刺激や、「水滴の音」「ソファのバウンド」「カーテンのひだ」といった気にも留めないような繰り返しが、激しい不快感としてアスペルガーや自閉症の当事者を襲います。
センサリーデザインは、ひとりひとりが生まれもった感覚にぴったりと合わせた設計をするという、新しいデザインの考え方です。それは『誰もが快適な空間づくり』の限界を真摯に受け止めて、感覚の違いから生まれる他者に理解されにくい苦しみを解決するアイデアです。
発達障害当事者の抱える、感覚の違いを伝えたい。私にその確かな気持ちが生まれたのは、家族、学校、職場でズタズタに傷ついてしまう自分の心に、やっと向き合えたときでした。
これは自分のせい、これは他人のせいと原因を整理していったところ、感覚の違いから生まれる捉え方の齟齬から、悲しい事件が生まれていることがわかりました。
心無いという表現があります。人それぞれに感覚の違いがあることを充分に意識しなければ、当事者も、非当事者も、無意識にそんな行動をしてしまいかねない。そう気がつきました。
感覚力のなさそのものが、ある種の残忍さを生んでしまい、それによって人をズタズタにしたり、人からズタズタにされたりすること。その凄惨さに私は突き動かされて、この活動を始めました。
本誌でお伝えしているセンサリーデザインは、感覚力のない残忍さの対極にあるデザインです。それはひとりひとりに真摯に向き合う、人らしい配慮そのもののことと、私は捉えています。
ユミズ タキス